buttonザ・グリーンマン・フェスティヴァル
@ グラヌスク・パーク、クリックホウウェル
ブレコン・ビーコンズ国立公園、ウェールズ (18th to 20th Aug '06)

- グリフ・リース -


Gruff Rhys
 やっと西の空も暗くなり、夜のザ・グリーン・マン・フェスティヴァルが顔を見せ始めてくれた。セカンド・ステージとなるフォーキー・ドーキーに向かうとまだライヴが始まっていないにも関わらずもうテント内には入ることができないほどの人が集まっていた。これからステージに登場するのは、スーパー・ファーリー・アニマルズのヴォーカリストであるグリフ・リースだ。このフェスへ来て、このウェールズという土地でのスーパー・ファーリー・アニマルズやグリフという人の認知度や浸透ぶりというのがひしひしと伝わってきた。ウェールズ出身のアーティスト……というよりは隣の家の人気者を囲むという地元ならではの暖かいものだった。日本では見ることのできない光景を目の当たりにし、またここまで来た嬉しい収穫となった。

Gruff Rhys  ステージ上には机が用意されていて、一見したところでは、それはどんな音がでるものなのか、というかそもそもそれは楽器なのかというガラクタにも見えなくもない小さなハコのようなものが並ぶ。そして机の端には鳥の置物に、鳥かごまでも吊るされている。そうこうしているうちにとんでもない歓声がテントの外へもこだまし、地元の人気者グリフがステージにのっそりと現れた。

 早速ギターを片手に歌いだすのかと思うと、テントに集まってきた人を目の前にして話しだすのだが、どうも英語ではない! もそもそと話しているのはどうやらウェールズ語で、オーディエンスもげらげら笑っている。んんん?? 英語もままならない私にとってはその内容が検討もつかない。すると「今のはね英語で言うと……こんなことを言ってたんだよ」、と話していた内容を英語で説明してくれ、再びオーディエンスの笑いを誘っていた。しかしよくしゃべる。たんまりしゃべってようやく歌いだすと、今度はオーディエンスも大合唱……どうやら地元の民謡だったようでテントの外までグリフとオーディエンスの合唱は響いてきた。ステージに並べられたグリフの大事な楽器たちには、ひとつひとつに名前が書かれていて、アコースティック・ギターをベースにして、その楽器たちもグリフの曲に花を添えていた。ライヴの1/3はウェールズ語でしゃべり、1/3は英語で説明し、そして残りの1/3をみんなといっしょに歌う……ライヴであってライヴでない、グリフのステージなのに、あの場にいた全員の時間でもあったと言ってもいいだろう。そしてグリフ・リースという一人のアーティストとしてだけではなく、一人のグリフ・リースという人そのものが愛されていていることを再確認させてくれるウェールズの夜は更けていった。
Gruff Rhys



report by kuniko and photos by izumikuma

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The Green Man Festival 2006 (intro)



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