Mod Mayday '06 @ Shibuya Duo Music Exchange (19th & 20th May '06)
intro : 5-4-3-2-1→G◎!
5月になれば、パイピングが鈍い光を放つスクーターの車列が待っている。ポップミュージックが氾濫する渋谷を突っ切り、オタクの聖地も通り抜けたというスクーターラン。モダーンズが本格的に行動する時は、何故かきまって雨まで連れてくる。17時集合の予定だったのだが、トタンをバタバタと鳴らし、打ちつける風まで起こる。雨男は誰だとか、自嘲気味の言葉が飛ぶのもお約束だが、降り続けないのもまたモッズメーデーの必須条件。極地的に一気に降って、何事もなかったかのように引いていく。またしても気まぐれなロンドンの曇り空を連れてきてしまったようだ。モッズシーンの象徴とも言えるスクーターの行列が、雨と暗がりで写真なし、と少しばかり悔やまれるのが『スクーターラン』だ。これが"1.5th"となる。
…というのも、これまで2回続けてきた『渋谷公会堂午後?時集合スクーターラン』のイントロだったが、その前に、新宿ロフトのバースペースで行なわれた前夜祭が"1st"『MODS MAYDAY '06 WARM UP』と銘打たれ開催されたので、少しばかり逆回転し前夜祭をイントロとさせてもらう。R&Bの王道をゆくバンドに、トロージャン・レーベルのコンピで『MOD REGGAE』がフィーチャーされたり、三ツ釦スーツなどのファッションも後の2トーン・ムーブメントと重なるスカに、大元は同じR&Bであるガレージバンドが参加している。ゆくゆくはメインイベント出演も視野に入れた草の根的なイベントだろうが、そのおかげでクラブシーンの裾野はさらに広がり、今後のモダーンズを支えていくであろう原石は、転がりだすきっかけを掴む。
パンクスやロッカーズやルーディーズがいて、どれにも染まらない普段着の若者もいる。25年目であった去年あたりから、決まりきったスタイルに固執せず動き出しているよう。閉鎖的で暴力的なモダーンズのイメージは『さらば青春の光』で固められたようだが、その元の事件も毎度起こっていたチームの抗争がたまたま新聞で取り上げられただけとも聞く。何より数十年かけて武闘派のイメージは拭われている…というか若者のヤンチャなんて毎年のことだろう。
そしていよいよ"2nd"『MODS MAYDAY'06 WEEKENDER』だ、核となる月イチイベント『GANGSTAGE』オーガナイザー・黒田マナブ氏の人脈により、台湾からのスペシャルゲスト旺福(ワンフー)や、小西康陽氏が参加し、よりいっそうカラフルなものとなった。それでは、本編のレポートへ5-4-3-2-1 →G◎!
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-->The Tickets report by taiki and photo by sam |
Mod Mayday '06 (intro)
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