Down Beat Ruler @ Ebisu Garden Hall (3rd May '06)
The Zoot16
HOTEEがターンテーブルとついつい触ったり押したくなるような機械をいじくり倒して、リズムと玩具の効果音をミックスしていく。誰しもが思わずにやけてしまうトラックで土台を作り、ズート16の意思決定機関ではあるけれども時にイコールでありイコールでない渡辺俊美を迎えている。この曖昧な線引きが遊び心を生み、一般的にはソロプロジェクトというくくりであっても、酒の席で思いだしたような(※「思いついた」でないのは「ずーっと16」という進行形の名前から)イメージを実際に友人を巻き込んで行動に移せているのだ。
"WBR"でフロアをまくり上げて、盛り上がったところで光線銃を浴びせる。音楽だけに縛られず、影響を受けた文化のすべてを大胆にパクってパロって遊びつつも、しっかり自分あるいは自分達のカラーをしっかりと塗り込んで爽快にさせてくれる。ステージのひねくれ者からフロアのひねくれ者へとぶつけられるマイペースな展開は、"ごめんねマイペース"で宣言されていて、素知らぬ顔で盗むのではなく、あくまでもリスペクトからくるひねりで、ズート16の基盤を作ったアーティストの顔を出現させつつ、すぐさま自分達の顔に変化させてくる。でなければ、吹けば空気を一変させてしまう伝説のトロンボーン奏者、RICOがいるDBRで、彼の影響を強く受けた残響まじりの"Take Five"など、たとえサックスであろうとも恐れ多くて出来ないはずだ。
大きなクラブへと変貌したガーデンホールはリミッターをカットしていき、不良の匂いを纏った渡辺俊美のヴォーカルは煽る叫びとなる。立ちのぼる無邪気さはフロア全体を駆け巡っていった。
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report by taiki and photos by sam |
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