South by Southwest Music Festival + Conference @ Austin, Texas (15th-19th Mar '06)
SXSW 2006 BULLETIN
"Whatever People Say I Am Thats What I Am Not"
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すし詰めの会場で待つこと30分。不敵な北極猿たちはのっそりとステージに現れ、「話題になってるらしいけど、実際どうなのよ」というイジワルな業界人の見方を、1曲目のカウンターパンチで完全にひっくり返してみせた。会場はいきなりの大合唱。疾走するビートとキャッチーなメロディーで、ものの数分もたたないうちに会場は完全に支配されてしまった。ボーカルのアレックスは、リアム・ギャラガーの不遜さとイアン・ブラウンのスター性とピーター・ドハーティのソングライティング力を兼ね備えた、間違いなく次の新しいヒーローになるべき人だと思う。そのヒーローの誕生という貴重な瞬間を目撃できたことを、そこにいた観客たちは心から幸運に感じていたことと思う。
(review by taeko and photo by ryota)
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"Lottery"
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アンブレットのボーカリスト、マウラには特別なステージ衣装も、観客への愛想笑いも必要ない。ただ、艶やかで透明感と伸びのある歌声が会場内を満たせば、観客は彼女の凛とした佇まいに惹き付けられずにいられなくなるのである。マウラが以前活動していたバンド、デナリが来日直前に活動停止してしまったのは残念だったけれど、アンブレットにも彼女独特の切なく美しい曲の世界観が、より鮮やかに進化を遂げつつ引き継がれている。アーティストとしてしなやかに成長した彼女に、SXSWで再会できたことが嬉しくてたまらない。
(review and photo by keco)
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"Kore Ga Mayaku Da"
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どこまでもいける。大きな木になろう。ボクたちで林になれ森になれる。彼女たちのMCやら音楽を汲み取って過剰に頭を働かせたならここまで発想がいける。ライヴはどうだ、こんなこと未だかつて考えにも及ばなかったけど、ひとの、頭の、体の、集まりに囲まれたあふりらんぽが小さくて見えなくなるくらい小さなものに見えた。アメリカでのライヴが日本のものに比べて強烈に鮮烈に響くか、などと思って観てはいない。だけど、これだけのひと、それも期待値がハンパでなく、同時に初見の「!」も抱えたこの極彩色の状況で、あふりらんぽは果てしなく自由な表現から音楽を鳴らしていた。
(review by and photo by toddy)
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"sewn"
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サマー・ソニック 2006に出演が決定したザ・フィーリング。Island Record主催パーティーでNine Black Alps, The Fratellis and Jackson Analogueらと共に出演。
(comment and photo by ryota)
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"My Baby Don't Tolerate"
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ハリー・シェアラー(Harry Shearer)がホストを務めるラジオ番組"Le Show"。ゲストにジュディース・オウエン(Judith Owen)、 ヘンリー・バトラー(Henry Butler)、そしてライル・ラヴェット(Lyle LOvett)らを迎え、Central Presbyterian Churchという名の教会で公開収録が行われた。
(comment and photo by ryota)
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"Cloak of Love"
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どうしてこんなことしちゃうかな、ってものは果てしない可能性を感じてしまう。自分のなかから殻破り出せる限り、とかいいつつ、パッと見のインパクトがついていっていない口惜しさにロックの難しさを感じてしまうわけで。初めて観たこのバンドのオモシロさといえばなんと言っても打ち込みの音とキーボードの音だろうか。打ち込みからツーバスの音が鳴らされましたよ。3人でメタルをやろうとしてこれになったのなら新しい波を感じずにはいられないが、サンプラーから発せられるブラスト・ビートの軽さといったら、いやしかし勢い凄かったデス。
(review by toddy and photo by ryota)
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"Give Blood"
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BBC 6 Musicのショーケース第一弾として登場したBrakes。狭い会場が押し潰されそうな轟音で演奏されるのは、電話の歌だったり、米国副大統領ディック・チェイニーをディスる歌だったり、のどかなカントリー調の歌だったり。十数秒で終わる瞬間芸的な曲は、まさにブレーキのきかない暴走車のごとし。乾いたギターの音は、UKとは思えないくらいにアメリカの南部テイストたっぷりで、ボーカルのたまに裏返る歌声がコミカルな味を加える。早い時間にもかかわらず気付けば会場は満員で、地元の人らしきお客さんが多いのが印象的だった。USで受けるUKのバンドって、頼もしい。
(review by taeko and photo by keco)
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"The Pork N' Beans Collection."
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先ほどのバンドに続いて洗濯板が登場。Reverend Peyton's Big Damn Bandという名前の通りにビッグなバンドだった。いや、体型の話じゃなくて(その意味も無いワケじゃないけど)懐の大きさにビックリした。
スピーカーからは想像通り(もちろんそれが期待通りなのだけど)カントリーやブルースの音が鳴っているのだが、明らかにエレキ・ギター、ウォッシュボード、ドラムの3つだけで鳴らしている音じゃあないのだ。それがライヴ独特の空気の震えで音が伝わる感覚と相まって作り出されるグルーヴに、誰もがビール瓶を掲げて「乾杯」したくなってしまうのだ。
(comment and photo by taisuke)
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"Street Drum Corps"
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スティールドラムがあって、トリニダード・トバゴのサウンドが待っているはず…と思ったら、ゴスのメイクにクラストコアの出で立ちの3人組で、いきなり面食らう。今思えば、「ストリート・ドラム・コープス」であって、「スティール・ドラム・コープス」ではないので、トロピカルサウンドを期待しても無理ってなもんだ。しかし、鉄というか、廃材置き場でかっぱらってきたスクラップ(バイクのタンク、ドラム缶、トラッシュ缶、ホイール、etc…)を乱打する3人組は、バリ島のケチャにも似た16ビートのトライバルサウンドを生み出していた。ストリートの声を発するアーティストは数多くいるが、ストリートに転がっている音を発信するバンドはそうそういないぞ。
(review by taiki and photo by sam)
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"In Your Lonesome Town"
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今で言うところのロカビリー(〜ビリー全てを含む)と呼ばれる音楽の原点であるヒルビリー・バップ。カントリーとブルースが融合したようなこの音楽は、今でもちゃあんと存在している。
電気楽器がなかった時代の、木や金属に弦の振動を伝えてそれを増幅させる楽器の音と、洗濯板をこする音を練り込んだ彼らの音楽。一言で言うと、最高なんです。ロカビリーから比べると早さも激しさもない。だけど体は自然と動くし、体を動かせば汗もかく。そこにビールやらのアルコールが体内に染み込むと・・・。
こんな風に楽しむオーディエンスを目の前に、ステージから聴こえてくる音はどんどんとテンションを上げて行く。ああ、このままこの音が止まないで欲しい。
(review by taisuke and photo by sam)
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"Orkideur Hawai"
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ビョークの国からやってきた大所帯バンドが奏でる、変拍子のビートが印象的なナンバーは、トルコ軍隊行進曲に似ており、北の島のイメージをますます複雑にさせた。アラブ〜エジプトのベリーダンスを思い起こさせるメロディなのだ。それぞれは細い音であるが、ユニゾンに加わるパートが多いため束となって押し迫ってくる印象を受け、また、ライブに緩急を持たせる役目を果たすアンビエントなナンバーとなると、まとまっていたサウンドが分解され、各々が違う方向へ進みだしていた。
(review by taiki and photo by sam)
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"BLOWFLY - Fahrenheit 69"
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Pファンカってのが現役バッリバリだったときってどれだけのもんか。なにせ、ファンクと変装、うさん臭い宇宙、この辺りの相性の良さといったらジョージ・クリントン率いるPファンクが歴史上証明したことになっているけど、この手の音楽の老成が成す凄みは誰もがご存知のように今もなおである、と思う。オリジナル・ダーティー・ラッパー、全くのノーマークだった。凄い、凄いファンク! ラッパーと名があるもののラップという固定観念をすべて捨て去るべき。爺さんMCの豪快ファンクとくればこれ踊らねば済まないわけで、ボクもたまらず踊った。
(review and photo by toddy)
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"国本"
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スーツを着込んだ浪曲師・国本武春は、バンジョーの音色が三味線と似ているからブルーグラスを取り入れたのだろうが、彼の意欲はそれだけでは満足しないようで、ブギーに手を出していた。また、原点である浪曲に立ち返り「ズンダラスタラダ〜」とコブシを効かした節回しは国籍など関係なくすべての人が目を丸くしたし、日本人にしかわからないはずの『忠臣蔵』の演目も、侍言葉にディフォルメが加えられ、世界各国の笑いをとっていた。ただ、大石内蔵助の主張だけが、現代の言葉に直されていて、こればっかりは日本人のみの大爆笑であった。
(review and photo by taiki)
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SXSW 2006 (06/03/15-19 @ Austin, Texas) : report by ryota,sam,keco,toddy,taisuke,taeko,taiki,hanasan
SXSW 2005 (05/03/16-20 @ Austin, Texas) : report by ryota,sam,toddy,taisuke
SXSW 2004 (04/03/17-21 @ Austin, Texas) : report by ryota
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