South by Southwest Music Festival + Conference @ Austin, Texas (15th-19th Mar '06)
SXSW 2006 レビュー
"DMBQ" @ Flamingo Cantina (17th Mar '06)
『オースチンで「愛・恐竜博」が開催され...』
この街なかドンチャン騒ぎの祭事には、キャパシティーを大幅に越える数万の人間が溢れ、山野で繰り広げられる清閑を伴うそれとは異なり、秩序のなかに無秩序を詰め込んだがため無理矢理ガガガ然としたヤンチャさがある。その街中を普段の目線から頭ひとつくらい高く、風を切りながら行ける自転車タクシーというものがあって、恐竜が大暴れして騒然とした小箱から後ろ髪引かれつつボクはそれに乗って次のライヴへと進んだ。自転車のスピード感が心地よくツーンとした耳の状況もあり、ゼロ平衡感覚、クラクラッとしていたことだけは覚えている。DMBQのライヴあと、そらぁ風も気持ちいいさ。
振り返ることその数分前。暑い、耳が痛い、むさ苦しい、ああああああ!! と、そんなですよ。もうこの世のものとは思えない意味不明がエクスプロージョン! 最前列で身の危険を察知する瞬間は数回に及び、これが数ヶ月前に結成されたバンドの結束とは思えないくらい凝縮してサイケデリックが迫る感じ、これ世界でも唯一無二だと思いますが。ギッシギシに詰め込まれたオーディエンスの熱量含めこんなことは2度と、と何度思ったか。しかし、これをいつもやってるんだからホント凄いことです。
さきほど触れた結成して数ヶ月というのはバンドのキャリアでなくして現在の状況を表す言葉で、それについてはDMBQのオフィシャル・サイトにあるコレを読んでもらいたい。もしかしたらこの記事を読む頃には消えてしまっているかもしれないので簡潔に言うと、昨年ドラマーのチャイナさんを失ってから、DMBQは和田シンジくんを迎え再出発を果たした。それも、今回のサウス・バイ・サウスウェスト公演は昨年、今年、と事故を挟んでのアクトだった。その状況のヒリヒリしたものは、ボクが物を書くため勝手に感じていたものでなく、大勢の観客から込み上げる期待から感じ取れるものに思え、どうしても感極まった。
ライヴの間に起こったことといえば、気持ち悪いことばかり。フロアに向けて唾を飛ばし、強靭な顎力でギターを噛んで持ち上げ、果てはお客さんの上でドラムを叩くという暴挙、当然バスドラやシンバル、椅子はお客さんが腕を震わせながら満面の笑みで支え持つ。そのなかにバスドラのペダルなんてのもあった。新加入の和田シンジくんも長年のメンバーじゃないかってくらいのハシャギようで、演奏も2月末にボクが企画したイベントで観たときとは比べられないくらい馴染んでたのだからこの日のライヴの良さったら。騒がせてもらいました。
ということなので、オースチンの小箱で催されたこの"愛・恐竜博"の模様はまた日本でも拝めるはずなのでその機会を逃されませんよう。それと、その際は身の回りに細心の注意をどうぞ。自転車タクシー気持ち良いなぁ、ははは、と笑っていたら会場に入るとき必要なリストバンドみたいなやつ無くなってて、それはビックリしました。DMBQんとき動き回って無くしちゃったんだろう、きっと。もちろん大いに反省しつつ、ひとりニヤニヤしていたのは言うまでも無しです。
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review and photo by toddy
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