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@ Austin, Texas (15th-19th Mar '06)

SXSW 2006 BULLETIN
16th Mar : Index
[ Auktyon ] [ Clap Your Hands Say Yeah ] [ Captain ] [ Ephraim Owens Quintet ] [ Flogging Molly ] [ Gogol Bordello ] [ Gecko Turner ] [ Los Abondoned ] [ The Like ] [ The Mutaytor ] [ Morrissey ] [ Persephon's Bees ] [ The Refugee All Stars ] [ Redd Volkaert and Cindy Cashdollar ] [ Xiu Xiu ] [ zZz ]

Morrissey (Manchester/UK)
The official site : www.morrisseymusic.com
Morrissey
"Ringleader of the Tormentors"

Morrissey

-->Morrissey
 会場外の屋台のベジドッグが、瞬く間に完売。なぜならここに集うはミート・イズ・マーダー精神を分かつ人々。殺気とも感じられる異様な雰囲気の中、ライブは幕を開ける。
 ステージのモリッシーは神々しいまでのオーラを放ち、ニヒルな笑みを浮かべ、これでもかとマイクのコードを波打たせて踊る。演奏も厚みがあって今のモリッシーの声にすごく合っている。
 スミスの曲もふんだんに盛り込み、今日のモリッシーはサービス精神満点らしい。声もよく出ていて絶好調だ。客席の前列ではグラジオラスの花が揺れ、モリッシーが服を脱ぐたびに歓声が上がる。最後は"Last Night I Dreamed That Somebody Loved Me"で客席と合唱で終了。アンコールはなかったけど、いつまでも消えない光がともっているようなライブだった。 (review taeko and photo by keco)
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Gecko Turner (Madrid/SPAIN)
The official site : http://www.geckoturner.com/
Gecko Turner
"Guapapasea!"

Gecko Turner
 スペインのマドリッドからやってきたGecko Turnerは、"アフロビートニク"の異名にふさわしい強固なアフロビートだけかと思いきや、レゲエ、ファンクにジャズボッサと手を変え品を変え、多彩な表情を見せつけていた。ドラムがリズムを打ち出して、ドレッドロックのパーカッションが隙間を埋め、ギターやトランペットが被さって生まれる音の根幹も、やはり近所のメキシコと似ておるわけで、テキサスの人達は無条件にそのグルーヴに狂喜していた。バラバラな個性がまとまった、はみ出し者ばかりのバンドだった。 (review by taiki and photo by ryota)
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Auktyon (St. Petersburg/RUSSIA)
The official site : http://www.auktyon.com/
Auktyon
"Pioneer"

Auktyon
 チューバは深く鋭い音色を生み出し、コサックのテーマにも似たせわしないメロディの構築に一役買っていたが、なにもロシア独自の音をクローズアップするだけではない。各自がソロ経験で培った小ワザが寄り集まって、さらに特異なバンドへと変化していったのだろう、ホーンがマイナーコードで進行する傍ら、トレモロアームを多用したギターは民族的な色を排し、実験的なサウンドを挿入している。そして中央に立つ巨漢のヴォーカリストは音の変化に過敏なまでに反応して痙攣にも似たステップを踏んでは、パーカッションの小物を振り回す。ひとたびマイクに向かえば目は見開かれ、霧状の唾が口から吹き出して、カメラマンは葛藤にさいなまれる。その行動を収めたい気持ちと、唾を被りたくない気持ちの中で、揺れ動くのだ。 (review by taiki and photo by ryota)
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The Refugee All Stars (Freetown/SIERRA LEONE)
The official site : http://refugeeallstars.org/
The Refugee All Stars
"Living Like A Refugee"

The Refugee All Stars
 今年のフジロックに出演するRefugee All Stars。90年代初頭から世紀をまたいだ辺り、シエラレオネでは混乱が相次いだ。それによって数多くの難民が生まれ、キャンプ生活を余儀なくされた名もなきミュージシャンが自然と集まり、歌ったところから全ての話が始まっている。
 戦争をなくすという意思を、楽しさとの表裏一体で表現するレヴェルミュージック。「森林の緑」で彩られたカホンと、カリンバ(指ピアノ)を装着した木の実が、自然から分け与えられた音を生み出してコーラスを誘っていく。ジミ・ヘンドリックスと同じく天地を逆にしたギタリストが早弾きを披露した時もしかり、終始会場中が沸いていた。 (review by taiki and photo by ryota)
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Xiu Xiu (San Francisco/CA)
The official site : www.xiuxiu.org
Xiu Xiu
"Life and Live"

Xiu Xiu

-->Xiu Xiu
 いまだ読み方の分からないこのバンド、ライヴの正体を掴んでまでもそこそこ理解難航の部分が多くて魅力深まるばかり。ふたりバンドならではの掛け合い、なんてのもほぼ無いに近く、淡々と進めるブレイク・ビーツやブレイク・コアの片鱗、覗かせつつもスルリ抜け出し歌ものを展開する。かと思えば鉄琴のごとく金属皿を叩く。ギターを掻く。総じて落ち着きが無い。もう表情からして自信無げの彼であるが、マイクを前にした瞬間にひとを惹き付ける勢いというか、女性のしれっとした態度とのギャップにコンビ・プレーの妙を見た。しかしまだ謎! (review and photo by toddy)
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Clap Your Hands Say Yeah (Brooklyn/NY)
The official site : www.clapyourhandssayyeah.com
Clap Your Hands Say Yeah
"Clap Your Hands Say Yeah"

Clap Your Hands Say Yeah
 ハッピーだね音楽! レコード店でよく見る&フジロックにも決定、バンド名最高、幸せなら手を叩こうとくれば態度で示してくれクラップのみんな。ライヴもこれ、盛り上がりを確実に攻めてくる感じ。下品なくらいテンション上げてきて困ってる暇もなく合図に合わせてみんなで手を叩いている様、このそこに居合わせたひと達でしか味わえない、とか意地悪も言いたくなります。やはりダンス・ミュージックはマン・パワーでこそ、というひとにも、やはりエレクトロありきダンス・ミュージックでしょう、なひとにも愛されるであろうこの逃れられない高揚、こいつで今一度セイ・ヤーと腕挙げたい今です。 (review by toddy and photo by keco)
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Persephon's Bees (Oakland/CA)
The official site : www.persephonesbees.com
Persephon's Bees
"Persephon's Bees"

Persephon's Bees
 4人のしもべを従えた女王様の奏でるは、鍵盤の甘い調べ。ポップでキュートなサウンドにも必ずひとさじの毒を忘れません。60年代風懐かしポップでほのぼのムードだったり、突如嵐になったり、ダバダバラウンジ風サウンドだってお手の物。
 4人のしもべたちは、ひたすら自分の演奏に徹して女王様に奉仕します。こうした腕利きの働きバチのおかげで、Persephone's Beesの甘い蜜は作られているのです。
 そんな密に引き寄せられるように、会場にはたくさんの人々が押し寄せたのでした。 (review by taeko and photo by sam)
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The Mutaytor (Los Angels/CA)
The official site : www.mutaytor.com
The Mutaytor
"THE LIFE PURSUIT"

The Mutaytor
 なにが嫌いかって抑揚の、感情の起伏が無い表現が。それで言ったらエアロビクスより民族舞踊、ロボットより生き物、後者が好きです。で、比較的前者の感じでパフォーマンスが進むものだからヌヌヌ、と構えていたのだけどその態度を一変させる獅子舞の違和にガッツとやられました。ドラム・セットが過剰にダンサーも過剰。そのカオスにどう間違ったのかキレの良過ぎる獅子舞の動きはどう考えても文化超え。その誤解具合といったら抑揚も起伏もなんもホカしてただただお腹を抱える楽しさでした。 (review by toddy and photo by sam)
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Flogging Molly (Los Angels/CA)
The official site : www.floggingmolly.com
Flogging Molly
"Within a Mile of Home"

Flogging Molly
 会場から続く長蛇の列は、ギネスビールを浴びる程飲もうとするいい歳をした永遠のキッズ達だった。その人の列は演奏中でもなくなる事はなく、曲に合わせて場外で拳を揚げるオーディエンス。ああ、皆4つ葉のクローバーが大好きなんだ。
 アンプの上に置かれた水の代わりのギネスビールに象徴され、た酔っぱらいソングは当然シンガロングが起こるし、フィドルやティンホイッスル、バンジョーにマンドリンやアコーディオンといった楽器達の音色に、モッシュピットの温度も最高潮。酸素がありません。後ろではダンスに興じる人たちや、飲みながら観る人など様々だが皆の重いは一緒。Flogging Mollyに乾杯ってことだ。 (review by taisuke and photo by sam)
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Los Abondoned (Los Angels/CA)
The official site : www.losabandoned.com
Los Abondoned
"Los Abondoned"

Los Abondoned
 SXSWの中心地である6番街からちょっと離れた場所にあると、どうしても少なくなってしまう客足。そんな事には構っちゃいられないと、Los Abandonedは全開でトばす。
 昨年のSXSWで観た時よりも演奏や歌が良くなっていたし、ヴォーカルのLady Pの可愛さも一段とアップ。黒のフリフリのスカートが彼女のキュートな部分を更に上げる。ポップでありながらもロックやパンクなんかの音が散りばめられていて、Madnessあたりの遊び心が満載。
 ロサンゼルス出身のこのバンドがアメリカでどれだけ売れているのかは分からないが、是非日本に来て渋谷クアトロ辺りで演奏している姿を観てみたい。その時はきっと日本のオーディエンスもこのバンドに骨抜きになるだろう。 (review by taisuke and photo by sam)
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The Like (Los Angels/CA)
The official site : www.ilikethelike.com
The Like
"Are You Thinking What I'm Thinking?"

The Like
 ステージ上の立ち姿を一目見ただけで、もうノックアウト。かっこよすぎ。かわいすぎ。
 音はさすが西海岸という感じで、ElasticaとThe PretendersにDinosaur Jr.のいなたさが加わったような感じ。ボーカルのハスキーな声自体はすごくロックなんだけど、ベースの甲高い声が入ることでポップにも聞こえる。楽曲の完成度も高くて、ハタチそこそこでこんなに分別があっていいのかしらと思ってしまうくらい。
 それにしても若くてカワイイ女の子のバンドというだけあって、観客にはやたらと業界人風のオジサマが多かったなぁ。 (review by taeko and photo by sam)
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Gogol Bordello (New York/NY)
The official site : www.gogolbordello.com
Gogol Bordello
"Gypsy Punks Underdog World Strike"

Gogol Bordello

-->Gogol Bordello
 フィドルが引きつった笑い声を出し、アコーディオンはジプシー的な色を注入し、2人の踊り子がそれぞれシンバルと大太鼓を手にとり、力の限りにショットすれば、洒落たニューヨークのアナザーサイド「移民の街」が顔を出す。むやみやたらに叫ばれる踊り子の悲鳴や、ヴォーカルの仕草がすべてエネルギッシュで、いくら金目のものを持っていようが、身を捨てて参加させる力を持つバンド。大太鼓がオーディエンスの上で流れだし、そのまた上にはメンバー2名が鎮座するという信じられない光景がひろがった時には、ライブの限界ってものを疑った。現時点の「世界最強バンド」と言ってもいいんじゃないだろうか。改めてフォトレポートの作成を願う。 (review by taiki and photo by sam)
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Ephraim Owens Quintet (Austin/TX)
The official site : www.ephraimowens.com
Ephraim Owens Quintet
"Mo Mo Ci"

Ephraim Owens Quintet
 いやぁ、気持ちがいい。音も場所も人も全てが気持ちがいい。ブルースやカントリーをごちゃ混ぜにして、思わず踊りだしてしまいそうな音楽が聴こえてきたら、そりゃあフラフラっと入ってしまうさ。若いのからお年寄りまで寄っといで。ここに来たら絶対面白いから。
 スティール・ギターがギュイーンと絡んだ音にブルース・スケールが唸ればルーツ・ミュージックの顔がヒョコっと出てきて、目を閉じればもうそこは別世界となる。ステディとダンスしようが、酒に酔おうがあなたの自由。テレキャスターが、ジャズベースがジルジャンのシンバルが、あなたの脳内の端から端まで駆け回り、頭の中から離れることはないでしょう。 (comment and photo by taisuke)
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Captain (London/UK)
The official site : www.captaintheband.com
Captain
"Frontline"

Captain
 繊細なメロディーを哀愁感漂うボーカルがなぞり、そこにコーラスが重なって透明感のある美しさを作りだしてゆく。メロディーとコーラスの重なりと反復によって徐々に激しさを増してゆくステージ。静かな中にも秘めた激情がほとばしる。最初は地味に思えたけれど、気付いた時には思いっきりCaptainの世界に引きずり込まれてしまった。
 何十ものステージが同時進行するSXSW、必ずしもいいライブにたくさんのお客さんが集まるとは限らない。このバンドも、観客がまばらだったのがもったいないくらいのすごいステージを見せてくれた。 (review by taeko)
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zZz (Amsterdam/Holland)
The official site : www.soundofzzz.com
zZz
"Mo Mo Ci"

zZz

-->zZz
 ヴァイス・マガジンってのが気になる。この日行ったデイ・パーティーの主催がこの雑誌で、あふりらんぽやジェイ・マスシスがドラムを叩くウィッチというバンドやらブッキングがオモロ。そして場所すら。レストランの中ふたつと野外を駆使して街を外れてプチ・フェス、そこに出演したズーなるバンドがドラムと安上がりのオルガンで揺らしたフロアをこんだけのスペースで書ききれないのが残念だけど、近く日本で拝めるみたい。怖そうな風貌と可愛いダンス・ミュージックのギャプであなたも揺れると思います。ピッピッピピー。DMBQと2度ツアー回ってます。ピッピー。 (comment and photo by toddy)
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Redd Volkaert and Cindy Cashdollarryotamo1 (Austin/TX)
The official site : www.reddvolkaert.com
Redd Volkaert and Cindy Cashdollar
"Redd Volkaert - For The Ladies"

Redd Volkaert and Cindy Cashdollar
 いやぁ、気持ちがいい。音も場所も人も全てが気持ちがいい。ブルースやカントリーをごちゃ混ぜにして、思わず踊りだしてしまいそうな音楽が聴こえてきたら、そりゃあフラフラっと入ってしまうさ。若いのからお年寄りまで寄っといで。ここに来たら絶対面白いから。
 スティール・ギターがギュイーンと絡んだ音にブルース・スケールが唸ればルーツ・ミュージックの顔がヒョコっと出てきて、目を閉じればもうそこは別世界となる。ステディとダンスしようが、酒に酔おうがあなたの自由。テレキャスターが、ジャズベースがジルジャンのシンバルが、あなたの脳内の端から端まで駆け回り、頭の中から離れることはないでしょう。 (comment and photo by toddy)
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