South by Southwest Music Festival + Conference @ Austin, Texas (15th-19th Mar '06)
SXSW 2006 BULLETIN
"Sorry, No image file is available..."
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ツワモノ揃いの西海岸のレーベル、GSL & SATELLITE CITYのショーケースに登場したダイ・プリンセス・ダイ。変拍子+疾走するベースにキレたボーカルが変態加減に追い打ちをかけていく様が痛快だ。最後の曲ではギターが宙を軽々と何往復もし、ボーカリストがステージから転げ落ちたかと思えば、ベーシストを巻き込んでドラムセットにダイヴ! インパクト絶大なラストに、観客も共演したアーティストも大喜びであったが、その破壊的行為の全てがクールな真顔で行われているのが心底恐ろしい。
(review and photo by keco)
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"Oh My!"
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数十年も昔の世界からやってきたような「モダン」なルックスと、ビンテージな香りがたっぷりする音楽。"ブレイク・アウェイ"でおなじみのトレイシー・ウルマン辺りが好きな人はドンピシャなんじゃないかと思う。
女の子3人が代わる代わるボーカルとコーラスをする姿は華があるし、何よりとても楽しそうな表情というのがいい。揃った振り付け(若干バラバラだったが・・・。)や、きれいなハーモニーと、4、50年代の「R&B」のようなサウンドが重なって"ポップ"と"ロック"が1つになる。
「オールディーズ音楽の真似じゃないか」と言われれば多少頷けてしまう部分も僅かにあるが、それでもそれを「今」の音楽に十分昇華している。
肌を露出したセックスアピール満開のポップスにそろそ飽きてきた方、こんなRock&Popな音楽を聴いてみてはいかがでしょう。
(review by taisuke and photo by ryota)
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"Oh My!"
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オースチンって街はほんとにもう、と思うのは行き来するひとたちの装いであるなぁと思うのですが。地味、無味乾燥、うだうだ、なんてよく分からないのだけど、目立つ格好をしているひとはアーティストか誰か? なんて思う街、そこでトビキリのひとを見つけディーヴォ、ムーグ、テクノ・カット、水玉、目がクリクリ、と単語を並べればこのバンドがどれだけこの街で異彩を放つオトコたちなのか分かってもらえる、かな。これがまた音楽も楽しくてピコピコ。ムーグ系列に並ぶ可愛らしい電子音にロック・アクションの背中ゼンマイ仕掛け系、ブルース・ハークとスリッツを同時に聴けるひとは是非ものです! バカバカしぃ彼ら、しかし愛らしいのラララ!!
(review and photos by toddy)
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"Sixteen"
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ノイズ・ギター全開で飛ばしまくるハードコア・パンク。暴れ回るハードコア・パンク。重低音が腹に響くハードコア・パンク。久しぶりに頭に「ド」が付く程に王道なバンドに出会ってしまった。
ベルギー出身のThe Shoock Onesは1曲目のイントロからトバしまくる。ステージ中央にある柱(このステージの作りはおかしいと思うが)に巻き付きながらシャウトをし続ける姿はティーンなら釘付けだろう。フロアにへたれこんだりそこら中を蹴飛ばすなんて当たり前。オーディエンスのモッシュも当然のようにヒジを立てての危険バージョン。「汗かくだけじゃあ物足りません」っていう顔が最高に危険。
パンクがパンクであるために-―。音よりも精神で語るスタイルに血が騒いだひと時だった。
(comment and phpto by taisuke)
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"Concrete Disappointment"
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昨年のSXSW特集でも取り上げたThe Ends。彼らは僕の中でイメージする「Punk」というものに近いバンドだ。本来、「テクニックも音楽も知ったこっちゃねぇ!」、「言いたい事を自由に言うんだ!」というパワーが労働者階級の若者達から聴こえてきた。それが原型だろう。有名で人気のあるパンク・バンドも大好きなのだが、自分達の地元オースチンの狭い汚い小屋でそういったパワーをありったけぶつける姿にクラッシュやピストルズの姿がダブって見えるのだ。
実際、今回のライヴは「酔っぱらい」のショウになってしまい、本来の姿を見る事はできなかった。フロントマンが千鳥足で暴走しているライヴがマトモなわけがないんだが、壊れながらも拳を力いっぱい振り上げて、ありったけの反骨精神をぶつける姿にRock'n Rollが、Punkがそこにある事を感じずにはいられない。
(comment and photo by taisuke)
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"Field Music"
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このハコは「Emo's Main Room」というだけあり、エモやガレージ系のバンドが多く出演しているようだ。でもたまにこういうひっそりしたバンドも出たりする。
構成はギター兼ボーカル、ドラム、キーボードの3ピースで、ドラム以外の2人が曲ごとに入れ替わる。そのサウンドは、美しいメロディーとコーラスに包まれ、キラキラ光りながら静かに降り積もる雪を思わせる。これがこのハコでどう受け入れられるのかと思ったら、そこはやはりテキサス、音に合わせてヘッドバンギングしているお客さんもちらほら。音と観客と、二重に感動した。
(review by taeko and photo by sam)
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"Gasoline"
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デトロイトからやってきたこのバンドは、ツインボーカルの二人が鍵盤とギターをギャンギャン掻き鳴らす。その音を例えるなら、晴れのち曇り時々雨、所により一時雪で雷をともなうでしょう的。Key.&Vo.のKokoがさっきまで可愛い声で歌ってたと思えばいきなり豪快なシャウト、G.&Vo.のAugieがおとなしくしてると思えばスピーカーに登っててギターごと客席に飛び降りたりと、やりたい放題。でもどうやらこの人達、本職は先生らしい。だからハードレッスンなんだゎね。
(photo and comment by sam)
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"Rock en Espanol:Lo Major de Botellita de Jerez"
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鋲がサイドの縫い目に沿って打ち込まれたジーンズ、そして革ジャンに長髪…と売れない夢追いハードロッカー風情のBetellita de Jerezだが、メキシコのトップを突っ走るではなく、アンダーグラウンドシーンを中心に、玄人ばかりを相手にしてきた強者3人。風貌からゴリゴリな音が流れ出てくると思っていたが、大間違いであった。ロック創世記のコード進行をそのまま使用しているが、どうにも喧嘩腰に聞こえる巻き舌の言語が乗せられているからエキセントリック。羽飾りを頭に装着したり、コロナの瓶を口にあてがい「ホーホー」とフクロウのような鳴き声を発する、ユーモアを交えた空間掌握術の雨あられ。この日のこのハコで、初のダイブとモッシュを起こしたのはトータル130歳オーバーのおっさんバンドだった。
(review and photo by taiki)
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"20 Exitos Originales"
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トリは、2人のMCで迫るGenitallica。彼らをそっくりそのままUKに持ち込めば、ASIAN DUB FOUNDATIONと同じ道を歩むこととなるだろう。回りにいるメキシコから来た若者は、今までのバンドは引き立て役に過ぎないとばかりに、このバンドの名前を挙げていた。ラテンのフレーヴァに、ミクスチャーとしてすでに完成されたフォーマットを収めた彼らを、若者は放っておかないのだ。こちらもManeja Betoと同様にジャマイカを意識しているのか、ライターを手にとり「Fire!」と言い、またSid Viciousから続く、パンクが発明したとっておきの手段も、コイツらはかくしていた。スローテンポのシンプルなメロディから、満を持しての隆盛に、フロアの衝突はますます激しくなるばかりだった。
(review and photo by taiki)
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"Thunder, Lightning, Strike"
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フジロック'05出演メンバーにはいなかったツチダ・カオリ。ギター&キーボードに彼女を新たに加わえたザ・ゴー・チームは、SXSW後にUSツアーを控えている。NY公演は既にチケットがソールド・アウト。またコーチェラにも出演が決まっている。
(comment and photo by ryota)
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SXSW 2006 (06/03/15-19 @ Austin, Texas) : report by ryota,sam,keco,toddy,taisuke,taeko,taiki,hanasan
SXSW 2005 (05/03/16-20 @ Austin, Texas) : report by ryota,sam,toddy,taisuke
SXSW 2004 (04/03/17-21 @ Austin, Texas) : report by ryota
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