MODS MAYDAY '05 25th Anniversary Supported by Ben Sherman + SEXY DYNAMITE LONDON @ Club CITTA' Kawasaki (21st May '05)
渋谷公会堂前午後一時集合スクーターラン 『ターゲットに向かって '05』
去年の記憶も覚めやらず、再び来ました渋公前に! 音楽、ファッション、etc…それらモダンなこだわりの集合がMODSという単語に現れていると感じたプロローグの一幕。集合が遅いのは重々承知しているが、そうそう見れるものでもないので気持ちを落ち着かせる時間も必要ってもの。この日の東京は、出来過ぎな晴天に恵まれ、立っているだけで汗ばんでくる。もちろん、その汗には興奮と期待が入り混じっていた。すでにM◎DS MAYDAY '05のファンファーレ、もとい、クラクションは高らかに鳴らされていた。
ようやくスクーターが集まりはじめ、やはりというか、どうにも落ち着かない午後二時ごろ。そこかしこにたむろす丸みを帯びたヴェスパやランブレッタは、ラメやパイピングでデコレートされ、見る者を飽きさせない。それらレトロなスクーターと、60'sファッションでまとめたモダーンズが醸し出す雰囲気に、付近を通る人が次々と目を丸くしていく。ドイツからのスペシャル・ゲストDJ Frank Poppも、ミラーやフォグランプを覗き込んだりして、自分自身の姿を投影してははしゃいでいた。また、互いの愛車を吟味し合い、意見(もちろんエンジンがどうのこうのではなくて、装飾についてだ)を交わす主役達は、暑さのせいかファッションは去年と比べてかなり身軽な印象。ふと後ろの荷台に目をやると、そこにはしっかりとモッズパーカーという必須アイテムが折り畳まれていて「M◎DS MAYDAYはいつも雨降り」のジンクスにも対応していた。 |

言うなれば、猫じゃらしと猫の関係が出来上がっていた。信号で散りぢりになれば、まとめ役が待機を促し、再び一丸となって進行していく。ひとくくりに暴走族と言っても、ゆっくりじっくり進むから沿道の人々も細部まで堪能できるのだ。ミラーが反射した光に照らされた者が次々と野次馬となってゆく快感はどんなだろう…一度で良いから味わってみたいもんだ。
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三時過ぎにようやくスタートしたランは、バリバリと割れるように響くエンジン音で沿道の人々を振り向かせ、白煙と共に独特な匂いをを辺りに振り撒いていく。渋谷、原宿、代官山で見かけた、洋"風"を気取ったブティックも彼等の前では霞んでしまうほど、本格UKスタイルはきらびやかで華がある。頭上ではファーが風になびいており、子供に大人気だった。
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ヤマ場は目黒付近のトンネルだった。ここぞとばかりにライトが灯され、先行して走る僕ら取材チームにはまるで光の壁が迫ってくるように見え、感動的ですらあった。それがもし「青春の光」ならば、彼らは永遠のティーンということになる。スクーターランは、大人の遊びであるバイクをキッズの遊びへと昇華させていたのだ。 |
ルート:渋谷→青山→原宿→渋谷→代官山→恵比寿→目黒まで同行。
協力:THE ACTION! (スクーターラン主催)
report by taiki and photos by sama
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