MODS MAYDAY '05 25th Anniversary Supported by Ben Sherman + SEXY DYNAMITE LONDON @ 川崎クラブ・チッタ (21st May '05)
Ready Steady G◎→!! : 東京スカパラダイスオーケストラ
「......やっぱ凄い! 凄いっすね!」
爆音の演奏中、たったそれだけを伝えたいがために、taikiがわざわざ席を立って耳打ちしに近くまでやってきた。こっちも興奮しステージに集中していたので、ただ黙って無愛想に頷き返すしかなかった。久々に観るスカパラの演奏はやはりド迫力で、今回もとにかく圧巻の一言に尽きた。
最大時5本のホーン隊はまるで音の爆撃隊だ。特に北原氏が狂ったように振り回すトロンボーン・バズーカ砲には誰もが目を奪われる。彼がすっと引くと、入れ替わりにギター加藤氏がジャンプ一発前に飛び出してくる。ステージ上の主導権がくるくると移り替る、その押し引きのタイミングも以前にもまして絶妙だ。
MAYDAYにはなんと15年ぶりの出演らしい。こういう超実力派バンドが節目節目で戻ってくることにも、このイベントの歴史の奥深さを感じずにはいられない。
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スクービー・ドゥ
スピード感あふれる演奏。しかし何よりも物議を醸したのはボーカル・小山シュウの過剰なエネルギー量とそのパフォーマンスだ。
ステージを飛び出して、フロアに用意されたテーブルによじ登り、暴言を吐きまくる。「25周年なんかどうでもいい、それより今・ここだ」「真のモッズは俺たち4人」などとまるで喧嘩を売っているとも捉えられかねない内容。しかし、一方で、メンバーは10年前からMODS MAYDAYに参加しているという宣言も飛び出す。大いなる矛盾。暴力と衝動のスキマに見え隠れする、R&Bへのどうしようもない愛情。ひどく不器用な、愛すべきバカどもだ。なんだか花村萬月の小説『ブルース』をふと思い出す。
色んな捉えられ方があろうが、それでもやはり、もう一度MAYDAYで観てみたいバンドだと思う。そして、その時も遠慮などしないで思い切り爆発して欲しい。主催者をはじめ、多くの人がそれを望んでいるのではないかと勝手に想像している。
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ロン・ロン・クルー
当日になってザ・コレクターズ のキャンセルを知りひどくがっかりした。しかしその穴を埋めてくれたロンロンはなんとカバーを披露しパーティー・モード全開! 特別な夜に彩りを添えてくれた。
モッズ族御用達"So Sad About Us"、"Sha-La-La-La-Lee"をはじめ、ニクイところではザ・コーズの"Maybe Tomorrow"なんかも。"She Goes To Finos"では隣りのtaikiとimakazuが同時に「ワン・ツー!」と拳を突き上げた。ザ・クリエイションも演ってた気がするんだけど、思い違いかな? 後から何を演奏したかtaikiと必死に思い出し合ってみたのだが....
曲紹介をする度にフロアのどこかが沸いていた。センスのある贈り物をもらった気分で、きっと満たされた人たちは多かっただろう。
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report by joe and photos by sama
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