Down Beat Ruler @ Ebisu Garden Hall (3rd May '05)
The Ska Flames, akiko & The Travellers, Osaka Mnaurail, Zoot16 × Sly Mongose, Los Rancheros, Little Fats & Swingin' hot shot party and more...
akiko & The Travellers
ファンキーでソウルフルなオーサカ=モノレールに続いての登場は、一転してクールな雰囲気満載で、ロックな香りを散りばめたジャジーなナンバーをシットリと聴かせるスペシャルユニット"akiko & the travellers"。'04のフジロックにも出演を果たし、海外からも高い評価を得ている久留米出身のバンド"the travellers"と、ジャズの名門レーベル 「ヴァーヴ」 から初の日本人女性アーティストとしてデビューを果たした実力派ジャズシンガー"akiko"のコラボという贅沢な組み合わせに、否が応にも期待は高まる。
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スタンダードなジャズ/ジャイヴながらも、途中ブライアン・セッツァーもカバーしているルイ・プリマの「Jump jive an'wail」を混ぜるなど、普段スカやパンクばかり聞いているルーディたちにも馴染みのあるナンバーも散りばめられている。彼らの鳴らすスタイリッシュな音と、akikoの優しい歌声が、インテリぶった連中の手によって薀蓄で塗り固められた感満載なジャズを、「なぁに小難しく考えることはないんだぜ」と、みんなの手が届くところまで取り戻してくれているかのようにも感じられた。 |
ダークなダブル・スーツにリーゼントで決めた4人が掻き鳴らす、大人の雰囲気満載なスウィング・ナンバーに、シックな黒いワンピースに身を包んだakikoの、甘く、強く、愛情が目一杯詰め込まれた歌声が乗れば、フロアに漂っていたそれまでのホットでファンキーな空気が一変し、途端にクールな雰囲気が流れ出す。
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どちらも同じく黒人が生み出した音楽とはいえ、ジャズのクールでスタイリッシュなシットリナンバーと、スカの陽気でダンサブルなウキウキナンバー。これほどまでに温度差があることに、一種の驚きのようなものを感じたのと同時に、彼ら"akiko & the travellers"のロック臭漂うクールなパフォーマンスは、この後に控えるthe Ska-Flamesへの期待を無意識のうちに高めてくれた。
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report by imakaz and photos by hanasan |
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