Down Beat Ruler @ Ebisu Garden Hall (3rd May '05)
The Ska Flames, akiko & The Travellers, Osaka Mnaurail, Zoot16 × Sly Mongose, Los Rancheros, Little Fats & Swingin' hot shot party and more...
The Ska Flames
リスペクトしていた先人達から、いつしかリスペクトされるまでになった彼らの記念すべき一夜。その目撃者となれたことは実に幸せだった。20年間不良であり続けたアマチュアバンドの集大成がここにあると思うと、いてもたってもいられなくなって、人が押し寄せて密になった前方に行ってしまった。
誰よりも腰を低くし、腕を前後に、あるいは交差させ激しく動かすモンキーダンス合戦が目前でおっ始められると、負けてはいられない気がして思わず参加。元々は遊びから始まり、腕組みしながら見るバンドである訳もなし。スカといえば、元々ダンスミュージックじゃないか。
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根をおろした低音のアタリに咽び、追いかけるサックスは「ボッ、ボッ」っと鳴る。低い所から突き上げていくトルクには、決して勢いだけでは到達できない味わいがある。スネアを軽いショットで打ち抜くアクセントに咽ぶことも一度ではなかった。
新曲と言って鳴らされた楽曲は、ホーンがブロウし、強烈なエッジをギラつかせて迫ってくるので、フロアはいやがおうにもモッシュとモンキーダンスの飽和状態となってしまう。ニューアルバムに収録されるであろう最高のキラーチューンには、ルーディな親父達の若さが波打っていた。新作に誰もが期待し、首を長くしたことだろう。
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「待ってました!」と誰もが欲する馴染みのカバーソング、ラテンフレーヴァーが染み出る"RIP VAN WINKLE"では「チャッ、チャッ、チャッ、チャッチャ」の冒頭でフロアは完全ノックアウト。パーカッションの氾濫、絡み合うホーン隊の緩やかな曲線に、ありとあらゆる感覚器官を刺激されてしまった。 |
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MCでは、ギャグもツッコミも冴え渡る…これもまたご愛嬌。和気あいあいといった趣で顔もほころんでしまう。そして、宮崎氏(G.)がすらっと言い放った言葉「カッティングし続けて20年経ちました」の裏に存在する重みをひきずりながら、全ての始まり"TOKYO SHOT"でSKA FEVERは頂点に。前へ前へと疾走するビートに乗るは、チョーキングも惜しみなく披露したロカビリーテイスト溢れるギター、不良っぽさを隠しきれないホーン、オルガンの跳躍、etc…。Gazもステージに現れ、体験した者がみんな快感に包まれ、汗まみれとなった夜であった。
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report by taiki and photos by hanasan
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