South by Southwest Music Festival + Conference @ Austin, Texas (16th - 20th Mar '05)
SXSW05 特集
- Swift Report -
一日の始まりがこんな音楽だったらそりゃあ楽しいさ。
サックスやアコーディオン、パーカッションを加えたパンクバンド、World/Inferno Friendship Societyで始まった僕のSXSW05の3日目。
僕がライブハウスに入って一番最初にすることは、バーテンに「シャイナー(地ビール)」と言うことなんだけど、このバンドは日本にいる時にSXSWのオフィシャルページでチェック済み。この時が来るのを心待ちにしていたわけで、ソッコーで物販に行ってCDをゲット。ヘヴィ・ローテーション確実です。
その後にビールを流し込めばライブモードへと完璧にシフトされる。上着も脱いで踊る準備万端。いつでもきなさい。
メンバーがステージに現われてフロアにも人が集まり出すと、ますます気分が高揚してきてもう待ち切れなくなる。いよいよライブが始まれば、もうダンス、ダンス、ダンス!モッシュもいいけど、踊れるパンクもまた最高。アイリッシュ・パンクというワケじゃあないけど、ポーグスが好きなアナタ。必聴ですよ。もちろんポーグス好きの方以外の人たちも必聴です。聴けばその意味が分かるでしょう。片手に酒をお忘れなく。
SXSWに来てからは本当に音楽浸けの毎日で、音が止んでいるのは寝る時だけ。ここにはそれが大袈裟じゃあないほどに音楽が溢れている。色んな音楽がごちゃ混ぜになっている中から、フェイバリットなアーティストを新たに発掘するということは結構難しいことで、このWorld/Inferno Friendship Societyみたいに最高のバンドを発見できたのは本当に嬉しい。
踊り続けて思考能力がゼロになってきた頃、このバンドをにハマるきっかけとなった"Brother of the Mayor of Bridgewater"が始まると、残った理性を吹き飛ばすかのようにオーディエンス全員が踊り出す。
一日の始まりにして、早くもテンションはMAXになっていた。
( report by taisuke and photo by sama )
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「楽しくなければテレビじゃない」という社長がいるんだから、「楽しくなければロックじゃない」という社長がいてもおかしくないでしょう。そんな社長にお勧めPeerlander-Z。パネルトーク有り、パイプ椅子攻撃有り、人間ボーリング有り、そして笑死の可能性有りな"爆劇"を繰り広げる大阪プロレスがここSXSWで…って嘘です。そんなおバカがPeerlander-Zなんですよ。ネタの仕込みは田代を凌ぎ、繰り出すパフォーマンスは電撃ネットワーク級!「ばかバカ馬鹿ぁ」って言ってやれ。言えば言うほど喜ぶバカでしょうから。
はじめて観たバンドにバカバカいうのも失礼ということで、ここで彼らの説明をちょっと。現在バンドはNYを拠点にアメリカをツアーで回れるほどの人気者。昨日紹介したThe Spunksなどと共に海外でロック魂してるのだ。そこで、ロック魂って何か。それはロックを愛する魂だ。ロックがどうとも取れる曖昧な言葉であるように、それを愛する形はどんなものだって構わない。じゃあなんだロックはカッコイイものなのか、それすら分からない。しかし、何でもいいなら一つのことを極める方がカッコイイに決まってる。そこでPeerlander-Zは"笑い"でロックを転がすことに決めたバンドだと思う。
メンバーは、ベースの情熱RED、ドラムスのイケメンBLUE、そしてギター/ヴォーカルのナチュラル・ボーン・トイボックスYELLOW。"ジンギスカン"(ジン・ジン・ジンギスカーンってやつです)をバックに登場し、観客をステージに上げたり自分がフロアに降りたり終始ゴキゲンロック。特にYELLOWの表情や行動のひとつひとつがおかしくてオースチンの観客の笑心をつかんでいた。ステージでは色々なことがあって書ききれませんが、会場に笑顔が絶えなかったことだけは確か。素敵だよPeerlander-Z。ちなみにサウンドは、笑いが似合うハードロック。
彼らは異国の地で"ロック笑い道"の一歩を踏み出し、日々新しいネタのトライ・アンド・エラーを繰り返し中。ちょっとかっこよさそうですよね。実際凄いですから色んな涙出ちゃいますよ。
( report by toddy and photo by ryota )
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ここオースチンには「自転車タクシー」なるものが存在している。自転車の後ろにリヤカー(ソファ付き)が付いていて、チップのみ(だいたい2ドルくらいでOK)で好きなところまで連れて行ってくれるのだ。それに乗ってちょっと遠い次の会場へ到着。
ギター・ロックにバイオリンをのせたThe Heavenly Statesの演奏は、さっきまで心地よい夜風に当たっていたのでやたらと爽やかに感じる。バンドのカラーとしては、夜のライブハウスよりも昼間の海辺のほうがよく似合いそう。昨日のFlametrick Subs とは正反対のバンドだ。
ギター/ボーカルの彼は2重あごで腹も少し出ていて、サウンドとはかけ離れたイメージ。それでもいい声で歌う姿を観ていると、ルックスも少しだけよく見えてくるから不思議だ。爽やかさにはていろんな要素が必要なんだね。
心地よいバイオリンの音色がささくれ立ったディストーション・サウンドを優しく包んで会場を満たすと、若いお姉ちゃん達は腰を振って踊りだし、笑顔がまぶしい兄ちゃん達が送る声援も大きくなる。
ドクロやスタッズ・ベルトを付けている僕は少し場違いな感じでジロジロ見られ、ちょっと居づらい感じ。連日のハードワークと荒んだ体にしみる朝日のように、僕にはちょっと眩しすぎたのかもしれない。
( report by taisuke and photo by sama )
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SXSW来てからUS気味の音楽ばかり聴いてたから、特別UKの音楽に飢えていたボクにとってヒーリングの役割すら担ってくれたこのバンド。UK直系のパンクバンドと言おうか、新人である。バンド名はPunish The Atomと言うらしいが、とても真面目なバンド名ですこと。
UKのバンドというのは本当によく分かる。服装がアメリカとは全く違いますからね。お世辞にもアメリカ人というかオースチンの人たちの服のセンスがいいとは言えず、そんななかにあって、このバンドの格好はなかなか素敵なもので、これから出す音に期待が持てた。
シンプルなロックとは少し言えないこのサウンド、例えるならblurのデーモン(ブリットポップ期)がエレクトロになったThe Libertinesでプレイしているような印象。自分で書いてて「それってホント?それってなに?」って思いましたが、あながち間違ってないと思います。サウンドのテイストで言うと、パンクをベースにエレクトロが乗って仕上げはヒネた気持ちで出来上がり。結構おいしい。
簡単に言うと流行のディスコパンクに近いとも言えますが、それが個性にならなくなってきたこのご時世において、どれだけの付加価値を持っているかが重要。ヴォーカルの彼は激しい動きの中に知性を感じさせる瞬間がある。このひとを中心に活動を進めていけば必ず成功するでしょう。期待を込めて占ってみました。
( report by toddy and photo by ryota )
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きたぞきたぞJapan Nite!毎年大盛況らしいこのイベント。日本勢の活躍を見届けようじゃないか。
会場内は熱気でムンムンしていて、この前に登場したバンド達の奮闘ぶりが伝わってくる。フロアが僕らとは違う人種の人たちで埋め尽くされているところを見ると、彼らの日本の音楽に対する興味の高さがよく分かる。
そんな中登場したThe Emeraldsは、昨年もJapan Niteに参戦しただけあって大声援で迎えられる。そのまま「メイド・イン・ジャパン」のロックンロールを撃ち鳴らすと、スピーカーの音に負けないくらいのレスポンスが返ってくる。上からフロアを見おろすと、圧巻としかいいようがない光景が広がっている。
The Emeraldsの早口な日本語ロックンロールを彼らが聴き取れているとは思えないし、ましてや歌詞の意味まで分かっているはずがない。それでも彼らはスピーカーから流れる音だったり、ステージのパフォーマンスに物凄い反応を示す。
欧米のロックにはない独特な雰囲気を持つThe Emeraldsは、ここのオーディエンス達には僕ら以上にカッコよく映るのかもしれない。
ちょっと恥ずかしくなりそうな歌詞をマシンガンのようにまくし立て、思わず「カッコイイ」と言ってしまうようなロックンロールを放つThe Emeraldsはロック・ヒーローになる要素を十分持っているような気がする。日本でも近いウチに、この熱狂を超えるライブが観られるだろう。
言葉の壁なんてものを余裕で跨いだロックンロールは、さらに高いところを目指して上昇していく。
( report by taisuke and photo by sama )
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DMBQ
from Tokyo JAPAN
www.dmbq.net

『Essential Sounds from the Far East』
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人生やり直したくなるくらい感動した。このバンドの凄さを分かっていなかった昔の自分よさらば...そしてこんな奇天烈なバンドに巡り会わせてくれたなにがしの神様よどうもありがとう。
もちろんDMBQは知ってましたが、「まぁいつでも観れそうだし」と思ってライヴを観たことがなかったのだ。それが間違いで、だからこそ人生やり直したくなったのです。こんな素晴らしいライヴをやれるバンドが日本にいるというのに親指をしゃぶってる場合じゃない!未踏の地が青く見えるうちはまだマシ。知らないものを知ったフリしだすと人生終わり。そんなことをアメリカで気づかされるとは...いや、SXSWの観客に気づかされた。
この日、DMBQは比較的小さな会場で演奏した。しかも野外。野ざらし狂犬触るな危険。とんでもない暴れぶりで、身の危険を感じる瞬間が何度もあった。スタートと同時に楽器は幻想サイケのグルーヴを描き出し、ステージ上もとんでもないビジュアルグルービン!マイクの音量が小さかったおかげで楽曲はほぼインスト曲のように聞こえ、絶え間ないヘビーサイケデリックは延々続いた。これってジミヘン級じゃないの?とんでもないよ。
演奏が上手くても観ているこっちは落ち着かない。なぜかというとノンストップで目の前では動きがあるからで、体を反らせたり、奇妙な表情をのぞかせたり、しまいには自分が吐いた唾液をワックスに見立てて髪をいじり始めたり。非常に汚いが、観客は熱狂で向かえてしまう。画面越しにはきっと伝わらないだろうが当事者にはそれがとんでもなく凄いことに思えた。ひとの上を歩いたり、楽器をテントの骨に引っ掻けたり、猿わたりの要領で移動したり...寄行と完全なる音世界の融合は尋常でなく、終始圧倒的であった。日本でもこんななんだろか?これからのライヴは絶対観ますわ、ボク。
( report by toddy and photo by ryota)
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DMBQの衝撃直後、その的確なリズムアンサンブルで注目を集めるBloc Partyを目撃。はっきりいって先ほどあれだけの不協和音を浴びせられていたので、彼らの音楽でアドレナリンを放出することは可能なのだろうかと思うところはあった。しかし、このバンドは凄くいい。不安は杞憂となり、鳴り物入りの新人なだけあってライヴの完成度はかなり高かった。
ボクはUK新人の中でこのバンドを一番信頼している。まずビジュアルがいい。いや、イケメンが揃ってるってことじゃなくてバランスがいいってこと。ビジュアルをばかにしてはいけませんからね。黒人のヴォーカルを中心に置いて、その彼と一緒にバンドの基礎を作り上げたギターの彼も不思議な魅力をもった男だ。その他のメンバーはちょっと印象に無いが逆にいい。それだけこっちの感覚が研ぎすまされるから。
ビジュアルから音は物理的に生み出せないので、サウンドは作り出すしかない。リズムマシーンのごとく正確に打ち込まれるビートとハイハットのシャキシャキ感は絶妙。この日のライヴでもその辺完璧だった。
アルバム通り"Like Eating Glass"から始まり、テンションも走り過ぎることなく静かにアがって行く。観客もそのノリに遅れることはなく小気味よいリズムで体を揺らす。ボクなんかもゆらゆら来ていた。そしてなんと言ってもこのバンドの特徴はヴォーカルの彼でしょ。ステレオタイプの黒人スタイルとは違った無機質高音のヴォイスが耳に残る。実際ここ最近は"Helicopter"のフレーズが耳に離れない。ステージングが地味なバンドなので非常に音楽を感じることができて今までなかった感覚を味わった。当分応援していけるバンドを見つけてボクは嬉しいです。
( report by toddy and photo by ryota)
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ズラーッと長い行列を横目で見ながら、「よくこんなに並ぶなぁ」なんて思っていた。自分には関係ないと思っていた。そう思っているから当然列になんか並ばないし、普通に入り口まで行くさ。そこで初めてこの列に僕も並ばなきゃあいけないことを知る。Kasabianの世界の虜になった人たちはもう抜け出せない。
人の海を掻き分けてなんとかステージ近くまでたどり着き前を向くと、そこはスピーカーの前。体一杯に音を浴びられる。横からはタバコの匂いよりも香ばしいアレの香りがプンプンしてくる。これから始まるのは深くて危険な世界。ここだけの異世界だ。青くライティングされた野外のステージってヤツがやたら妖しく光り、バンド自体の妖しさを引き立てる。
言葉にできないKasabianの音が会場中を反響すると、頭が揺さぶられて今にも倒れそう。首から上以外の体の感覚はもはや無くなって、終いにはどこに立っているかも分からなくなる。そこにはKasabian以外のものは何一つなくなっていた。
そこまで危ない世界を構築しながら、当の本人達はそこを暴れ周る。まるで僕達の動くエネルギーを喰らって動いてるかのように、ステージと僕達の姿は静と動がハッキリとなっている。。
隙間という隙間を人が埋め尽くし、その一人一人を喰らったKasabianはさらにデカい世界を構築していく。
( report by taisuke and photo by ryota)
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UKだのUSだのジャンル分けして音楽を聴いていると、次第にどこかで飽きがくるもの。となると、昔の名盤に手を出したり、ロックのフォーマットをいったん離れて音楽を聴くようになることがボクの場合多い。しかし、「昔のバンドはかっこよかったのにねぇ」なんて言い続けるのは納得いかないし、そんなリスナーにはなりたくないと思う。そういうときはちょっと変わった楽器を使っている新しいバンドをチェックするっていうのは、新しいものを聴きたくてやっぱりロックというときに最適で、ちょうどこのバンド、Viva Kがいい感じだった。
まぁ変わった楽器っていってもシタールなんですが、ストーンズの"Paint It Black"が好きになってから好きな楽器なんです。このバンドはシタールを使ってはいるけど、ロックンロールのテイストが色濃く、ヴォーカルが女性なのでポップなんじゃないかと。期待して臨みました。
会場は少し小さめであったが、演奏が進むにつれ観客は増えていたように思う。ライヴはリハーサルかと思ったらいきなり始まったのでびっくりしたが、ヴォーカルの女のひと(女の子?)が思ったよりトシのようでちょっとショックだった。しかし、かわいらしい声と仕草は確かだったようで、さらにはシタールの音もなかなか面白い。基本的には電子音楽とロックンロールを行ったり来たりで少しまとまりに欠ける感があったことを伝えなくてはならないが、ロサンゼルス発なのにオリエンタルな雰囲気をまとっていて四つ打ちがあったりと何でもあるので面白いですよ。
( report by toddy and photo by sama )
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ヴェスパにランブレッタ、ロンズデールにフレッド・ペリー、スーツにターゲットマーク。『イージー・ライダー』がアメリカンなら『さらば、青春の光り』はスクーターだぜ。
モッズの新世代を担うThe Ordinary Boysがファッションセンスの欠片もないアメリカ人たちに、この素晴らしいカルチャーを見せ付ける。一見ラフに見える格好でもちゃんとスタイリッシュ。当然、サウンドだってシンプルなようで、きっちりクール。この派手さよりも光るセンス。理解できるか?
いかにも「アメリカ」的なバーに設けられたステージにThe Ordinary Boysが立っているというギャップもすごいが、それをメチャクチャ楽しんでいるオーディエンスにも驚かされる。モッズよりもいかにもHMやHRが好きそうな格好の人がいたりする。日本やUKじゃ観られない光景だ。
かなり時間を押して始まったためか、20分ほどの短いステージだったのでかなり物足りなさが残る。本当に残念だ。それでもその実力の片鱗を見せてくれたことは確かだった。
( report by taisuke and photo by sama )
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SXSWに関して言うとBleachの愛され具合はかなり凄い。それなのにあの会場の狭さは何故?もっと大勢のひとに観て欲しかったという思いが強いので悔しい。とはいうものの、パンパンに詰め込まれた会場はメインストリートからかなり離れた所にあるにも関わらずオーディエンスがわんさと集まったことは素晴らしいことだと思う。会場の性質上そのほとんどが、ふらっと集まったのではなくBleachが観たくて集まったものだと考えられ、潜在的に集めることが出来る力は相当なものかも知れない。いや、ライヴを観た後の感想から言うと間違いなく相当客を集めるだろう。
日本では数回ライヴを拝見させてもらったが、回を重ねるごとに迫力が増すのでこれから先どうなるんだろうと思っていた。そこにきてBleachをアメリカで観れるというのだから大興奮です。個人的には、最後にライヴを観たときから数えて1年弱は経っただろうか。楽しみだ。
機材チェックに時間がかかり開演はかなり押した。それなのにライヴが始まったとき、Vo.カンナのマイク音が小さかったことにかなり閉口してしまった。しかし彼女らの爆音は間違いなくやばかった。やはり凄いと思ったのはB.ミヤのチョッパーベースだったが、それは技術がどうこうではなく観客に有無を言わせず振り向かせる音という点で存在感があったということが言いたいのだ。
そして何より観客のレスポンスがバンドの人気をもの語っている。これまでに観客から受け入れられた日本人バンドはいくつか観たが、イントロを聴いただけで興奮して叫ぶものや、歌詞を歌っているもの、さらにはあの狭いスペースでモッシュが起こるなんて。見てるこっちが感動してしまう。この日はボクが知らないだけかも知れないが、たぶん新曲がたくさん披露された。ダンサブルなリズムのものが大半で、今までとまた違って進化を遂げていると感じさせる楽曲だ。Bleachのこの快進撃はいつまで続くのか。明日も出演予定があるようなので再度チェックして参ります!
( report by toddy and photo by ryota )
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世界中で大絶賛をかっさらい、ブラジルでも"I love you O.K"を大合唱させてしまう日本が誇るロケンロー・バンド、ギターウルフはここでもやっぱり凄かった!こんなにも世界を巻き込む魅力は、ひたむきに転がり続ける姿。やっぱりあんた達はサイコーだよ。
開始15分前。すでにパンパンのライブハウスには入りきれないオーディエンスが長い列を作って「早く入れろよ!」と言いながら待っている。プレスだって長い列になっている。世界中から来ているプレスやバンド達が長いこと並んでまでギターウルフを観たがっている。すげぇ。ただのファンにすぎない僕もメチャクチャ嬉しくなってくる。
長い列に並んだまま、早くも中ではぶっ飛んだショウがスタート。やっとの思いで中に入り、人の群れを抜けてステージ前にたどり着くと、もう汗臭い。おまけに革の匂いも混ざって、いつものロケンローなフレーバーが広がる。もうまさに「環七フィーバー」状態だ。
日本語の、それもギターウルフの曲を大声で歌うアメリカ人達。知ってはいたけど間近でそれを見ると本当にすごい。
したたり落ちる汗と唾液とシャウトと爆音。これぞロッケンロール。理性なんてとっくに無くなって、あるのは本能のみ。セイジ、ビリー、トオル、それにオーディエンス全員がそんな状態だからもうメチャクチャになるのは当たり前で、何がどうなっているかなんで誰にも分からない。そりゃそうだ。
ダイブしてもみくちゃになって、それでもまたダイブする。乱れたリーゼントにはマメにコームを通し、あくまでも弾きづらい位置で爆音を掻き鳴らす。不器用なほど変わらないスタイルは、世界中にロケンロー・ジャンキーたちを生み出し、間違いなく熱狂を作り出していく。
( report by taisuke and photo by sama )
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report by toddy, taisuke and photo by sama, ryota
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SXSW05 特集
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feat. 22-20s, Electorocute, Los Ababdoned, Emily Sparks, Th'Legendly Shack*Shakers, Jorane, MXPX, Your Future, Power Solo, Robert Plant, 400 Blows, Flametrick Subs w/Satans Cheerleaders, Fatboy Slim, GitoGito Hustler, The Spunks, Electric Eel Shock, Noodles, Petty Booka, Bonnie Pink.
[ 18th ] :
feat. World/Inferno Friendship Society, Peelander-Z, , The Heavenly States, Punish The Atom, The Emeralds, DMBQ, Bloc Party, Kasabian, Viva K, The Ordinary Boys, Bleach03, Guitar Wolf.
[ 19th ] :
feat. Buck 65, Moneybrother, The Trews, Gore Gore Girls, Bio Ritmo, These Arms Are Snakes, The Music, savvy.
[ 20th ] :
feat. Gorch Fock and th' Losin Streaks.
Editor's note
[ toddy ]
[ taisuke ]
[ sama ]
[ ryota ]
Staff data base
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