Niigata Aid feat. Theatre Brook and more... @ Shibuya AX (23th Jan '05)
「Niigata Aid」
自然災害と、人による災害の違いはあるが、「GROUND ZERO」が爆心地という意味から貿易センタービル跡地を指す言葉になったのと同様に、今回のスマトラ沖地震によって「TSUNAMI」という単語も負のイメージに飲み込まれて、一分のユーモアも感じさせない単語となりつつあるのは残念だ。「TSUNAMI ROLL」の名で売られていた寿司も、影響を受けるんだろう。
相手が人ではなく自然だったりすると、防ぎようがないと思う。地震なんて、地球のプレートが動いて生まれた歪みが戻る時に生まれるもの。つまりは地球にいる限り、いつ何時自分に降りかかるかわからない。自分のポジションとして、災害に遭う遭わないは「運」だと思っている。今回はたまたま自分に降り掛からなかっただけだ。「関係ないから興味がない」といって援助しないのは個人の自由で、押し付ける理由もない。が、いざ災害に遭って「助けてくれ」と言い出すのは、フェアじゃないだろう。回り回って自分に返ってくる、なんて考えは微塵も無いが苦しい時だけ頼るのは虫酸が走るから、僕は協力する。そう、困った時はお互い様、だ。一方通行ではない。このNIIGATA AIDの収益金は、半分は新潟に、もう半分はスマトラ沖地震の被災地へと送られる。
Candle JUNEの蝋燭が綺麗、などのありきたりな言葉すらも出てこない。FRFでも朝霧でも、僕は彼の蝋燭のあるところにふらふらと行ってしまう。毎回30分くらいぼーっとたたずんでいる。太い蝋燭は熱の届きにくい外側がそそり立ち、真ん中の小さな灯を保護している。それでもなお、灯は揺られたり伸縮したりと、安定はしていない。
CANDLE ODYSSEYという彼の活動は、同時多発テロを受けて行なったアメリカ横断の旅がスペースシャワーTVで放送されていたこともあり、興味深く見させてもらっていた。番組では蝋燭と共に、ニューヨークのグラウンド・ゼロへと向かっていた。アフガンや広島の灯と共に、魂の旅に出ることが彼の本来の職業ではないだろう。ただ揺さぶられ、突き動かされて、行く。もしも尊敬しています、と言ったらば「大したことじゃないよ」と返ってきそうだ。根拠はないが、そんな気がする。
エマーソン北村はリズムを生み出す電子楽器をいじり、キーボードでパイプオルガンの様な音を乗せていく。TUCKERでいうターンテーブルの部分に電子楽器があるといったら、少しは想像出来る方がいるだろうか。エマーソンは、よくよく考えてみれば『じゃがたら祭り』でもそうだったのだが、ひとりで演奏し、いつのまにかバンドに混ざって演奏している。今回はtobaccojuiceでしっとりと、THEATRE BROOKではひっそりと、性質を変えて、さりげなく芸達者ぶりを見せつける。浜崎貴司とMCUは弦楽四重奏と絡み、RISING SUN ROCK FESTIVALでヤンチャしたのとはまた違う、落ち着いた一面を見せていた。THEATRE BROOKは初なもんで、曲名とか何も知らないが、兎に角、音の密度が濃い。さらにバンドのフロントマンで今回のイベントの主催者・佐藤タイジが放つ、前へ前への田中真希子系MCも手伝ってか、あらゆる意味で「原液」という表現がぴったりだ。だが、Leyona、清春、櫻井敦司を迎えてのパフォーマンスは、一歩下がって相手を立て、土台をしっかりと支えている印象だった。器用であるし気配りも忘れないのだ。
終演後、募金箱への列がしばらく止まず、かなりの金額が集まったのだろうけど、気になることもある。今回のイベントは説明が少なすぎて、どこまでがチャリティなのかわからず、不透明だと感じた。スタッフやアーティストにはお金を払うのか、その他諸々の費用は募金からじゃないだろうな? と疑問点が浮かぶ人もいるだろう。もちろん、アーティストや関係者の熱意や善意はもちろんひしひしと伝わってくるのだが。収支報告はTHEATRE BROOKのHPだけなのか、参加者各々のHPで発表されるのかまったくわからない。お客さんと被災地を繋ぐ窓口として活動したならば報告は大事なことだと思うが、どうなんだろう。
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report by taiki and photo by keco
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| keco's photo report 1 I 2 / naoaki's photo report 1 I 2 I 3 | review by yuka & taiki |
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