Direct from Bagdad : いまだ『占領下』のBAGDAD最新レポート
バグダッドに飛んだ布施祐仁からの寄稿 - part2 -
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■食事中突然、爆音と衝撃が キリスト教教会への「同時自爆テロ」
サドゥーン通り沿いのホテルにチェックインし、友人のイラク人たちと近くのレストランで夕食のケバブを食べている時だった。突然、バーンという凄まじい爆音と共に店内に大きな振動が走った。一瞬、衝撃波でお尻が宙に浮いた気がした。皆驚いてすぐ外に飛び出していったが、私はショックで足がすくんでいた。しばらくして外に出てみると、店から100mほどしか離れていないところから空を焦がすようにどす黒い煙がすごい勢いで舞い上がっていた。
恐る恐る現場に近づいていくと、キリスト教の教会から火があがっていた。泣き叫ぶ女性や頭から血を流しながら逃げてくる男性もいた。近くにいた子どもがジェスチャーで教えてくれたのだが、どうやら爆弾を積んだ二台の車が教会付近で爆発したらしい。「自爆テロ」だろうか…。すぐにパトカーや救急車、そして新イラク国軍兵士を引き連れ米兵たちが装甲車でやってきた。騒然とした雰囲気のなかで、突然また至近距離で爆音が響いた。攻撃されたと勘違いしたのか、目の前にいたイラク兵が私の頭上に向かって発砲。銃声が連続して鳴り響き、現場周辺は半分パニック状況に。私は腰をかがめて無我夢中で建物の影まで逃げた。爆発は、そこから100mくらい離れたところにある別の教会の前で起こったものだった。同じく自動車爆弾によるものだった。この日バグダッド市内では、日曜礼拝中の4つの教会付近で自動車爆弾による「同時自爆テロ」が起こり、あわせて11人が死亡、100人以上が負傷した。
■「理解不能なことだらけ」 寝付けなかったバグダッド初日の夜
その後、ホテルに戻りベッドに横たわると、張り詰めていた心が解けたのか急に疲労感どかっと押し寄せてきた。しかし眠ることはできなかった。いつどこで爆発が起こるか分からないなかで、常に死の危険と隣り合わせに暮らしているイラク人の気持ちを想像しようと試みてみたが、すぐに私の心の器はいっぱいになってしまった。「こんな状況で未来への夢を抱くことなどできるのだろうか?」、「それにしてもいったい誰がこんなことを・・・?米軍にならともかく、何でキリスト教の教会に攻撃しなきゃいけなかったんだ?」、「(爆弾を積んだ車を運転してつっこんだ犯人たちは)何を目的に命までかけたんだろう?」…考えれば考えるほど分からないことだらけで全然寝付けず、あっという間に空は明るくなってしまった。
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photo and report by yujin fuse |
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