韓国ロック特集 - Rockin' Seoul!
mag radの韓国インディー・ロック・レポート
part 1 - はじめに
今回の取材で韓国のインディー・ロック・シーンを知るまで、本当に韓国にロックと呼べるものがあるのか、正直言って不安だった。ぼく自身、韓国人ミュージシャンというと、アイドル以外まったく知らなかった有り様だ。しかし、今回、耳にした韓国のロック・バンドが鳴らしていたのは、モダンな音づくりのまごうことなきロックだったし、韓国にあるロックの空気をしっかりと感じさせてくれるものだった。
ここで、今回取材した三つのバンドを紹介させてもらいたい。韓国のインディー・シーンの先駆者として尊敬されるCOCOREは、マッドチェスター、オルタナティブ・ロックという90年代のロックを作った二大看板を抜群のポップ・センスでまとめあげる。「韓国のズッコケ三人組か?」と思わせる、三者三様の親しみやすいキャラがそのまま音になったSUGAR DONUTは、メロコア、エモコアを韓国語で歌う。そして、今回取材した中では唯一女性ボーカルのNASTYONA。ボーカルのヨナが持つ強烈な世界観は何か大きなものを期待してしまう。韓国ではそれぞれのバンドにインタビューをすることができ、ココアのライブも見ることができた。
もちろん、韓国ロックの現状に驚かされることもあった。一見日本と全く同じライブ・ハウスで見たあの異様な光景は忘れられないし、バンドだけでメシを食うのは難しいうえ、この国では大衆レベルでもロックがまだまだ受け入れられていないという、タフな状況も聞かされた。かつての軍事政権下での歌詞の検閲などのロックへの規制や、今も残る徴兵制という、韓国の若者がロック・バンドを続けることを難しくした、この国の歴史もある。
オルタナティブなロック・バンドがチャートに顔を出し、ライジング・サン・ロック・フェスのような国内のアーティストのみでフェスティバルが成立する日本と比べれば、韓国のロック・シーンは遅れていると言えるのかもしれない。ただ、文化統制などにより一度止まっていた韓国のロックの歴史は、再び動きだしてからまだそれほど時間が経っていない。先ほどのバンド紹介でも触れたが、韓国のロック・バンドは、欧米のロックを消化し、それを自分たちのことばで鳴らすことでオリジナリティを得ることに成功していると思うし、そんな韓国ロックの今の状況は、90年代の日本のロックの状況と似ている気もする。韓国のインディー・シーンで闘う彼らが、ツアーで日本にやってくる。今度は日本のロック・バンドが韓国を、地元のバンドとツアーで回る。今の韓国のインディー・ロック・シーンの充実ぶりは、そんな話にしっかりとしたリアリティを持たせてくれる。
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report by rad and photo by hanasan
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韓国ロック特集 - Rockin' Seoul!
Intro : 韓国ロックをチェックしろ! : photo and comment by hanasan
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mag radの韓国インディー・ロック・レポート : report by rad, photo by hanasan
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