韓国ロック特集 - Rockin' Seoul!
mag radの韓国インディー・ロック・レポート
part 5 - Interview
『COCORE』 vol.1
今回、インタビューに応じてくれたココアのメンバーは、ウソン(Vocal/Guitar)、ミョンス(Guitar/Vocal)、ジェクォン(Bass)の三人。今から10年前の94年頃から知り合いだったという三人は、兵役でメンバーが抜ける期間を経て、’97年にココアを結成。ドラマーは何度かメンバーチェンジがあったというが、このフロントの三人は結成以来の不動のメンバーだ。
まず、ココアの音楽を語るうえで欠かすことができないのが、ニルバーナの存在だろう。今現在の年齢が20代後半から30代前半というメンバーが、90年代初頭に現れた最後のパンク・ロック・ヒーロー、ニルバーナにハマったのは、ごく自然なことだったのだろう。やはりカート・コバーンの影響からだろうか、ステージでのその色白のほっそりした体でシャウトし暴れまくる姿とは対照的に、オフステージではとても物腰柔らかなウソンが答えてくれた。
ウソン「アマチュアでやっていたとき、周りにはいわゆるワルっぽい格好をした人もいたね。でもぼくはただロック、音楽だけが好きだったんだ。ぼく個人としては、化粧したり、妙な服を着るよりは、自然な格好で音楽をやるほうがいい。そういう考え方はカート・コバーンから影響を受けたと思う。彼が言っていることも『確かにそうだな』って思える言葉が多いし」
●カートの命日に毎年、追悼イベントをやっていると聞いたんですが、どんなことをやるんですか?
ウソン「20曲よりちょっと少ないくらいの曲をカバーして演奏するんだ。もう10年くらいやってるよ」
●ココアだけでやってるの?
ウソン「ぼくらが中心になって、一緒にやりたい人を集めて、一緒に演奏するんだよね」
●カートは自殺をして最期をとげましたけど、自己嫌悪のような、彼の持つネガティブな面にも共感できました?
ジェクォン「自己嫌悪とかは誰でも持ってる感情だよね。彼はそれに負けて死んでしまったけど。それに対しては共感できるというより、わからないという感じだね。自殺した人っていうのは、自殺してからその人がどういう生活をしてて、結局どういうふうな人生だったのかを感じさせられることが多いね」
●カートの自殺の後に、彼の音楽が以前と違って聴こえることはありました?
ウソン「大きな違いはなかったね。大好きだったから死ぬ前も毎日、毎日聴いてて。アルバム(イン・ユーテロ)が出てわりとすぐになくなったんだけど。そのアルバムが出るときに歌詞が暗い感じがして、『もしかしたらもうすぐ死ぬんじゃないか』ってことは友達とも話してたね」
ニルバーナの持つアグレッシブさとポップネスはもちろん、ココアのここ最近の作品からは、マッドチェスター直系のグルービーな曲、さらにT.REXの"ゲット・イット・オン"へのオマージュ・ソングまで聴くことができる。そこで、それぞれのメンバーのフェイバリット・バンドを訊ねると、三者三様の答えが返って来たのが面白い。
ジェクォン「うーん、ジャコ・パストリアスとプライマル・スクリームだね」
ウソン「ぼくはビートルズ、ジョン・レノンとニルバーナだな」
ミョンス「ジミ・ヘンドリックス、ニール・ヤング、最近のアーティストではベックだね」
現時点での彼らの最新アルバムは、昨年2月にリリースされた『スーパー・スターズ』だ。まずはそのタイトルに込められた意味を訊いた。
ウソン「スーパースターって言葉自体がまず好きで。あとは、冗談みたいな話だけど、自分たちがスーパースターになりたいっていうのと。とてつもなく大きい星のことをスーパースターっていうし。そういう言葉の意味としてスーパースターがいいっていうのがあって」
ミョンス「80年代にスーパースターズっていう野球のチームがあってさ。勝率2割にもいかないような最悪のチームだったんだけど(笑)そのチームの小説がこのあいだ出て、それがよく売れたりもしたんだよ(笑)」
●プライマルもカバーした、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンの"スター"が関係あるのかなとも思ったんだけど
ウソン「うん、スライはめちゃくちゃ好きだね」
|
report by rad and photo by hanasan
|
|
韓国ロック特集 - Rockin' Seoul!
Intro : 韓国ロックをチェックしろ! : photo and comment by hanasan
|
mag radの韓国インディー・ロック・レポート : report by rad, photo by hanasan
|
|
|
|
|