button サンボマスター @ SAPPRO COLONY (28th May '04)

すすきのにヤマグチの歌心、染み入る


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いつの間にかこの旅も日数的に折り返し地点を過ぎていた。この日は当初の予定ではオフ。ところが実家でのんびり過ごそうと思っていたところ、緊急にHUSKING BEEへのインタビューが決まって札幌にとんぼ帰りすることに(ちなみにこの時のインタビューは近々smashing magでも発表予定なのでお楽しみに)。 sambomaster

 で、神のイタズラなのか何なのか、この日はちょうどサンボマスターが札幌までライブやりに来てる日だったんですね。タフなスケジュールで結構疲れてはいたが、サンボが近くでライブをやるとなってはここまで来て室蘭まで引き返すわけにはいかない。というわけで急遽札幌に一泊する覚悟を決め(だって実家に帰れる終電て22時くらいなんだもん)、当初の予定にはない札幌コロニーでのライブに参戦することにした。

 初めてサンボを観たのは3、4年前の渋谷ラママで、その時客は10人もいなかったように思う。しかしメンバーはそれを気にかける様子もなく、特にヤマグチとコンドウはふてぶてしくもステージ上で大の字に横たわったり、ライブ中にカンフーで戦い始めるといった攻撃的パフォーマンスで大器の片鱗をすでに見せていた。あれからわずかな期間でバンドを取り巻く状況は一変してしまったが、出番前に人懐っこく「お久しぶりです」と言ってくれたメンバーの根本は何も変わっていない気がする(しかし同い齢のはずなんだけど未だに敬語使われてるんだよな。特にヤマグチは毒舌のくせにやたらと礼儀正しい)。
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 久々に“さよならベイビー”から始まるパターンでライブが始まる。ヤマグチの咆哮が人がぎっしり入った札幌コロニーを揺さぶる。演奏中にギターを掻き鳴らしながらアドリブでMCを挟んでくる独特のスタイルは今も健在だ。今回は、まずやはり札幌やすすきのといった街の情景に触れ、エンジンがかかってくると国際情勢やロックンロール・ヒーローについても熱く叫びだす。爆音が鳴っているので所々聴き取れない部分もあるのに、なぜか内容が伝わってくるのが不思議だ。そしてサビ部分からきちんと曲に戻ると会場は大合唱になった。

 アンコールではギター一本の弾き語りで“だんだん”を演った。昔は「例の唄」「コーヒーのヤツ」といった愛称で親しまれていた佳曲だ。よく即興でやっていたが、今回も予定外に急遽歌いだした。この辺の計算できない部分がサンボの魅力のひとつ。ヤマグチの持つギター・テクと歌心がくっきり浮かび上がってきて、さっきまで好き放題に暴れまわっていたフロアの客もじんわり染み入っているようだった。一時期はヤマグチが声を潰しかけていて心配させたがもう大丈夫の様子だ。次は東京のライブで、もしくはフジロックでまた会いましょう。あっ忘れてた、ライジングサンにも出るんだよな。それも行かないと……嗚呼、しばらくぼくのタフなスケジュールは続きそうだ……。
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report by joe and photo by q_ta

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