button『道南パンク行脚』 @ (25th May - 3rd Jun '04)

- Intro -


  ぼくは北海道南部の室蘭市・登別市、いわゆる胆振地方で生まれ育った。10代のほとんどを過ごしたこの町はぶっちゃけた話、(どこと比較するかにもよるんだろうけど)かなりの田舎である。少なくとも10年前までは。 道南パンク行脚

  当時はCDの輸入盤を買おうと思ったら札幌まで2時間かけて行かねばならず、電車代のほうが余裕で高くついた。というよりはそんなことをしようとする奴がそもそも少ない。音楽の情報量そのものが絶対的に少ないので、ヒットチャート以外のレコードを買うというモチベーション自体が起きづらいのだ。クラスに洋楽ファンなんてほとんどおらず、いてもビートルズかHR/HMのマニアだった。ましてや“インディーズ”なんて言葉はまだ一般に浸透さえしてない時代の話である。

  たまに都市部で行われるコンサートを観にいこうにも、「アンコールまで見ていたら帰りの交通機関がなくなるので泣く泣く途中で切り上げて帰ってきた」なんてほとんど笑い話みたいなエピソードをクラスメイトから聞いたこともあった。バンドをやっている友人は何人かいたが、町にはライブハウスがない(!)のでやむなく貸しスタジオを借り切って時々ライブを行っていた。
道南パンク行脚

  ところが時代の変革ともに、最近この町にも変化の波が押し寄せてきているらしい。ぼくが故郷を離れてほぼ10年になるが、その間に町にはやっとライブハウスができ、またインターネットが普及したことで情報と流通のハンディも急速に消えつつある。なにより驚いたのは、生家のほとんど隣町までBRAHMAN やKEMURI といった人気バンドがツアーに来ているという事実だ!(残念ながらKEMURIは残念ながら例の事故で先に延びたが) そこで育った者にとっては信じられない衝撃である。だって昔はマクドナルドさえなかった町なんだぜ! いったいあの町のティーンネイジャー達の意識にはどんな改革が起こっているというのだろう? バンドがせっかく足を伸ばしてくれてはいるが、ハコはちゃんといつも埋まってるのだろうか?

  今回、HUSKING BEEやHawaiian 6、そして10-FEETといったパンクバンド(おっと、議論の別れる所だがここではそう呼ばせてくださいよ)が同じ時期に道南の各地を廻る。ぼくは札幌でのライブも観るが、特にその道南ツアーをリアルタイムで追いかけることによって、これら地方の町の音楽事情(シーン)を浮き彫りにできないかと考えている。都市部と同じようにキッズは集まっているのか? 彼らはどこで情報を仕入れ、普段はどのような音楽を聴いているのか? クラスで浮いてないんだろうか? 物販を買ったりもするのだろうか?

  生まれ育った街の変化を、肌で感じてこれればと思っている(その変化は、たぶんいい方向であることを信じつつ)。


【道南パンク行脚・ツアー日程】

※事情により一部日程を変更する可能性があります。

5/25 Hawaiian 6 @札幌・ペニーレーン24

5/26 Hawaiian 6 @苫小牧・音楽館

5/27 Hawaiian 6 @室蘭・怪物ランド

5/29 HUSKING BEE @苫小牧・音楽館
(もしくは、同日のHawaiian 6 @函館・フライデーナイトクラブ)

6/1 10-FEET @苫小牧・音楽館

6/3 10-FEET @札幌・ベッシーホール


HUSKING BEE photo by maki
10FEET photo by q_taHawaiian6 photo by q_ta
report and photo by joe


10 FEETの写真は2/15 '04の札幌公演を撮影したものです。(photo by q_ta)
Hawaiian6の写真は9/13 '03の札幌公演を撮影したものです。(photo by q_ta)
HUSKING BEEの写真は11/13 '02の東京公演を撮影したものです。(photo by maki)


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button室蘭生まれ、joeが取材する道南パンク行脚

buttonIntro
道南パンク行脚 (04/05/25 - 06/03 @ 札幌〜苫小牧〜室蘭〜函館) : review and photo by joe

Live Report :
buttonvol.3 : Hawaiian6
札幌はやはりアツかった 〜 Hawaiian6(その1) (04/05/25 @ 札幌 PENNY LANE 24 ) : review by joe
buttonvol.4 : Hawaiian6
苫小牧にバンドが来る理由とは !? 〜 Hawaiian6(その2) (04/05/26 @ 苫小牧 音楽館) : review by joe
buttonvol.5 : Hawaiian6
室蘭の堤防、決壊!! 〜 Hawaiian6(その3) (04/05/27 @ 室蘭 怪物ランド) : review, photo by joe
buttonvol.7 : HUSKING BEE
変化と成長という旅を続けるバンド (04/05/29 @ 苫小牧 音楽館) : review, photo by joe
buttonvol.8 : 10-FEET
エンターテイナーの特権 (04/06/01 @ 苫小牧 音楽館) : review by joe, photo q_ta
buttonvol.10 : 10-FEET
涙が円陣に落ちていく(そして、旅の終わり) (04/06/03 @ Sapporo BESSIE HALL ) : review by joe, photo q_ta

Interview :
buttonFREE KICK
胆振地方パンク活性化仕掛け人・FREE KICKカワギシ氏に訊く (04/05/26) : interview and photo by joe

button番外編vol.1 : The Johnny Boys
旭川には何があるのか (04/05/23 @ Sapporo Sound Crew Basement) : review by joe, photos by hanasan
button番外編vol.2 : 髭楽団
札幌のSKAシーンとは (04/05/23 @ Sapporo Sound Crew Basement) : review by joe, photos by hanasan
button番外編vol.6 : サンボマスター
すすきのにヤマグチの歌心、染み入る (04/05/28 @ SAPPRO COLONY ) : review by joe, photos by q_ta
button番外編vol.9 : 怒髪天
男四匹ガキ大将 〜 怒髪天 (04/06/02 @ SAPPRO PENNY LANE ) : review by joe, photos by q_ta

buttonOUTRO (編集後記)
道南パンク行脚 最終回 (04/05/25 - 06/03 @ 札幌〜苫小牧〜室蘭〜函館) : review by joe


buttonmag files :

button道南パンク行脚 (04/05/25 - 06/03 @ 札幌〜苫小牧〜室蘭〜函館) : review and photo by joe


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Hawaiian6 is;

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~etsu/hw6/index.htm



The latest album

Hawaiian6

"ACROSS THE ENDING"


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huskin/index.shtml



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http://www.10-feet.com/



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10-FEET

"REALIFE"




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button2004

button札幌のSKAシーンとは : Hige Gakudan (23rd May. @ Sapporo Sound Crew Basement)
button旭川には何があるのか : The Johnny Boys (23rd May. @ Sapporo Sound Crew Basement)
button日本発オリジナルSKA! : Doberman (9th May. @ Ebisu Garden Room)
button"magが果たし状を受けた !! : MURATRIX (7th May. @ Ikebukuro MANHOLE)
button"ケン違い"って……!? : Ken Yokoyama (28th Apr. @ Shibuya Quattro)
button4月11日、ハチ公前の祈り : 平和アピール集会 (11th Apr. @ 渋谷ハチ公前)
buttonブレイクするんじゃねえか!? の真相 : The Captains (27th Mar @ Akihabara Goodman)
button時間は止まったままだった : Rickie Lee Jones (26th Mar @ Shibuya Bunkamura Orchard Hall)
button人間と音楽の持つ可能性(ラジオスターとの再会) : Ani Difranco (8th Mar @ Shibuya 0-East)
button会場を包み込んだもの : Ben Harper & The Innocent Crimiinals (4th Mar @ Zepp Tokyo)
button衝撃、冷めやらず : Three Bullets and a Gun (17th Feb @ Shinjuku Doctor)
button博多からの刺客!! : Mellow Yellow (17th Feb @ Shinjuku Doctor)
button情念は届くだろうか : Ghost (17th Jan @ Ikebukuro Adm)

button2003

button瀟洒なハコにダンディな奴等がハマる : 勝手にしやがれ (30th Dec @ Shibuya Quattro)
buttonウワサは当てになる : Bleach (26th Dec @ Shinjuku ACB Hall)
button完成度の高いミクスチャー : 東京ピンサロックス (26th Dec @ Shinjuku ACB Hall)
buttonインストとかを忘れさせる圧倒的ステージ!! : LOSALIOS (18th Dec @ Shibuya AX)
button分厚い刃物で押しつぶされた夜 : METALLICA (6th Nov @ Yoyogi Daiichi-Taiikukaikan)
button世界の終わり、そして始まり : Thee Michelle Gun Elephant (11th Oct @ Makuhari Messe)
button最小編成というプロデュース : ELVIS COSTELLO and Steve Nieve (1st Oct @ Tokyo Geijitsu Gekijo Dai Hall)
buttonメロコア死すともVANDALS死せず!? : THE VANDALS (16th Aug @ Shibuya Quattro)
button最後列までバッキンバッキン : Asian Dub Foundation (5th Apr @ Kawasaki Club Citta)
button小宇宙のプロデューサー !? : BECK (29th Mar @ Tokyo Bay NK Hall)
buttonライヴに行くべし! : eastern youth (25th Mar @ Yokohama Club 24)

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