button SATURN @ OSAKA DOME SKY HALL (15th May '04)

THA BLUE HERB

- 声に出したい日本語 -

TAE BLUE HERB
 ライブステージではライブとライブの間にDJ MAMEZUKAとDJ TUTTLEがDJとして登場している。フジでもすっかりお馴染みのDJ MAMEZUKAは本拠地、関西でのステージでもあり、オーディエンスもライブの合間のつなぎのDJとしてではなく、一アーティストとしてのステージを楽しんで踊っているのがよく伝わってくる。「マメちゃんええな?」なんて会話も聞こえてくる。しかし、みんないい笑顔してるんだなぁ…。この日、この時間になって初めてまともな食事を取ることができた。ちなみにカレーを食べたのだが、なかなかウマイ!

 Tha Blue Harbのライブを観るのはこれが初めてだった。こんなことを言うと怒られるかもしれないが、もしかしたら今回のサターンでライブを観ていなかったら、ライブをわざわざライブ会場へ足を運んで観たいと思うことはなかったかもしれない…。正直なところ、あまり期待していなかったからだ。私の中の偏った知識によると、「Hip Hop」という音楽はもっとちゃらちゃらしたものだった。格好だけの音楽、口先だけの社会批判、そしてそれに群がる若者達。見事に崩された。いや、そういう風に見てしまっていた自分が恥ずかしくなった。

 一定の低音リズムを刻み出すデジタルなサウンドとは対照的にアドリブ的に発せられるアナログな詩。…から発せられる言葉は私の心を鷲掴みにした。
THA BLUE HERB

 「やりたいことをやればいい」 そんなことはキレイ事にしかすぎない…今までなら、いや、この瞬間意外なら私はこう思っていたに違いない。だが、発せられる一つ一つの言葉には重みがあった。普段考えていること、思っていることの内の一体どれくらいを実際に声に出しているのだろうか?ということが脳裏に浮かんだ。人それぞれ、自分のやりたいこと、理想があるだろう。そのうちの一体どれだけの人が現状に何の迷いもなく、満足な日々を送っているのだろうか…そんな人はいるのだろうか。だが、キレイ事を列挙しているようには全く感じなかった。「やりたいことをやればいい」という言葉の裏側には「自分自身のことをしっかり見つめてみろ」「自分らしさを見失うな」そんなメッセージが込められているように。だからこそ私にはキレイ事には聞こえなかったのだろう。
THA BLUE HERB

 「ありがとう、ありがとう、ありがとう」こんなありふれた言葉も私の心には響いた。もっと言葉に出してみてもいいのかも知れない。思っていること、どんなささいなことでもいいだろう。そして、Hip Hopの持っている自由さや可能性が自分がこれまで思っていた以上にあることを今更ながらに実感した。人を感動させるためとか、人の心を動かすための言葉ではなく、Tha Blue Harbからあくまでも自然体で産み出されたものを音楽という形で表現しているのだろう。

  私達は普段日本語に囲まれて生活をしている。だが、日本語を使っている、日本語に囲まれていることにどれだけ意識していることだろう。たまにはもうちょっと日本語を意識してみてもいいかもしれない。そしてその日本語をもっと声に出してみてもいいかもしれない。日本語をもっと声に出してみたい。そんなライブだった。

report by kuniko, stage photo by ikesan and other photo by taku.

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