MOD MAYDAY '04 @ Club CITTA' Kawasaki (15th May '04)
M◎D SUIT RIOT!
- part.1 -
ユニオンジャックとターゲットマークに導かれ、さあ、いざ行かん! といきりたって乗り込んだチッタ。だが、事は思わぬ方向へと向かった。著作権法改正に対する署名の声がまったく聞かれないので、主催者サイドに「なんでDJも参加するイベントなのに署名のブース無いんすか?」と我らsmashing.magチームが迫ったら、ブースを持つ事になった。予定外でとまどったが、寛大な心遣いに感謝。急遽Daddy-0-Novさんの隣でブースを作っていたら、ライブが始まっていた。「ちょっとすんません」と抜け出して、メインフロアへと向かう。
記念すべきモッズ40周年の口火を切ったのはboyceだった。オールナイトのイベントではまだまだ早い20時ごろ。そんなことは一切かまわず、今日は何の日だ? M◎D MAYDAYでしょう、と彼らは警笛代わりにたたみかけてきた。シンプルに、タイトなリズムで攻めてきたその音は博多出身のモッズバンドThe Badge(The Jam最後の来日公演のオープニングアクト。1986年解散)に似ている様な気がして、もう少し見たかったなぁ、来年も出てくれるよなぁ、と未練たらたら。ともあれ、臨戦態勢は整った。
硬めのスネアとウッドベースのような音を生むベースに、カッティング炸裂のギター、独特な声。んでもって3ピース。己の最大限の力を発揮出来る形態で挑む彼らはビートバンドとして申し分の無いステージングだった。いっそのことウッドベースでやったらどうだろう? 切った貼ったで当たり前のように曲が出来上がる今だったら時代を逆行してもそれは古くはならないし、むしろ新しいかもしれない、などと思わせてくれるバンドに出会えて本当に良かった。
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関西からの刺客The Garnets。ハモンドオルガンの存在が、ドラム、ベース、ギターの構成に慣れてしまったオーディエンスには新鮮だったはずだ。僕もしかり。オルガンが絶妙なアクセントとなり、彼らのブルーズっぽさに拍車をかける。クールでありながら熱い、そんなつじつまの合わないことをさらりとやってのける彼らを見たら、おのずと酒も進む。美味いバンドだった。
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The Fave Ravesはまったく知らなかったが、出会い頭にいきなりビンタを喰らった感じだった。正直、度肝を抜かれた。ヴォーカルから伸びのいいシャウトが次から次へと繰り出され、まるでそこにJanis Joplinがいるかのようだった。大げさじゃないぞ。Janisの代表曲"MOVE OVER"と聞き比べてみ。それとも、The Whoの"Summertime Blues" か。メンバーは皆若くはないけれども、円熟したバンドサウンドにソウルフルなヴォーカルが被さって、見るものを圧倒していた。
さて、ここで小休止のつもりで、ちょろっと外へ出てみたらスクーターがズラリと並ぶ。休憩なんてとんでもない。チッタ界隈のすこぶる賑やかな光を受けて輝く曲線ボディがまたおつである。…ますます惚れた。
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report by taiki and photo by hiroqui, maikokko
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