MOD MAYDAY '04 @ Club CITTA' Kawasaki (15th May '04)
渋谷公会堂前午後三時集合スクーターラン
『ターゲットに向かって』
少し遅れて渋公前に行ったら、いない…もう行ったか? などと不安になりつつ、ぽけーっとたたずんでいると、次第にランブレッタやヴェスパが集まってきた。ルックスは想像以上のもんだった。たくさんのヘッドライトとホーンで飾られたド派手でレトロなスクーターが道路脇にズラリと並んでいる光景など、まさに圧巻。
ピカピカな車体や使い込んでクタクタな車体も画になる。 |
モッズスーツはもちろん、バッヂとワッペンが大量についたコートを着込んだ男子やワンピースの女子(久々に男子・女子という言葉を使ったなぁ)のスタイリッシュなこと。さらには子供を抱えた家族もいて、モッズの熱さを肌で感じ脇汗がでた。出発が見たいが、もう少しこの雰囲気を味わっていたい部分もあった。ライブが始まるまでの興奮と似た感じ。ファッションだけでなく、根底には音楽が流れているからこそ今まで続いている文化で、輸入盤規制に反対する署名に積極的に協力してくれたことにも明らかだ。
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出発の合図は口うるさい警官の登場だった。いっせいにエンジンに火が入り「ぶぉぉぉーん!」と古い掃除機のように鳴り響くその音と鼻を突くガスの匂いにヤラれ、拳を振り上げて絶叫する野次馬と我ら取材班。カメラマンに至ってはマルイまで走って追っかけて行ったし。
通りすがりの兄ちゃんがころがす原チャリの「メェェーン…」という軽いエンジン音など、たちまち消え入って聞こえない。飛んで火に入る夏の虫ならぬ、通って消え入る奴のアシ、などとアホな俳句を詠むほどぶっ飛んでたスクーターランはあまりにも非日常的であり、古い伝統にもかかわらず新しく感じた。日頃ガソリンスタンドで給油する際に「オイルを混ぜなきゃいけないんですけど…」の言葉ひとつでSSスタッフに嫌な顔をされていることだろう。でも、待ちに待ったこの日はギンギラギンに輝いてたぜ!
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report by taiki and photo by hiroqui
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