平和アピール集会 @ 渋谷ハチ公前 (11th Apr. '04)
4月11日、ハチ公前の祈り
「音楽と政治」
この日はSORROWの川村かおり、ザ・スリーピースのメンバー、シアターブルックの佐藤タイジなどのミュージシャンも集まるという話を聞いていた(何人か実際に見かけました)。ぼく自身もプロ・アマ問わず知人のミュージシャンに「こういうのがあるよ」という告知だけはしていた。しかし彼らに声をかけておいて何だが、ここで演奏活動を聴いていると率直な疑問も湧いてくる。バンドでアピール活動をしていたボーカルの女の子に、思い切って不快であろう質問をあえてしてみた。
----君たちの目的は3人を解放・救いたいわけでしょう? 意地悪な質問だとは思うけど、ここ、渋谷の路上で歌ったり演奏することがそれとどう繋がってくるんだろう?
「……それをいわれると、正直、そのこと自体は何にもならないかのもしれない。でも、ただ家でボーッとしてテレビ見て、人が死んでいくのをただ待つのはやっぱり違う気がした。あたしは喋るのが苦手だから、普段は歌うことしかやってないから。あたしにできることをやるしかない、と思って今日は音楽仲間を集めてみた。急だったからあんまり集まらなかったけど……。とにかく、人のために祈ることまで諦めちゃいけない、と思うんだ」
彼女にとっては歌うことが祈りの表現、ということだろうか。同じ質問を主催者にもぶつけてみた。
「確かに、その通りだよ。でも、音楽は人々に立ち止まってもらったり、興味を持ってもらうきっかけになる。ねえ、なぜ永田町とかじゃなくて、ここ渋谷のど真ん中を活動地点に選んだか、わかる? 交通量もそうだけど、ここを通りかかる人たちはアタマ(考え方)が固まっちゃってるわけじゃないからだよ。音楽に興味を持つところから始まって、イラクでどんなことが行われているのか、自分達に何ができるのか、考えてもらうとっかかりになるんじゃないかな……。そういう人が一人でも増えることが、今一番大切なんだ」
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彼の論旨は説得力を持つものだったが、それだけに少し複雑な思いがした。ぼくは本来は一応音楽畑の人間なので、政治的な思惑と音楽が絡む度にそういう感情に襲われることがある。U2やRAGE AGAINST THE MACHINEといった政治色の強いバンドが大好きでそのメッセージ性に感化される一方で、音楽はもっとそういうところから自由であるべきじゃないのかと思うこともある。
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政治と音楽は密接にリンクして切り離せないものだ、と断言したのは確かAIRの車谷氏だが、某友人のミュージシャンは逆に、音楽をそういう思想と結び付けてはいけないと主張した。いったいどっちがあるべき姿なのだろうか。隣りにいたmagスタッフのtaisukeにふと訊いてみた。
「政治的な歌があってもいい、と俺は思いますよ。誰が何をどういう形で表現するのか、っていうのは自由だと思うから」
なるほど、と思った。今までで一番しっくりくる答えだった。
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report by joe and photo by ryota |
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