button平和アピール集会 @ 渋谷ハチ公前 (11th Apr. '04)

4月11日、ハチ公前の祈り

demo
「いきなりの野次と論戦」

 ところが20時スタートのこの集会、その前に個人的な野暮用が重なり、結局到着したのは22時もまわろうとしていたところだった。渋谷駅の改札を抜けると、ハチ公前というよりはそこから少しずれたモロに交番の真ん前あたりで、必死にアピール活動をしている人々の姿がいきなり目に飛び込む。道行く人にビラを配り、マイクとアンプを使って呼びかけを続け、地下鉄への入り口の壁を利用して紙に落とされた人々からのメッセージをどんどん貼っていく。後からきいた話だが、そこに集まっていたmagスタッフの中にはいてもたってもいられず急遽ビラ配りに参加してしまった人もいたらしい。

 ちなみにmagスタッフはこの日、最終的には結局10名以上が集まる結果になった。国会議事堂まで様子を伺いに行く輩や終電でとりあえず帰った連中もいれば、逆に最後の電車でやってきて朝まで残った奴もいた。スタート当時からその場にいたスタッフにそれまでの話を訊いた。開始当初は活動が行われていた場所もスクランブル交差点前までに及び、人数も相当数が固まっていたらしい。演説や飛び入りも含めたバンド演奏が行われていたそうだが、ぼくが到着した頃は一段落というか少し落ち着き始めた頃だったようだ。
 しばらくして再びマイクを使ったアピールが始まった。飛び入り歓迎、いいたいことがある人は意見をどうぞ、ということでマイクを握って飛び込んだのはなんと当サイト編集長・hanasan。自衛隊の現地日当などについて語り始めた頃、「うるせーよ!」と罵声が飛び始めた。一時的な野次かと思いきや、機材を中心にできはじめた輪の中に40〜50代の男性がずんずん入り込んでくる。 demo
某政党の名前や日本の国民意識といった単語を連呼して、とにかくマイクを使って話すhanasanに負けじと声を張り上げる。それを諭すように淡々とひとつひとつ反論するhanasan。ますますエキサイトするその男性。すると、その辺から収拾がつかなくなり始めた。

 hanasanに食ってかかる男性に向けて非難の声が飛ぶ。なンだと?と男性が振り返ると、サラリーマン風の男性が臨戦態勢で距離を縮めている。「議論はいいが、喧嘩はやめて……」あわててスタッフがマイクで呼びかけるが、すでにあちこちでちょっとした小競り合いが起き始めていた。金髪の男とその連れらしい女性が論戦に参加し始め、終いには日本語を自由に操るイラク人まで乱入してきて場はますます混乱する。 ちなみに、最初の男性に喧嘩を売ってたはずのサラリーマン風の男はその後なぜかhanasanに話しかけ、仕方なくhanasanはマイクを捨てそのまま駅の片隅で二人だけの論争に発展していった(後から聞くとその後2時間話していたらしい。「疲れた」と言ってました)。
demo  一触即発の雰囲気が漂う中、ぼくは最初の男性に「おっちゃん、なんでそんなに怒ってるんだ?」と声をかけてみた。おっちゃんはいきなり若僧に呼びかけられて戸惑っていたが、こういう連中腹が立つんだよ、といいつつ少し冷静になったようだ。少し酒が入ってはいるが、話を少し進めて見ると論理的な思考はできるようだし、知識も豊富で決して頭は悪くない。
ただ、ともすれば激昂しやすく、すぐに過激な発言を連発してしまう癖があるようだ。だが時間がすすむにつれ、ほとんど喧嘩になりかけていたイラク人や途中泣かせてしまっていた女の子とも和解し、互いに譲歩できるようになっていった。

 よくよく粘って色んな人の意見を拾い続けていると、どんなに過激な意見を飛ばす人や冷めた人でも、3人の日本人に最悪の結末を積極的に望む人は一人もいなかった。ただ、ひとりひとり少しずつ違う考え方が積み重なって、この場の混乱と論戦に繋がっているのだ。そしてそういう状況は現在の日本の、さらに大袈裟に言えば世界の争いの縮図のような気さえした。一番根っこでは人間の考えなんてそう変わらない気がしたのだが、どうだろうか?


report by joe and photo by ryota

INTRO / いきなりの野次と論争 / 音楽と政治 / なぜ自衛隊撤退を叫ぶのだろうか?

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