平和アピール集会 @ 渋谷ハチ公前 (11th Apr. '04)
4月11日、ハチ公前の祈り
「INTRO...」
今夜の渋谷ハチ公前をレポートしてもいいですか? ただし、自分は中立の立場を保ちたいんですが」
この日の昼間、magトップページでいちはやく自衛隊撤退アピール集会@渋谷の告知を流したsmashing mag編集長・hanasanにこんな電話をすると、「もちろんそうしてくれ、俺は別に何か(一方的な思想や姿勢)を強要してるつもりなんてないよ」とすぐに快諾が返ってきた。
冒頭から大急ぎでこんな話をしたのは、このレポートが偏った姿勢からの見方ではないということ(少なくとも、そうあろうとはしていること)を知ってもらい、できるだけ色んな人にこの原稿を読んでもらいたいからだ。つまり、自衛隊撤退とか踏み込んだ主張になると容易に頷けないという人であろうとも、一方で同じ日本人が殺されかけてるこの状況は決して楽しいものではないだろう。方法論は違えど、根本ではみんな同じ思いを持っているのではないか。せっかくこの問題に興味を持つ入り口まで来てるのに、そういった人たちに頭から過激や強気な主張を押し付けてそのきっかけを失って欲しくないのだ。一体何が正しいのか/何をするべきなのかは、何が行われているか知った上で自分で考えればいい(いや、自分で考えなければいけないのだ。それさえ放棄して、他人や権威を鵜呑みにしている人のなんと多いことか!)。何が正義かを押し付けるのではなく、事実や真実として何が起きているのかをただ伝えることがメディアの本義だと思うのだが、どうだろうか。
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というわけで話の順序が前後したが、4月7日にイラクで武装勢力に拘束された邦人3名の解放のため、4月11日渋谷ハチ公前で自衛隊撤退を訴える緊急アピールが行われた。この会の模様をできるだけニュートラルな立場から報告してみたいと思う。発起人はNGO団体の事務員で平和運動に関わるジャーナリストだが、彼はあくまで呼びかけをしたにすぎず、これは特定の団体によるものではなくあくまで人の善意と厚意による集会である。
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本編の前にもうひとつだけ補足しておく。中立とかニュートラルとかいっているけど、言い換えればぼくは単に主張がない人間だともいえる。常識や知識不足の結果でありこれは反省せねばと思うが、しかし問題はぼくのような人間は意外に多いということだ。
「あの日本人助かって欲しいと思うけど、だから自衛隊撤退させろというのは何か違うと思う」「かわいそうだけど、退避勧告されてるのに残ったんでしょ?」
そういう声も聞こえてくる。ぼくは正直にいって、こう話す人の気持ちがわからないではない。だから、もしこういう意見が知識不足や誤解に基づくものだとしたら、それをきちんと説明して欲しいという思いもあった。そこで、けっこうぶしつけな質問も遠慮なくスタッフの人にぶつけてみた。いい気持ちはしなかったと思うが、彼らは憤りや諦めの表情をみせることもなく誠実にひとつひとつこちらの質問に答えてくれた。このことは歴然な“事実”としてまず報告しておこうと思う。
では4/11@渋谷駅ハチ公前のレポートである。
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report by joe and photo by ryota |
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