LONDON NITE
@ Kawasaki Club Citta (20th Dec '03)
TOO FAST TO LIVE, TOO YOUNG TO DIE - part1 -
『696』も俺にとっちゃデカいが『LONDON NITE』こと「ロンナイ」も同じくらいデカい。初めて行ったパーティーが『LONDON NITE SPECIAL IN KANAZAWA』だもんね。チケット番号001、何でか手元に残ってて、今じゃ宝物。大学受験のために東京に来て、試験会場で爆睡して、その晩ロンナイで遊んだ経験もあり。試験は…思った通り、俺はつくづく親不孝者だ。もし「あなたはその時何をしに行ったの?」って聞かれれば、「ロンナイに行きたかってん!」と堂々と答えてしまう。そんなこんなで、今回ロンナイの『LONDON NITE X'MAS SPECIAL』には、それはもう勢いまかせに突っ込んで暴れて、正直ライターで入ってるなんて意識は最初から吹っ飛んでました。で、踊ってたら髑髏のアクセサリーなくしました。でも、いい。楽しかったからいい!
ここでロンナイを知らない人たちへの紹介しておきましょう。ロンドンナイトは今から23年前(!!)に始まったロックンロールパーティーで、今はなきツバキハウスでスタートし、以来、新宿を拠点にして現在も毎週金曜日にクラブ・ワイヤーで行われている。ふらりとやってくるアーティストも多く、その誰もが子供のようにはしゃいでしまう。ロックンロールが聞きたいならとりあえずロンナイへ行こう、テッズもモッズも、ロッカーズやパンクスも全部ひっくるめて楽しめてしまう(これはある意味凄いことかもしれない)そんなイベントだ。 |

続いて稲葉達哉。モッズからパワーポップまでスピンする伊達男だ。拳を振ってというよりは、スタイリッシュに疾走する曲のオンパレードだ、かといって暴れないのか、いやいや結局踊りまくってしまった。ジャムの"HEAT WAVE" でも踊ったなぁ。イギリスに行っておいて良かった。曲を聞くだけで灰色の空を思い出すことができるから。この時、チッタにはロックンロールの革命がくり返し起こったグレートブリテンの風が流れていた。 |
さて、会場となったクラブチッタに突入したらばDJはHIGO-VICIOUS。YOSSYには間に合わなかった…。HIGOは赤い革ジャンにサンタの帽子をかぶっておりました。誰かしらサンタの格好をしていると思っていましたが、そこはロンナイ、常に一枚上手でトナカイ(レギュラーDJのU-ICHI)もちゃんといました。HIGOサンタの流すナンバーは主にロカビリーやサイコビリーだ。ストレイ・キャッツの"SEXY&SEVENTEEN"もあればメテオスの"GO BUDDY GO"もあって、テンションをあげてくれた。「誰よ、それ?」でも全然構わない、ロックンロールが好きな夜遊び人間は必ずどこかで聞いたことがあるはずだ。曲名とかバンド名は知らなくても、ウッドベースの音などにグイグイ気持ちを持っていかれて踊ってしまう。「ロックンロールしとるわ!」ってね。最後には自身のブランド『RISK』のシャツをばら撒く大盤振る舞いで、少々乱暴なサンタは夢をプレゼントして消えていきました。
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パワーポップでアップテンポになった流れのままに、この日最初のライブに突入。RON RON CLOU の登場だ。スペシャルズ "LITTLE BITCH" の「ワン・ツー」のかけ声をサンプリングした"SHE GOES TO FINOS" ではドッカンドッカン、もちろんライブでは生声「ワン・ツー」で声をそろえて皆叫びだす。これがやりたくて今日は来たんだ。エッジの効いたサウンドに心踊らせて…んーたまらん。
稲葉が十八番のナンバー "SUMMER FUN" をスピンしなかったのは彼らに気をつかったのかもしれない。「パパパパー」が来るんだろうなー、と思っていたのに、最後にもってきたのは "READY STEADY GO"、パンクとパワーポップを繋ぐジェネレーションXの名曲だ。どっちにしてもテンションは上がる。ギターのすりきれるような高音に促されるまま、オーディエンスは絶頂に達した。
report by taiki and photo by yusuke |
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