BETAGARRI with BUSH OF GHOSTS and a million bamboo @ Osaka BIG CAT (25th Nov '03)
- part3 -
おそらくリハの時間なんてなかったのだろう、セットチェンジと入念なサウンドチェックを終えて改めてステージに登場したBETAGARRIは、全員黒のワークシャツやTシャツ、タンクトップに、揃いの編み上げブーツ。オーソドックスなスカ/パンクに、一見ちょっとロカビリーっぽい気もしたのだが、メロディはとてもポップで親しみやすくてエモーショナルで、音自体はとても分厚いのに、リズムは意外にもジェントルというか、優しくて、リズムセクションの二人の人柄が反映されているようで面白い。精力的にアクションをこなし、決して多いとは言えないオーディエンスに精一杯の声を張り上げて「オーサカ!」と煽るヴォーカルに、扇情的なコーラスも担当するホーンの3人。肉体労働者然とした無骨なギターに、なにかとぼけた感じのサイドギター。BETAGARRIの音は、一般的なジャンル以上に、メンバーそれぞれの個性の相互作用体として成り立っている印象がする。カラッとしてポジティヴな何か。
「今日が一番大きな会場だったのに、一番お客さんが少なかったな(笑)」
バックステージでそんな彼らがそう言って笑っていたなか、リーダーでトランペットのウナイと話をした。ファインダー越しにいちばん魅力的な表情を見せてくれた人物だ。
「今回のツアーはもう最高だよ、本当に」
ー去年、バスタナがスペイン議会で非合法化されて、裁判で係争中だというニュース以降の情報が日本には伝わってきていないんですが。
「状況はとても深刻だよ。例えばカタルーニャのような、バスクに比べるとそれほど独立指向の強くないような地域にもスペイン政府が介入してきているし、中央政府がよりコントロールしようと躍起になっているね」
ーバスクでは一昨年に独立の賛否を問う国民投票が実施されて、その結果、独立という方向になっているのですか?
「実はまだそうなってはいないんだ。バスクの大統領が独立を宣言しても、中央が自治政府のいろんな権限を規制していて、結局不安定な状況になってしまったから、独立はもう少し先にしようっていうふうになっている」 |
ーMANU CHAOやCHEB BALOWSKIをはじめバルセロナのシーンが盛り上がっているようですが、BETAGARRIも繋がりがあるんですか?
「MANU CHAOとはまだ一緒にしたことはないけれど、バルセロナにはインディペンデントなシーンがいくつもあって、僕らもよく呼んでくれる。年間20本近くはバルセロナでギグをしているかな。とても熱狂的で、なにか人々が一緒になってそういうシーンを盛り上げていこうって感じだね」
ーじゃあ例えば(中央政府のある)マドリードでライヴをすると、バルセロナ(カタルーニャの州都)と違ってもっと冷めた感じなんですか?
「そう。マドリードではライヴをするのに代理店が絡んで、スポンサーや企業がついたりビジネスとしてだけど、バルセロナはバスクと同じでみんなで作り上げるもので、それこそ国民全員がサポートしてくれる」
ー最後に、アトレチコ(アスレチック・ビルバオ)とソシエダード(レアル・ソシエダ)のどちらのファンですか?
「アトレチコだね! 今チームは調子良くてリーガで4位なんだ!」
ーアトレチコのファンなのは、アトレチコがバスク人だけのチームでソシエダードには外国人選手がいるっていうのも関係してる?
「それはまったく関係ない。アトレチコは町の人たちが携わっているチームだから、なんていうか、親しみがあるというか絆が深い。でもバスクの半分の人はソシエダードのファンだと思うよ」
report and photo by ken |
mag files :
photo report (03/11/29 @ Ueno, The Church) : photo by hanasan
ライヴレポとバスクのこと (03/11/25 @ Osaka BIG CAT) : photo and review by ken
photo report (03/11/24 @ Takadanobaba Club Phase) : photo by hanasan
photo report (03/4/11 @ Villaggio Globale, Rome) : photo by hanasan
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