BETAGARRI with BUSH OF GHOSTS and a million bamboo @ Osaka BIG CAT (25th Nov '03)
- part2 -
ふだんから人の名前を覚えるのが苦手な僕は、この時フロアに顔を見せていたBETAGARRIのドラムとベースの名前も記憶できなかったのだが、巨漢だが穏やかそうなドラムと、僕にLucky Strikeを薦めてくれたり、紙マッチを擦って火をつけてくれた親切な巻き毛のベースの人柄は、十二分に伝わった。とくにドラムの人とはツアーのことやバスクの現状なんかを、僕のつたない英語でなんとか話をした。
「BANDA BASSOTTIとは今年、イタリアやサラエボでともにツアーしたんだ」
「THE 3PEACEのカジは知ってる?」
「エウスカラっていうのはバスクの言葉のことだよ」
彼らは自分たちの出身地のことを必ず『バスク・カントリー』と言う。1930年代から70年代までフランコ軍事政権の支配を受け、その間エウスカラを話すことも法律で禁じられていたバスク(エウスカラで『エウスカディ』)は、フランコ政権崩壊後に自治州として再び自治を回復したものの、近年、スペイン中央議会に議席をもっていた地域政党バスタナが『過去にテロ組織ETA(バスク祖国と自由)に資金援助していた』との理由で一方的に非合法化されたり、政治的な集会を禁止する議案が可決されたりと、スペイン政府からの圧力介入が増している。
ー9・11以降、状況はより悪くなった?
「そう。例えば通りを歩いていても突然ポリスに拘束されて、こういうふうに壁に両手を付かされて、足を広げられて、体をチェックされることが日常的になってしまった」 |
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BUSH OF GHOSTSのプログレッシヴでダビーで愛嬌たっぷりの演奏が始まった。首タオルに雪駄、ショートホープよりはハイライトが似合いそうなヴォーカルの、コミカルで諭すような語り口に、とてもいい表情で「楽しい」オーラを発散させながらコンガやジャ
ンベを叩くパーカッション。謳われる他愛もない内容はというと「男は黙ってブラックコーヒーを飲め。でも二日酔いのときはミルクを入れたほうがいいけどね」「裸の王様の法律は、女はまず年上の男と結婚しなさい。それから熟女になったら若い男と結婚しなさい」。オーディエンスはみんな爆笑しながら踊り狂う。トランペットやチープなシンセや効果的なエフェクト音が入った、まったりとしてパーカッシヴな演奏はよりコーヒーショップ臭くて、重く轟くDRY & HEAVYなんかと比べて僕は好きかもしれない。プラス新喜劇な佇まいは好みの分かれるところかもしれないが。
そんなBUSH OF GHOSTSの演奏中、アメリカンクラッカーを振りながらフロアサイドに現れたカキの姿を見つけて、思わず抱き合って挨拶を交わした。ミキシング・エンジニアとして同行していた5月のBANDA BASSOTTIのツアー以来の再会で、まさか今年中に会えるなんて思っていなかったから、とても嬉しかった。今回もエンジニアとして同行していて、カキがいるのならBETAGARRIのステージが悪いはずがない。
report and photo by ken
mag files :
photo report (03/11/29 @ Ueno, The Church) : photo by hanasan
ライヴレポとバスクのこと (03/11/25 @ Osaka BIG CAT) : photo and review by ken
photo report (03/11/24 @ Takadanobaba Club Phase) : photo by hanasan
photo report (03/4/11 @ Villaggio Globale, Rome) : photo by hanasan
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