USのインディーバンドの、連日の移動→ライヴ→移動→ライヴが繰り返される鬼のようなツアー日程を眺める度に、「私には無理だ。アメリカ人ってタフだな−。こりゃニッポンは戦争に負けるわい。」と思わずにいられない私。勿論、ENONの今回のヨーロッパツアー日程も、パッと見でもかなりハードだったような...。
そのENONだが、ジョン・シュメーザル(ex-Braniac)を中心に、トーコ・ヤスダ(ex-The
Lapse, Blonde Redhead)、マット・シュルツの3人から成る、NYを拠点に活動するバンドだ。そう、トーコさんは在米日本人。しかも、実際にライヴを観たら、メチャクチャ可愛らしい人だった。なんて言うか、手塚治虫の「ブラック・ジャック」のピノコがバンドを始めたら、きっとこんな感じ? 的なキュートさ。ベースをブンブン鳴らしたかと思えば、マイク片手にハイトーンボイスで歌いながらステージを闊歩し、「ン−! セクシィ−! ワァーオ!!」とシャウトしながら弾けまくる。それに、ドイツには何度も行っているけど、あんなにチャーミングな「ダンケシェーン」を言う人、初めて見た! 私も一応女なのだが、思わずポヤーンと見とれてしまった。こういう日本人女性が、バンドのメンバーとして世界中をツアーしまくって活躍しているってことに、凄く勇気づけられるなぁ。
あまりにずっとトーコさんに目が釘付けで、他のことをちゃんとレポートできないのが悔しいんだけど、ENONのポップ魂大炸裂な演奏で、最前列付近のお客さん全員が凄い勢いで踊り狂っていたのも印象的だった。それは、もう、身体が何度もぶつかってしまって写
真が撮りづらかったくらいに。ベルリンのお客さんは、ヨーロッパの中でも反応が比較的クールなほうだと思っていたので、これにはかなりビックリ。ENONは来年1月に来日するので、私も何回かライヴに通
って今度はじっくり楽しませてもらうつもりだ。来日に関しては、PEEK
WEEK 2004のオフィシャルウェブサイトに詳細がある。個人的に、今、イチオシのバンドなので、1人でも多くの人に彼らのライヴにノックアウトされて欲しいと思う。
report and photo by keco