Mono(モノ)

Mono

"Hymn To The Immortal Wind"
(ヒム・トゥ・ジ・
イモータル・ウインド)
(国内盤 / US import / US import - '12analog / UK import)

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Mono

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buttonCD review : Hymn To The Immortal Wind (09/03/11) : review by takuya
buttonphoto report : (08/10/02 @ Shibuya Club Quatrro) : photos by hiroshi
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buttonThe Perfect Storm : (06/03/18 @ Shibuya O-Nest) review & photos by shawn
buttoninterview : Peaceful, But Far From Quiet : (05/02/25) interviewed by shawn

深遠なる物語の創造主

 まるで人間の重たい部分を曝け出し、ぶつけてくるかのような音楽。愛・希望・絶望・悲哀・虚無・憂鬱・歓喜・混沌などの様々な感情が渦巻く壮大なうねりが聴き手の精神を強く揺さぶってくる。このように言葉で表現する以上に遥かに雄弁なインストゥルメンタル・サウンドが世界中から高く評価されているのがMono(モノ)というバンドである。そんな彼等が、生と死の螺旋・輪廻転生の世界を見事なまでに描いた傑作『You Are Theere(ユー・アー・ゼア)』以来、約3年ぶりとなるニューアルバムをこのほど発表した。

 スティーヴ・アルビニとの共作も板についてきたこの『Hymn To The Immortal Wind(ヒムン・トゥ・ジ・イモータル・ウィンド)』は通算5枚目の作品となる。心血を注いで一音一音にありったけの感情を込め、静と動をゆるやかに行き交い、天国と地獄ほどの大きな振り幅とスケールで物語を描写するというバンドの持ち味はこれまで通り健在だ。

 二本のギター・ベース・ドラムの四者が緊迫たる静寂の中で音を丹念に繋ぎ合わせていく。ゆったりとしたリズムの上をリリカルなアルペジオがたゆたうその様は余りにも儚くて切ない。そのまま静かにゆっくりと独自の世界を創り上げていって徐々に感情を昂ぶらせ、臨界点にまで達したら全てのエネルギーを解放し、爆発。これまでの静寂を引き裂くように空間を埋め尽くす凄まじいまでの音圧が身体に圧し掛かり、肉体的にも精神的にも激しく揺さぶられる。それは、まるで自分の中にある一部分が破壊されてしまったかのような感覚に近い。その壮絶かつ崇高なまでの美しさを携えたコントラストがとにかく逸脱。どうしようもなく、その狂おしくも美しい世界観に引き込まれてしまう。

 本作品ではこれまでとは違い、あらかじめ書き下ろされた物語("ひとりの少年と少女の生と死、魂の永遠性をめぐる" というもの)に沿って作品を作り上げているのが特徴的。そのことによって明確なストーリーとイメージをプレイヤーと聴き手が共有しやすくなっている。これは、しっかりと作品の本質を余すところなく伝えたいというバンド自身の想いが非常に表れているといえるだろう。

 また、20人以上にも及ぶ大所帯弦楽オーケストレイションの導入によってクラシカルな趣と荘厳たる重み、臨場感溢れる迫力がさらに助長されている。これによってわずかな感情の蠢きすらも巧みに表現しており、今まで以上に圧倒的なリアリティを持って迫り来る作品に仕上がっているのだ。細部にまでこだわりぬき、己の信念に基づいて作られた物語は、さらに芸術性を高めている印象だ。これまでの育みと新たな試みの両方が大きな実を結んでいるといえるだろう。確固たる自分達の音を鳴らしていることでの強さが作品から滲み出ている。

 確かに聴き手を選ぶ作品であることは間違いない。簡単に踏み入れることのできない哲学的で崇高な世界観を築き上げている。その世界に身を置いてしまったら、刹那すら締め付けるような緊張から解放されることはない。ここまで表現力に長けたアーティストは世界を見渡しても数えるほどだろう。もはや空前絶後のスケールで描かれる全7曲67分の感動巨編に止め処なく心を打たれ、酔いしれ、涙を流すだけ。そして、終末を迎えた時に包み込まれる深い慈愛・希望に満ち溢れた光によって、我々はまた生きることに真正面から向き合い、生への肯定を確かなものとするのである。

 3月11日からは本作品を引っさげたワールドツアーが始まる。まず始めに日本で東京・大阪の2公演を行い、その後はヨーロッパの各地を精力的に回る。そして、5月にはオーケストラ24人と共演する(バンド自身もライブでオーケストラと共演するのはこの日が初の試み)"バンド結成10周年記念ライブ"をニューヨークで行うことが決まっている。きっとそのライブではこれまでに感じたことの無い、孤高たる音世界と未知たる感動が広がることだろう。


MONO World Tour 2009
"Hymn To The Immortal Wind"


2009/03/11(水) 大阪・鰻谷sunsui
2009/03/14(土) 東京・恵比寿LIQUIDROOM

詳細については公式サイトでご確認ください。

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