コージー大内

Kozy Ouchi

"角打ブルース"
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buttonCD review : Kakuchi Blues (09/02/05) : review by hanasan

衝撃の弁ブルース!?

 文字通りでその通りの衝撃だった。っても、「弁ブルース」なんぞの造語なんぞどうでもいいんだが、アルバムをCDプレイヤーに入れて、最初の音が聞こえてきただけで、ん? 本物じゃん、紛れもない、本物のカントリー・ブルースじゃん... と、否応なしに、そう思わされてしまうのだ。しかも、独特のブルース・リズムのギターにのって、出てきた声がまた渋い。しかも、わかるようで、わからないようで、わかってしまう方言が飛び出してくる。なんでも日田弁とかいう大分の方言らしいんだが、これが楽しく、ほろ苦く、ときに笑えたりと、めちゃくちゃ面白いのだ。さすがに、全ての言葉が理解できるわけではないんだが、なんとか歌の途中で意味がわかりかけて... ニタッとして... ときに大笑いだ。すげぇ、こんなブルース... しかも、カントリー・ブルースなんぞ、久しく体験したことがないぞぉ〜っと、確かに衝撃なのだ。

 日本のカントリー・ブルースといえば、まず頭に浮かぶのは憂歌団。おそらく、彼らにとって最高傑作ではないかと思うんだが、今じゃ手に入らないらしいデビュー・アルバム、『憂歌団』が筆頭だろう。当時の熱気をチェックするのに最高なのが『生聞59分』。それに加えて、デビュー当時の上田正樹と有山淳司による『ぼちぼちいこか』も素晴らしい。紙ジャケットで再発されたこの作品には、バンド・コンテストとして知られる『74 8.8ロックデイ』からのライヴが6曲加えられているんだが、アルバム本編はもちろん、サウス・トゥ・サウスとしてステージに登場した前半がこの二人によるアコースティック・セットで、これも完璧だ。その一方で、詩人で漫画家の三橋誠(シバ)が発表していた『青い空の日』や『夜のこちら』も忘れてはならない。

 といっても、そういったアルバムやミュージシャンが衝撃を与えてくれていたのは70年代のこと。ひょっとしたら、我々が知らないだけで、どこかで誰かがやっているのかもしれないんだが、コージー大内のこの作品、『角打ブルース』で感じたのが、あの当時と同じような衝撃だった。なにせスタイルは、ほぼ完全なライトニン・ホプキンス。なにをどうしたら、こうなるのかわからないんだが、ギター・スタイルなんぞを遙かに飛び越えて、彼の息づかいまでが乗り移ったかのように聞こえるのだ。それに、もうひとりのブルース・ジャイアント、ミシシッピー・ジョン・ハートのギター・スタイルも披露しているんだが、その曲でさえ、どこかからジョン・ハートのニュアンスが届けられる。正直言って、この両巨人の声なんぞ、全く異質なのに、それをつなぐところにコージーがいるような錯覚さえも感じることがあるのだ。

 しかも、歌がいいのだ。カバーというか、ブルース・クラシックを英語で歌っているものもあるんだが、なんといっても魅力は日田弁によるオリジナルだろう。しかも、そういった歌がありのままの生活からしか生まれないだろうと思えるほどにリアリティいっぱいなのだ。なにせ、タイトルの『角打(かくちと読むらしい)』とは九州北部でいうところの、酒屋兼立ち飲み屋のことらしく、ジャケットに描かれているのは、そういった店の定番となるつまみ、鶏の足だ。当然ながら、タイトル・トラックの「角打ブルース」は、飲んだくれてふられた女の子とを思い出すという、実にブルースな設定。「コージー、飲み過ぎばい」という台詞が出てくるんだが、なんとこれはこのアルバムでエンジニアを担当した吾妻光良氏ということで、アーシーでオーセンティックな古典派には、納得の仕上がりだ。

 これが実話なのかどうか、なんと久美ちゃん、久美ちゃんと、女の子の名前が出てくる「Mo' Penzie(もっぺんじぃ)」も胸きゅんですなぁ。なんでも、「もっぺんじぃ」とは「もう一度」という意味らしいんだが、久美ちゃんに会いたいという思いがひしひしと伝わる。それに、どうやら実話だという「パンチdeデート」は、ばっちりパンチ・パーマに決めて、友達から借りたメンズビギのパンツに、ギャルソンのシャツでデートに向かったという話しも、なにやら光景が目に浮かぶようで、こちらまでうきうきしてくるのだ。

 なにはともあれ、これは21世紀に聞いた日本人によるカントリー・ブルースの傑作。前述のアルバムやアーティストがお気に入りの人だったら、どう転んでも間違いなく100%以上の満足感を与えてくれるはず。ぜひとも聴いていただきたいと思っている。

 また、噂によると、ライヴはアルバムを遙かに超えてワイルドでロックするんだそうな。というので、なんとか彼のライヴを取材しようと画策中。近いうちに、レポートができるのではないかと期待しております。



reviewed by hanasan
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