アシャ

Asa

"アシャ"
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buttonCD review : アシャ : (08/08/30) : review by funabashi



 今年に入り、アシャという歌手の名をいたるところで目にするようになった。何ヶ月もの間、CDショップやインターネット上で見かける宣伝文句に気をひかれていながらも、実際に音を聞いたのはつい最近のことだ。知人のミュージシャンのブログで「素晴しい歌手」と紹介されていたことで興味が再燃し、「アシャって歌手知ってる? すごく良いらしいのよ」という母親の言葉が決定打になった。音楽に特別詳しいわけではない母親ですら薦めてくるアシャとは、一体どんなアーティストなのだろうかと、ようやくCDを手にしたのだ。

 ほんのりとしゃがれ、どこか人なつっこい歌声が彼女の魅力のひとつだろう。楽曲によって変化する歌声は、土臭さが漂うソウルフルなものもあれば、こぶしの効いた力強いもの、郷愁を感じさせる切ないものもある。レゲエやR&Bなどを土壌に感じさせるバンドサウンドによってか、それとも歌う詞によってなのか。真相は定かではないが、その歌声は楽曲によってたしかに微妙な変化をもたらすのだ。

 ギターによるタメの効いた裏打ちからはじまるレゲエ曲、"Jailer"で本作は幕を開ける。続く" 360°"はサビのフレーズが特徴的で、一旦耳にするとなかなか耳を離れない。ライブではついつい一緒に口ずさんでしまいそうだ。中盤で面白いのは、アシャ流のソウルにほんのりとダブの風味が入り込んだ" Fire On The Mountain"。また、ギターの弦をつまびく音とストリングスのアレンジが切なく響く"Eye Adaba"は、国境を越えて郷愁の念を共有できるような楽曲になっている。ボーナストラックを含む全11曲の中で、特に興味を惹かれたのは"No One Knows"。ドラムの刻み出すタイトなリズムに、ターンテーブルのスクラッチ音が巧みに絡むのだ。これがアシャの伸びのある歌声にマッチして、面白い音世界を生み出している。どの曲もアシャのボーカルが主役として際立っているので、じっくりとその歌声を聞き込むことができるだろう。

 最後になってしまったが、このレビューを書いている筆者自身はまだアシャのライブを見たことがない。それゆえにどれだけ繰り返しCDに耳を傾けようとも、どれだけ言葉の引き出しをひっくり返してみても、彼女の魅力の本質をとらえたレビューが書けているとは到底思えない。ライターとして言葉に真実を込めるべく、筆者は京都公演の取材に出向くつもりだ。また、他のマグスタッフによって名古屋、東京公演の取材も決まっているので、生の歌声にふれたスタッフによるレポートを期待してほしい。「CDを聴いてレポートを待つだけでは面白くない…」という好奇心旺盛な方は、6都市7公演のいずれかに足を運んでみてはいかがだろうか。



Asa Tour Shcedule

9/2(火) 福岡 ROOMS
9/3(水) 広島クラブクアトロ
9/5(金) 京都 磔磔
9/6(土) 京都梅小路公園(京都音楽博覧会)
9/8(月) 心斎橋クラブクアトロ
9/9(火) 名古屋クラブクアトロ
9/10(水) 東京 Shibuya O-EAST


reviewed by funabashi
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