ハンバート・ハンバート

"まっくらやみのにらめっこ" (国内盤)
The official site
Humbert Humbert
http://www.humberthumbert.net/
previous works

"道はつづく" (国内盤)
Previous works
"「包帯クラブ」オリジナル・サウンドトラック " (国内盤)
"どこまでも一緒よ [Maxi] " (国内盤)
"夜明け [Maxi] " (国内盤)
"「砂利」オリジナルサウンドトラック "(国内盤)
"おかえりなさい [Maxi] "(国内盤)
"今晩はお月さん [Maxi] "(国内盤)
"11のみじかい話 "(国内盤)
"天井 [Single] [Maxi] "(国内盤)
"おなじ話 [Single] [Maxi] "(国内盤)
"焚日 "(国内盤)
"E.A.D [Maxi] "(国内盤)
"アメリカの友人 "(国内盤)
"Blowin in the wind [Maxi] "(国内盤)
"FOR HUNDREDS OF CHILDREN "(国内盤)
"Blowin in the wind [Maxi] "(国内盤)
check the albums?
mag files : Humbert Humbert
CD review : まっくらやみのにらめっこ : (08/06/12) : review by ryoji
声の魅力に出合った夜 : (08/02/24 @ Shinsaibashi Club Quattro) : review by ryoji photos by funabashi
旅に出たくなる理由がある : (08/01/26 @ Hakata Hyakunen Kura) : review & photos by funabashi
育まれた、ふたりの音 : (08/01/25 @ Shibuya Duo Music Exchange) : review by ryoji, photos by yusuke
photo report : (08/01/25 @ Shibuya Duo Music Exchange) : photos by yusuke
歌声はすべてを優しく包む : (07/11/26 @ Shibuya Club Qnattro ) : review by philine, photos by yusuke
photo report : (07/11/26 @ Shibuya Club Qnattro ) : photos by yusuke
photo report : (07/08/11 @ Summer Sonic 07 Makuhari River Side Garden ) : photos by naoaki
|
|
|
6枚目の「巧みな話術」
5 月22日、下北沢ラカーニャ。集まった40人あまりの観客を前に、マイクスタンドが2本立っている。オアシスの"Married With Children"から始まったその日の佐藤良成ソロライブに、ゲストとして佐野遊穂が現れた。本人曰く「苦味走った表情の子」を4月15日に無事出産、産休明けのリハビリステージである。朗朗と重なる、しばらくぶりのふたりの声に耳を浸し、僕はその復活を喜んだ。
「他の言葉じゃ置き換えられない ぼくときみとの言葉あそび」 -- ことばの魅力を掘り起こし、かつ「ふたり」であることを何よりの魅力として聴かせる。まるで彼ら自身を象徴するかのような1曲目"バビロン"が、ドラムのリズムとカノンに似たコード進行のギターに導かれて始まる。ハンバートハンバート、オリジナルアルバムとしては6枚目となるオリジナルアルバムだ。
収録されている楽曲は、昨年のライブから頻繁に披露されていた楽曲が中心である。だが、作品化にあたってミュートビートの松永孝義や『かもめ食堂』のサントラを手がけた近藤達郎、そして日本ダブ界で名を馳せる内田直之らが録音に参加しているため、郷愁感にも似たハンバートのサウンドに細やかさや穏やかさが加わり、バンド的な音表現がほのかに感じられる仕上がりとなっている。
以上のようなサウンド面の充実もあるが、本作において特筆すべきはそこに乗っかる歌詞にある。
『まっくらやみのにらめっこ』というタイトルのように、一見矛盾したものが同居するようなちぐはぐ感と、けれどもそれが不思議と成立しているさま…そんな彼らの「ことばづかいの妙」が、本作における何よりの充実と言いたい。
歌詞の中で歌われる登場人物が、これまでの作品に比べてイメージしやすくなったこともあってか、曲の1つひとつに寓話的な面白さと触れ合える曲が多い。売れてしまったミュージシャン、売春婦と少年などなど…「ネタバレ注意!」というおことわりをネットのレビューで目にするが、この作品を伝える時にもそんな配慮が必要になる気がする。そんなストーリー達が、やさしくも頼もしい音たちの上でスキップをしたり、腰を下ろしたりしている。
これは音楽というフォーマットを借りた、12話の絵本のようなものだ。だからきっと、音をわざわざ活字化したような遠回りなものを目で追っているそこのあなたは、彼らを気にってくれるに違いない。その上なつかしさやうたごころというものに惹かれる感受性があるのなら、ぜひ手にとってみて欲しい。ふたりのハーモニーとアコースティックな音で飾られた、贅沢な言葉あそびがここには詰まっている。
公演情報(佐藤良成ソロはオフィシャルサイトで)
イベント出演
9月6日(土) : 『京都音楽博覧会』 - 梅小路公園・芝生広場
単独公演 : 秋の公演『大宴会』
9月28日渋谷クラブクアトロ
10月4日心斎橋クラブクアトロ
reviewed by ryoji
|
|
|