|
タイムスリップ・ランデヴー通算9枚目となるアルバム『Re:Times(リ・タイムス)』は彼らにとって「原点回帰」のアルバムだ。マグでは初登場だが、結成14年、デビュー12年目を迎えるベテラン・バンド。2000年にギタリスト井澤雄逸が脱退。その後、近藤金吾(Vo.,G)、近藤泰次(Ba.)、富澤裕之(Dr.)の3ピースで活動を続け、2006年に再びオリジナル・メンバー4人となり、今回のアルバムのレコーディング、リリースに至るという経歴がある。一旦離れた人たちが再び集まり、個となって作品を作る。これこそ時を越えた出会いで、だからこその原点回帰なのだ。
2001年に3人でリリースした『バナナ・プロジェクト』では、何かに挑んでいくような力強さが押し出されていたが、今作はファーストやセカンド・アルバムで出していたようなポップなメロディと、柔らかく優しさを感じさせる歌詞が全作品に織り込まれている。4人で音を出せる喜び、お互いへの気持ち、周囲の人やものに対する想い。ライヴではテクニカルでハードな演奏を見せる彼らだが、音源ではそういった内面的な部分、言葉にすると少し恥ずかしいけど「愛」みたいなものが溢れている。
最後に収録されている"三輪車"では幼少時代の懐かしい風景と、もしも自分に子供がいたら見えてきそうな景色がまぶたの裏に浮かぶ。自分たちの原点を見つめつつも、そういう感情を表現できるくらいバンドも年月を経たということか。2月29日から、全国12ヵ所をまわるツアーが始まる
Tour Schedule : Timeslip-Rendezvous’08
2月29日:下北沢クラブ・キュー
3月4日:福岡ドラム・サン
3月6日:岡山ペパーランド
3月7日:京都モジョ
3月9日:静岡スナッシュ
3月13日:横浜F.A.D
3 月17日:宇都宮ヘヴンズ・ロック
3月22日:青森クウォータ
3月24日:仙台マカナ
4月3日:名古屋ハートランド・スタジオ
4月4日:大阪ライヴスクエア・2ndライン
4月6日:表参道ファブ
reviewed by wacchy
|
|
|