ソウル・フラワー・ユニオン

Soul Flower Union

"ラヴィエベル〜人生は素晴しい"
(国内盤)

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Soul Flower Union

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Soul Flower Union

"ゴースト・ヒッツ 00~06"
(初回限定盤 DVD『ゴースト・キネマ1 2/1付』 / 通常盤 / iTunes)

Soul Flower Union

"Deracine Ching-Dong"
(通常盤)

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buttonCD review : ラヴィエベル〜人生は素晴しい : (07/05/27) : review by sakamoto
buttonphoto report (07/02/25 @ Henoko Beach, Okinawa) : photos by hanasan
buttonphoto report (07/02/24 @ Henoko Beach, Okinawa) : photos by hanasan
button非公式な夜 : (06/12/16 @ Liquidroom Ebisu) : review by sakamoto, photos by Ryo Ohkuma(Konge-Jiho)
buttonまだまだ旅は続くのです : (06/09/30 @ Liquidroom Ebisu) : review by sakamoto, photos by naoaki
buttonphoto report : (06/09/30 @ Liquidroom Ebisu) : photos by naoaki
buttonCD review : デラシネ・チンドン : (06/07/31) : review by sakamoto
buttonphoto report : (06/07/15 @ Tokyo Kinema Club) : photos by hanasan
buttonデカイ声だからじゃないですよ : (06/06/23 @ Shinsaibashi Club Quattro) : review by miyo, photos by hanasan
buttonphoto report : (06/06/11 @ Shinjuku Loft) : photos by hanasan



 歌があるところにソウル・フラワー・ユニオンがいるのか、ソウル・フラワー・ユニオンがいるところに歌があるのか。この"ラヴィエベル"のイントロに身を包んでいるとそんなことが思い浮かんできた。本当はどっちでもよくて、どっちも正しいことなんだと思う。中川敬はいつだって真摯で、真直ぐな物言いとメロディーを歌にのせる。何より、彼等の音楽はいつだって地平線上に立っている。だからこそソウル・フラワーの「うた」は「歌」であり、「唄」とも「詩」とも書けるのだと思う。辺野古のビーチであろうと、東ティモールであろうとそこに人がいれば音を鳴らしにやってくる。そう、常に僕達の側にある音楽なのだ。つまり君のための音楽でもあるんだ。

 シングル盤としては3年振りのリリースとなった『ラヴィエベル〜人生は素晴しい』。シングルとはいえ新曲2曲に、ライブではお馴染みのイタリアのパルチザン讃歌"ベラ・チャオ"やニューエスト・モデル後期代表曲"みんな信者"など4曲のライブ音源を含む7曲のボリューム。もはやシングルとかアルバムとかそんな括りは無意味といった勢いだ。以前、中川が「その曲は今その時に出したい」という発言をしていたが、そんなフットワークの軽さを感じさせるリリースも彼等らしい。

 何と言っても素晴しいのが表題曲。ライブハウスでは結構前から演奏されていた『ラヴィエベル』。ここ2,3年感じていたソウル・フラワー節的なものがより一層明確に、力強く聞こえてくる。何かと突き詰め過ぎて、アイリッシュ・トラッドやら沖縄音楽やらが意識的に(時には暑苦しく)鳴っていた過去が懐かしいぐらいだ。今は自然にソウル・フラワーの音が鳴っている。その辺はこのバンドに対する信頼なのだろう。中川のソングライティングも無理をせず気張らずといった感じで仕上がっている。そんな音の上を泳ぐ「世界にヨレヨレのブルースを鳴らそう」なんて歌詞を聞いて、地を這う感がまた一回り大きくなったのを感じる。優しいイントロから跳ねるようなリズム、中川のがなるような歌声。肩肘張らず全てがいい具合にブルースしてる。以前の彼等ならば完璧を目指すがゆえに聞き手に緊張を強いる瞬間があった。今作ではそんな緊張感は全く無用のもの。奥野真哉の酔いどれたピアノのリフが最高な"不惑の朝ぼらけ"では珍しくスタジオセッションを録音しているが、そんな力の抜け具合が見事に再現されている。

 このシングルを聞き終えて、僕達の歌がまた一つ増えたんだと実感する。日常を這いつくばって生きる我々の。もう完全に肩を組んで一緒に歌っている感じだ。最先端を追うことがそんなに偉いのだろうか。何かで着飾ることにどれだけ意味があるんだろうか。そうやって、気付けば色々なものに縛られそうになる。スィングが無ければ意味はないとはジャズのスタンダードだが、この歌完全にスィングしてる。そう、聴く者を笑顔にしてしまうような。だからこそ、僕らはソウルフラワーを笑顔で歌うんだ。それは、最高の反抗だ。自由と希望を見つけ出す素晴しい行為だと思う。中川いつだって歌っていた。歌って、踊って、笑顔になれと。何より「人生は素晴しい」と。このシングルは生きることの全面肯定だ。またまたソウルフラワーユニオンが夢と希望と歩いてきた。そこにはやっぱり素晴しい歌があったのだ。人の世に詩あれ、人間に乾杯あれ!そう君のための歌だ。



"ラヴィエベル〜人生は素晴しい"発売記念ツアー

2007/6/16(土) 心斎橋クラブクアトロ
■開場17:30 開演18:30
2007/6/17(日) 名古屋クラブクアトロ
■開場18:00 開演19:00
2007/6/23(土) 恵比寿LIQUIDROOM
■開場18:00 開演19:00


"ラヴィエベル〜人生は素晴らしい"発売記念地方巡業・アコースティック編

2007/7/14(土) 滋賀・酒游舘
■メンバー : 中川敬、奥野真哉、リクオ
■開場17:30 開演18:30

2007/7/16(月・祝) 金沢・もっきりや
■メンバー : 中川敬、奥野真哉、リクオ
■開場19:00 開演19:30
2007/7/18(水) 新潟・CLUB JUNK BOX mini
■メンバー : 中川敬、奥野真哉、リクオ
■開場18:30 開演19:00
2007/7/19(木) 郡山・ラストワルツ
■メンバー:中川敬、奥野真哉、リクオ
■開場18:30 開演19:00
2007/7/21(土) 盛岡・Club Change WAVE
■メンバー : 中川敬、奥野真哉、リクオ
■開場17:30 開演18:00
2007/7/22(日)仙台・retro Back Page
■メンバー : 中川敬、奥野真哉、リクオ
■開場17:30 開演18:00
2007/7/24(火) 吉祥寺・Star Pine's Cafe
■メンバー : 中川敬、奥野真哉、リクオ
■開場18:30 開演19:30
reviewed by sakamoto


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