サケロック

サケロック

"ソング・オブ・インストゥルメンタル"
(国内盤)

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「♪ちょいと一杯のつもりで飲んで、いつのまにやらはしご酒」、「♪わかっちゃいるけど止められねえ」。クレイジーキャッツで植木等が歌ったヒット曲"スーダラ節"である。ダメな男のダメな言い訳を軽やかな音で鳴らすサケ・ロック。アルバムの中盤に配されたこの曲が素晴しい。このバンドのあり方を見事なぐらいに表している。やっちゃダメなんだけど手がでちゃう。わかっちゃいるけどやめられないのである。

 サケ・ロックは2000年に結成された4人組のインストゥルメンタルバンド。その2作目が今作。その名も『ソング・オブ・インストゥルメンタル』。軽やかなサウンドは南国情緒溢れ、ジャズやエキゾチックミュージックを嗜好する平均年齢25才の若者達である。この作品、タイトルとは裏腹に実は歌もの作品も多彩である。ゲストにハナレグミやタイのガールズバンド「ベアガーデン」のボーカリストであるジュンやらを唄い手として向えている。まず、この違和感。言ってることとやってることが違うじゃないかと突っ込みが入りそうなものですが。だけど、そうならないのは1曲目の"インストバンドの唄"とラストに配された"インストバンド"、決意表明とも取れるこの2曲に全てが隠されている。本当はダメな言い訳なのかもしれないけど。

 ハナレグミが「♪僕らはインストバンド どんな風に歌えばいいの」と自身に対する問いかけを発する1曲目の『インストバンドの唄』。これは、自身の表現に対して突きつけられた問いだ。決まったボーカリストがいないってことは表現の幅を狭くするのだろうか。そんな突き詰めた問いに見事に答えている終曲の『インストバンド』。ピアノを交え素に近いバンドの音に合わせ、ヘベレケなハマケンのトロンボーンが旋律をなぞる。決して技巧派ではない彼ら、色気を出しても色気にならない。それでも息づかいはしっかりと聞こえてくる。音を鳴らしたい息づかい、聞き手を感動させたい息づかい、巧く格好良くなりたい、なれない息づかい。そんな息の使い方が彼らにとって歌うということなんだ。憧れで見上げるというより、一緒に肩を組んでいるって感じ。あくまでも地平線上にある目線で音を鳴らしている。格好良くなりたいともがく姿と格好悪かろうがなんだろうがありのままでいきますという潔さが同居した音は、表情豊かに僕らに迫ってきて、泣き笑いのある僕らの毎日を思い出させる。気付けばそんなバンドの表現の虜になってしまった。

 不自由さとはなんであろう。何かが足りないことは不自由なことなんだろうか。このアルバムを聞いているとそんな気になってしまう。それよりも不自由なものを補うということが、どれだけ創造的なことか。自らを追い込むというか、マゾヒスティックにも見えるけど、そこからの反動が想像と成り、音と鳴っている。とか言いつつそれでもダメ男の言い訳にも聞こえるのが、このバンドの一番の魅力なのかもしれない。そんなことを考えていると音楽なんてものはすっと体の中に入ってくるから面白い。音楽なんてもんはそんな頑張って聞かなくてもいいのかもしれないと。

 スーダラな男は生きにくくなったのかな。そういえば、誰も言い訳なんかしないで生きている気がするな。だけど、「わっかちゃいるけどやめられねえ」ものが無いなんて味気なくて仕方がない。サケ・ロックの音ってそんなことを言っている気がする。だいたいが、このアルバム自体十分に「わかっちゃいるけどやめられねえ」のだし。

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