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スカからハワイアンへのショートカットを試みたのが元ミュート・ビートの松永光義である。日本におけるジャマイカ探求の先人は、裏側に熱がほとばしった脱力サウンドで、ハワイの映像を浮かび上がらせ、壮快に響かせている。
そのハワイに生まれたバンドがゴー・ジミー・ゴー(GJG)。探し求める必要などなく、昔から親しんできたハワイアンと、成長と共に覚えたスカの味。それらが絶妙なブレンドで混じり合い、新たなダンスミュージックを生む。GJGのアルバム『ISLAND SOUNDS』はレゲエばりにビルドアップされたベースラインからアルバムの幕が開く。リズム隊のみでイントロは進み、ギターがホーンを誘っていよいよメロディが始まる"Soul Arrival"は、ハミングと独特なコーラスがいかにもハワイの表情を与えている。新世代におけるオーセンティック・スカの伝道師、ジ・アグロライツやザ・スラッカーズの渋さとは対照的な、突き抜けるほどに爽快なヴォーカルスタイルは常夏そのもの。それでいて"Bang The Skillet"のメロディやノリはローレル・エイトキンの"Sally Brown"を思い起こさせるが、間奏となれば、ペダルスティールのような高音のフレットレス・サウンドがなだらかに漂い、再びハワイへと連れ戻すのだ。
かといってスカとハワイアンだけで進行するのではない。とある要素をさらに挿入してくるのだ。例えば中盤、"Good To You"は、アイク & ティナ・ターナーーの影響が感じられるし、"Tin Penny"だって裏のリズムでカムフラージュされつつもスキャットがあったりと、ソウルとその周辺のブラックミュージックが見え隠れする。スカがジャマイカ産のジャズと見る流れはアメリカ国内では黙殺されていたと聞いている。新しいものを見つけるのは決まって第三者、よその地域だったりするから面白い。
コーラスが気持ちいいのは、もちろんハワイの恩恵もあるんだろうけど、もうひとつ。コーラスグループとして始まったウェイラーズの曲名をつけたら最後、引くに引けないと思うのだ。
reviewed by taiki
ゴー・ジミー・ゴー "アイランド・サウンズ・ツアー"
4/6 渋谷ラッシュ
4/7 大阪サンスイ
4/8 神戸クラブジンク
4/9 福岡キースフラック
4/10 名古屋クラブアップセット
4/11 浜松メスカリン・ドライヴ
4/12 下北沢シェルター
詳細については こちらをチェックしてくださいませ。
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