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60年代あたりの極々初期のスカが好きなルーディの間では、その音楽を70年代のスペシャルズに代表されるネオスカと区別する意味で、「オーセンティック(=本物の)スカ」という呼び方がされる。このオーセンティック・スカを代表するバンドがスカタライツであることは、どこで誰に聞いても文句なしだが、じゃあ日本で"本物"のスカバンドは? と聞いたら、彼ら"スカ・フレイムス"が第一人者となることに異議を唱える人はいないだろう。
スカタライツとも関係の深いリコ・ロドリゲスやローレル・エイトキンは、「日本にもスカタライツがいた!」と彼らにこの上ない賛辞を贈った。他にもジャッキー・ミットゥにローランド・アルフォンソ、あるいはドリン・シャファー、ギャズ・メイオールなど、多くのスカ・レジェンドからの絶賛を集める、スカ・フレイムス。今年結成20周年を迎えた彼らが、10年ぶりとなるアルバム"REALSTEP"をドロップした。
1曲目はライヴでも1番初めに演奏されることの多い「Good Morning」、イントロの重厚でものものしいスパイ映画のような雰囲気が特徴的なダンス・チューンは3曲目「Stone River」、甘い歌詞を緩やかなメロディに乗せ、伊勢さんが優しい声で歌い上げるラバーズ・ナンバーの「太陽」、そして何といっても、これまでの道のりをそのメロディに託したかのような力強さと穏やかさ、温かさとクールなかっこよさに溢れた10曲目「REALSTEP」……。
スカやロックステディはもちろん、ラバーズあり、カリプソあり、あるいはインストも歌モノもありとバラエティに富んだ全13曲(捨て曲ナシ)は、20年の間に培ってきた「これこそがスカ・フレイムスだ!」という自信と誇りに溢れている。熱心なファンには、いつもライヴで聞くこの曲はこんなタイトルだったのかとか、あるいは伊勢さんが歌ってるのはこんな歌詞だったのかなどと改めて確認する楽しみがあるし、初めて聞く人にも本物のスカの陽気さ、あるいはゆったりと流れる空気感の心地よさを十二分に感じさせてくれ、スカの魅力にハマること請け合い。彼らのこれまでをまとめた集大成(とはいっても、これが彼らのすべてであるはずがないが……)として、気がついたら「あれっ?! ステップ踏んでたよっ!」ってくらいに聞く者の心をウキウキさせ、楽しませてくれる。
あと数週間後には、年末恒例のクアトロ・ライヴが待っている。毎年、前売り券は発売後まもなく売り切れるプラチナチケットと化しているが、今年は例年以上の争奪戦だったに違いない。……なぜかって? そりゃ、こんなアルバム聞かされちゃぁ、行かずにはいれないもの。
reviewed by imakaz
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