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ぼくは我をわすれてそこに立っていた
天気のことを必死で考えながら
彼等が通りすぎ
友達が一緒に出かけようと言った
ぼくには最初からわかっていた
この友達とはうまくいかないだろうと
あいつの銃を見ないふりして
さあ 行こうぜ 楽しもう
※そうだ そうだろ ぼくらは愛の国を信じてる
(THE PERFECT KISSより引用)
今から20年前の1985年のアルバムである「LOW-LIFE」は、現代のロック、およびクラブ・ミュージック、ハウス等を語る上ではとても外せない最重要作品だと思う!2005年現在、巷では、NYCでは、そして日本では、DISCOPUNKというジャンルが話題をよび、数々の若手アーティスト、MOVING UNITS、RADIO4等が排出して現代のロックのシーンの中心に立とうとしている。それらの音楽はすべて4つ打ちのダンス・ミュージックなロックであり、11年前にニルヴァーナのカート・コバーンと共に「ロックは死んだ」と作今まで思われ続け、その一方ではBECKやジョン・スぺンサ−・ブルースエクスプロージョンのような「ロック」というものをネタにした、ファッション性を追求した新しい形のロックが生まれ、そして今やグランジ、オルタナティブ・ブームを経て、今のロックシーンはギターの轟音や、浮遊感あふれるメロディセンス、絶叫のボーカル、ファッション性などにかねそなえ、今度はリズムの追求の時代にさしかかった。そしてリズムを追求する上で、リズムとは何か?心地いいリズム、土着的なリズム、都会的なリズム、すべてにおいて民衆が音楽を聴いて体を揺らして踊る事を想定し、そしてダンス・ミュージックとは常に密接な関係にロックはあるという事をおきかえて、4つ打ちビート対応のDISCOPUNKが生まれた!そして2000年代のロックという形容詞につながる。ロックの定義は、アーティストが主役であるが、今のシーンを見てると必ずしもアーティストが主役ではない事が今の時代ではあきらかである。フェスティバルが盛んな現代、オーディエンスとアーティストと音楽が1つになって、ロックなのだろうか?オーディエンスが音楽を聴いて踊るという事は、中世ヨーロッパ時代の宗教儀式のサバトの頃からあったはず。サバトとは、民衆が祭りで音楽を聴きながら踊り狂い、神、または悪魔と一体化すると信じられてた儀式である。
2005年現在、ロックとダンス・ミュージックの密接な関係の中で、今から20年前にはこんな作品があった。2005年7月31日21:30、新潟県湯沢町苗場スキー場フジロック会場グリーン・ステージにて、天候は雨あがり直後の夜、雨があがり月が顔を出し始め、グリーンステージでは絶叫の渦の中「クリスタル」で始まり、貫禄と感動のステージを遂げたバンド、ニューオーダーの三作目のアルバム「LOW-LIFE」は、彼等の数あるアルバムの中では現代のロックおよびハウスの初期作品ともいえよう。1曲目に始まる「LOVE VIGILANTES」(フジ・ロックではメイン・ボーカルのバーニ−のピアニカから始まる)は、最高峰のポップソングである。最初はバーニ−の歌の外し具合に違和感を覚えるが、曲としてはその外し具合が逆に愛嬌なくらいのメロディセンス。曲が流すかのようにフッキ−のベースがメロディを支える。きっと、晴れた日の首都高のドライブにはとても最高の曲であるのでお薦めします!2曲目の「THE PERFECT KISS」と7曲目「SUB-CULTURE」はこのアルバムの顔とも言える曲であろう。この2曲は前者が陽だとしたら、後者は陰である。同じ4つ打ちで、同じ人間が作ってここまで明暗がはっきりしてるのも珍しいケースである。2曲目がその当時のベストヒット的な作品であるならば、7曲目は映画のサントラ的な、どこか繊細でその当時の社会を裏付けているような雰囲気をかもし出しているものと思えばいいでしょう。5曲目の「ELEGIA」は、ニューオーダーはジョイディビジョン時代の故イアン・カーティスへのこのアルバムが完成した事によっての敬意を払ってる曲と思われる。印象は暗めだが、ディスコミュージックの嵐に賛美歌のように綺麗に輝く、シンセが奏でるインストのレクイエムがここにある。そして、彼等は20年経った今も前進し続ける。思い出を大事にしながら。このアルバムは、そんなニューオーダーがいろいろと想いを込めた作品なのである。ジョイ・ディビジョンからニューオーダーへの移り変わりを決定づけた、パンクバンドからハウスの創始者へと移り変わりを決定づけたアルバムなのである。そして、このアルバムを誰よりも、自分らよりもオーディエンスよりも、イアン・カーティスに捧げたかったのであろう。イアン・カーティスに5年後の姿としてこの作品を聴かせたかったのであろう。この作品は、永遠にロックとダンスミュージックのバイブルとし
て語り継がれる事であろう。
インターネットというものが普及し、あらゆるものが手に入りやすくなった時代。「内向的な快楽主義者」がはびこる2005年で、この作品がリバイバルする事を望んでます。セックス、ドラッグ、ロックンロールを求めにくくなってしまったこの複雑な世の中で、音楽を聴いて踊る事はすごく大事な事であろうと思われます。
reviewed by つちのこ@リッケン
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