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2004年8月の解散発表後、DVDがリリースされるという嬉しいニュースが入ってきた。その後、このDVDのために新たにドキュメンタリーが撮影され、CDのベスト盤もリリースされることが決まり、そしてフェアウェル・ツアーの音源・映像も収められる、と最後まで私泣かせなヤツらである。経済的な理由により解散したのだが、これだけの時間とお金を費やせるのなら、新しい作品を作ろうか…なんて心変わりはなかったのだろうか?
まずは今回CDのベスト盤がリリースされた。これまでのEPとアルバムのジャケットが不自然に融合しているのだが、何か皮肉に思えて仕方がない。2枚組のディスク1はスタジオ・レコーディングの音源のベスト盤となっていて、Mix違いの曲もあれど正直、並び替えたのね、みたいな感じである。もしこれだけのベスト盤ならお情けで買っていたであろう。
ところがである…ディスク2がもう大変なのである。オーディエンスの歓声をちっちゃいつまみでコントロールされているとわかっていながらも、まんまとその演出にやられ、見事に腰砕けである。しかもフェアウェル・ツアーでは16〜17曲くらいのセットだったことを考えると、ディスク2に位置づけしている場合ではない。「ビー・プラス・エー」、「アイ・ノウ」、「ウォン」あたりも聴きたかったなぁとか、せっかくならラスト・ライヴの音源にすればよかったのに…と勝手な欲が出てこなくもないが、「ドライ・ザ・レイン」の大合唱を聴いていると、あの時手にしたレコードには一寸の狂いもなかったよ!とジャック・ブラックとこの気持ちを分かち合いたくなってしまう。ネットを俳諧していたら見つけたブレアウィッチな画像達が次々に頭の中で合体し、脳の中では映像となる。ラストの「ハウス・ソング」の各種太鼓の乱れ打ちによりやり逃げする潔さ…これまでになくベータ・バンドを惚れ直した瞬間でもあった。
結局、最後の最後まで「実験的」とは表現されても、「革新的」と評価されることはなかった。スコットランドというアイデンティティは影を潜め、某ブランドのCM依頼をお金のために受けられるかと蹴散らし、真意を伝えるはずのインタビューでもキレまくり、そして数知れずのドタキャン…自分を貫きすぎた面もあったことは否定できないが、その不器用さが最大の魅力でもあった。
ほぼ同時にリリースされる予定だったDVDは11月に延期になっている。こちらも2時間半に及ぶ超大作になっているらしいので、心して待っていようではないか。脳内の継ぎはぎの画像が、本物の映像と置き換わる時が来るのだ。そして、スティーヴはキング・ビスケット・タイムとしての活動をすでに再開しているし、ロビンとジョンそして、初期ベータ・バンドのコアメンバーであったゴードンに元ディヴァイン・コメディのブライアンというベータ・バンド以上の濃度を予感させるザ・エイリアンズのこれからにも追跡していかなければならない。
reviewed by kuniko
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