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まず、この名前だ。やられないわけがない。根本敬の『電気菩薩』と肩を並べるくらいカッコいい。『狂い咲きサンダーロード』に続き、石井聰互の中に住む破壊神が再び覚醒し、さらに電圧20000Vのロックンロールまでもぶち込んだ作品だ。陣内孝則のデビュー作であり、ルースターズからは大江慎也、池畑潤二が参加、今では芥川賞作家である町田町蔵(町田康)まで、それぞれがキレまくった役で出演している。
工業地帯をハイスピードで駆け抜け、光が眼球の中でめまぐるしく乱反射するかのような冒頭の映像に、1984の生み出すトライバルサウンドが合わさって、得体の知れない不安が襲う。20年前、狂った映像を撮っていたのは『赤目四十八瀧心中未遂』で、黒は黒く、白は白く、赤は燃えるように紅く、荘厳な映像をフィルムに焼き付けた笠松則道である。
登場するキャラクターも愉快というか、過激である。ビートルズを踏みつけることをも恐れず、爆音を垂れ流し、改造車で駆け抜けることを生き甲斐としたバンド・バトルロッカーズと、敵対する変態ロックバンド・マッドスターリンの抗争は激化していく。ゆうに2000人は数えたというロッカーズ、ルースターズのファンから選ばれたエキストラの百鬼夜行が、何よりもリアルだ。
同時に進むもう一つのストーリーでは、鬱屈した破亜怒琉地区(ハードロック)に、引き寄せられるかのように流れ着くキチガイ兄弟と、彼らを囲うホームレスの一団、それらをゴミと称して排除し、すべてを牛耳ろうともくろむ菊川ファミリーのいがみ合いが、この作品のカオスの芯となり存在している。
これらすべてが、ラストで一点に収束し、溜め込まれたエネルギーはその名の通りバースト(爆裂)してしまう。
事細かに解説して、イメージが湧いたとしても、見たらば軽くすっ飛ばして驚愕させてくれるはずだ。失禁でも嘔吐でも、どうにでもなればいいじゃないか。
reviewed by taiki
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