Sorrow

『riviera』
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SORROW
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TOKYO RODEO NIGHT : (03/12/12 @ Shinjuku Liquid Room) : repot by taiki, photo by hanasan
photo report : (03/12/12 @ Shinjuku Liquid Room) : photo by hanasan
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features - 黒いバスツアー Vol.1 & 2 : 代々木公園→ 郡山 → 仙台(03/11/26 & 27) : repot by taiki, photo by hanasan
変わり続ける四つのカラベラ : (03/11/27 @ Sendai JUNK BOX) : repot by taiki, photo by hanasan
photo report : (03/11/27 @ Sendai JUNK BOX) : photo by hanasan
唇の端っこが震えた : (03/11/26 @ Koriyama #9) : review by, photo by hanasan
photo report : (03/11/26 @ Koriyama #9) : photo by hanasan
interview with Kaori Kawamura- vol.1 すべては自然の流れ & vol.2 みんなが壊れる『696』 : interview by taiki
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この、"BUDDY"、"RIVIERA"の二連続シングルは、バンドにシフトした頃の疾走感を再び追い求め、結果としてヘヴィさが備わったものだと思う。
川村カオリが映画に参加し、そこで得た新たな発見や、再確認した事が、あまりにも正直な人であるがゆえに、「いちかばちか」("RIVIERA")、という言葉となって流れでたのではないか。しかし、またしても、彼女は何も狙っていない。気づいたら、そうなってた。出来上がったらば「おぉ、いいじゃん!」という感じなのである。さらに、カッコいいなぁと、僕らがただただ見上げるだけのロックンロール姐さんでもない。やんちゃで、ひねくれたところもある一人の人間で、少しだけ違うのは、ミュージシャンとしての、もう一つの世界を持ってる、ってこと。そっちの世界は、夢のような出来事から残酷な出来事まで、何でも起こりうるのだ。
それにしても、加入して約一年のYO-HEYが、はじめてのSORROWのレコーディングにも関わらず、リラックスして叩いている印象を受ける。それに呼応して、メンバーも楽なスタンスで、糸が切れそうな以前のような緊張感は消え去っている。今になって思い起こせば、MASATO在籍時は、メンバー各々のプライドのぶつかり合いだった。川村カオリは多くは語らないが、母親としての優しさと、ライブの緊張感のギャップに身を預けるのは、相当なものだったと思うのだ。張りつめていたのが悪いとかいうわけではなく、正面から物悲しい世界を捉えた『CONFUSION』のあとに、これだろ? ライブをエンジョイする方向へと向かったということ、ライブのための曲というニュアンスが存分に感じられて、自然と楽しくなってくるのだ。
足取りも軽やかに、めいっぱいエンジョイしながらリズムを叩き出すYO-HEYと、スージークワトロの子宮にもきっと響くだろうYUICHIのベースラインが屋台骨となり、MOTOAKIと川村カオリの息のあった二本のグレッチが、鎖から解き放たれた獣のように、自由に駆け回る。この自由奔放さが『UNDERGROUND』という、『696』よりもちょっと大人で、でも、いたずら心を忘れない"地方限定"のパーティーに繋がってくるんだよ。
reviewed by taiki
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