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スタジオ盤は、なんと8年ぶり!いやいや、そんなことよりとにかく凄いCDに出会ってしまった。
このCDを手に取るまでの道のりは、ちょっとだけ長かった。僕が渋さの虜になったその場所はフジロックのグリーンステージ。まだ1年半、と日は浅い方だ。あのとき受けた衝撃は何にも代え難い。大袈裟に聴こえるかもしれないけど、祭りのクライマックスが延々と続いているような、狂騒というほど物騒ではない、何か笑うしかない楽しすぎる空間がそこにはあった。何より大袈裟なステージだった。
そんな彼らの音楽はライヴでしか体験できないと思っていた。実際、数々のライヴ盤を聴いてみても、いまいちピンとこなかったし、CDだけしか聴いたことがないという人がいたとしたら、それはそれは不幸な方達だ。だからといってCD音源は全然ダメだって言ってるわけじゃないんで、誤解しないで。ライヴが良すぎて、CDに求める理想も高くなっちゃったってわけです。つまり、原作の本が素晴らしすぎて、映画化されると知って喜ぶ。で、観ちゃう。でもやっぱ本の方が良かった、みたいな。なわけで、渋さのCDが出るっていう情報を耳にしても、スッと触手がのびることはなかったんです。同じ心境のひと絶対いるはず!
前ふりが長くなってしまったけど、結局は何かの縁で僕はこのCDを手にし、家に帰っては早速CDプレイヤーに流し込み、爆音で聴いてみた。そしたらなんと、涙腺を刺激されてしまったのである。ビックリ。実は、去年のフジ以来ライヴに行っていなかったからか、2曲目の"Naadam"を聴いて、フジのオレンジコートでのパフォーマンスを思い出し、泣きそうになった。そして最後の"本多工務店のテーマ"で、声を張り上げウォーウォー歌いまくった自分を思い出し、少し恥ずかしくなるけどあの時はとても微笑ましい瞬間だったのだと気付いた。僕にとってはほぼこの2曲に限る。カオティックな演奏はこの世とは思えないくらい現実離れしていた。
今作の重要事項として、サン・ラ組の参加があるけど、おかげでいっそう完成度の高い作品になったと思う。完成度という指標は渋さにとってあまり重要な要素ではないイメージがあるけど、彼らにとってCDに収められた音は演奏パターンの1つに過ぎないと思うので、スタジオ盤によって完成度の底上げが今回の新しい挑戦だったのかなと。バカ騒ぎバンドのイメージが先行するけど、ジャズバンドなんだしね。ということもあって『渋星』は最高なアルバム。渋さのライヴに行ったことがある人はハマる。行ったことない人は、CDの発売記念ツアーも決定したことだし観ること。それから買っても遅くない。楽しすぎて度肝抜かれるよ。フンドシ締めた兄ちゃんが首を長くしてあなたを待ってますから。
ちなみに僕観に行ってくるんで、ライヴレポートも楽しみにしていてください。
reviewd by toddy
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