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ジャケットはフーの『LIVE AT LEEDS』のまんま。まっさらな紙にポンとスタンプを押したような、あれだ。そこに書いてあるのは『THEE MICHELLE GUN ELEPHANT/PLAY MUXIMUM ROCKIN' BLUES』の文字で、ミッシェルガンの隠れた楽しみ方、わかる人にはわかる、わからない人にはやたらカッコ良く映るという、ジャケット完全コピーの精神が96年当時から(同年、今回とまったく同じジャケでVHSとしてリリースされている)続いていたと教えてくれている。
さて、裏返してリストを見ていくと"ステッピン・ストーン"とある。モンキーズ! ビート・バンドのスタイリッシュな雰囲気に心乱されたまま、さらに見ていくとボーナス・トラックのセクションに"恋をしようよ"。流れが流れだけに一瞬頭の中が沸騰して、ルースターズかと思ってしまい、チバが「ただお前とやりたいだけ」と歌うところを想像してしまったが、そういえばミッシェルガンのオリジナルにもあるやん、と思い直してようやく落ち着いた。まったく、プレイヤーにたどりつくまで、何度もニヤリとさせられてしまったじゃないか。
どこのトンネルにもある、オレンジ色のライトが次から次へと流れていく。石井聰互『爆裂都市』のオープニングのようで、再び血が騒ぐような感覚で、見る者を放っといてはくれない。ライブのショットでは、カメラはぶれ、照明の色が画面から溢れだす。熱気というもやも映りこむ。ミッシェルガンが醸し出す、初期衝動のザワザワした感じを、挨拶なしでいきなり叩き付けられた感じがした。
"キャンディ・ハウス" では光が交錯し、フラッシュライトが明滅するためか、四人の一瞬を浮き出させては消え、逆にその演出がいつまでも映像を脳裏に焼き付かせる。 チバのオーディエンスへの一言は皮肉たっぷりで、それを受けて、間髪入れずにツッコミをかますクハラもかなりいい。「今晩は。ザ・ミッシェル・ガン・エレファントさんたちです」というMCの文字列をのこしたまま、ザ・ミッシェル・ガン・エレファントさんたちのオフショットに突入し、めったに見られない濃い映像があなたの眼に飛び込んでくることだろう。一つばかし紹介すると、駄菓子屋にあったシャボン玉のように膨らますヤツ、何て言ったっけなぁー、風船のように遊ぶウエノが無邪気だった。
"ブラック・タンバリン" はリフを一回一回短く切って、まるでパイレーツ(ギターのミック・グリーンが倒れたそうです。彼に熱いお便りを!)がカバーした"PETER GUNN" のように、じらしながら、テンションを高めていく。かかとを高く跳ねあげ、ダンスするチバ、アベも最近では見られなかった前へ後ろへのステージングを披露していて、髪型や体のシルエットすべてフィールグッド時代のウィルコ・ジョンソンのようだ。
最後には、フォルクスワーゲン、フェラーリ、ランチア、ランボルギーニ、ロールス・ロイス…いずれ制覇してやろうという名車の羅列。そして、トヨタ・ハイエース。この当時ミッシェルガンもハイエースで全国を移動してたんだなぁ。さて、あなたはどうだろうか。私は「 」だと感じた! ←に入る言葉はぜひ自分で見つけだしてもらいたい。
ボーナストラックは、泣く泣くカットした映像です。ライブをそのまま封じ込めた映像が見たい! というそんなあなたに、ちゃんと「ライブの順番通りに見る」というメニューもありますよ!
収録曲
strawberry garden キャンディ・ハウス ブラック・タンバリン blue nylon shirts ステッピン・ストーン(モンキース) 君に会いにゆこう 世界の終わり オートマチック キング いじけるなベイベー 眠らなきゃ bonus tracks
バランス トカゲ スイミング・ラジオ 恋をしようよ スロー スーサイド・モーニング Why do you want to shake? remember Amsterdam
Baby, Please go home
reviewed by taiki.
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