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暴かれた世界の終わり;
「ディスク: 1
1.トカゲ
2.バードメン
3.暴かれた世界
4.プラズマ・ダイブ
5.ブラック・ラブ・ホール
6.ベガス・ヒップ・グライダー
7.ブラック・タンバリン
8.ドッグ・ウェイ
9.ハイ! チャイナ!
10.G.W.D
11.キラー・ビーチ
12.太陽をつかんでしまった
13.GT400
14.ヤング・ジャガー
15.デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ
16.ダニー・ゴー
ディスク: 2
1.ウェスト・キャバレー・ドライブ
2.アッシュ
3.ジプシー・サンディー
4.キャンディ・ハウス
5.シトロエンの孤独
6.ゲット・アップ・ルーシー
7.マシュマロ・モンスター
8.ピンヘッド・クランベリー・ダンス
9.サニー・サイド・リバー
10.カーテン
11.エレクトリック・サーカス
12.CISCO - 想い出のサンフランシスコ(She's gone)
13.武蔵野エレジー
14.GIRL FRIEND
15.世界の終わり
まずは、上の曲順をじっくり眺めてほしい。ミッシェルが好きな人なら、これだけでご飯3杯は軽くいけそうだ。このCDはミッシェルガン・エレファントの最後のツアーであるLAST HEAVEN TOUR、2003年9月12日の札幌ペニーレーン24から10月4日のZEPP仙台までのベストテイクを収めたものである。つまり、このライヴアルバムは最終日の幕張メッセ以外から選曲されている。幕張で聴けなかった曲が多数入っていて、そのとき聴きたかった曲がようやくこのCDで補完される。CDには札幌から仙台までの全公演のセットリストがついていて、それと見比べながら、どれがどのときの演奏なのかを想像するのも楽しい。
音質のばらつきもなく、曲と曲がスムーズにつなげられているので、1つのライヴを聴いている感じがする。そしてもう一度、曲順を眺めていると、ディスク1が"トカゲ"から始まって"ダニー・ゴー"で終わり、ディスク2が"ウエスト・キャバレー・ドライブ"で始まって"世界の終わり"で終わるという、それぞれ独立した1時間強のライヴのようにも思えてくる。
もともとそんなにする方ではないけどもMCや歓声が最小限に抑えられた編集によって、大きな会場で聴いているという感じというよりは、スタジオライヴのような近さ、生々しさがある。そこで浮き上がってくるのは、4人が最高の力をぶつけ合いながらも、バラバラにならずにきっちりと一体感のある演奏だ。それでいて、どの曲もオリジナルよりラフでスピード感があるものになっている。"ブラック・ラブ・ホール"や"GT400"や"シトロエンの孤独"がこんなに速い曲だったっけ、と驚くほどだ。
幕張メッセでも感じたし、このCDを聴いて改めて感じるのは、これが最後だということを意識させないということだ。ラストツアーにまつわる悲壮感や哀愁も4人の方向がバラバラになったとかも感じさせない。バンドとしてめちゃくちゃ充実しているじゃんと思えてくる。それこそが、今にして思えばミッシェルガン・エレファントの終わり方だったのだ、と言い聞かせることができるけれども、本当にこれで終わりなのか実感が湧いてこない。
ミッシェルガン・エレファントの解散の理由なんてものは、結局、外側の人間からは分からないし、このCDでもその答えは放置されたままだ。華々しく散ったわけでもないし、力尽きたわけでもない。ただ単にぷっつり途切れたという感じ。ただ、このCDを聴いていると、ミッシェルガン・エレファントの歌には終わりという言葉がよく出てくるというのが分かるのだ。"世界の終わり"から"エレクトリック・サーカス"まで、ミッシェルは終わりについて充分すぎるほど言及しているバンドだったということだ。
このライヴアルバムを聴きながら、長い時間かけてミッシェルガン・エレファントの不在を実感できないまま、受け入れるようになっていくのだろう。「悲しくなんてないし/香港のガラス張りのビルが輝いたくらいで/パーティーは終わりにしたんだ」("暴かれた世界")。
reviewed by nob. |
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