RADIO CAROLINE

『VIDEO CAROLINE』
The official site :
Radio Caroline
アルバムのチェックする?
|
|
なんでこんなん見つけたんやろ?
下北沢を拠点にした、驚異の新人(!?)ロックンロールバンドにハマってしまった。いや、ハマりたかったと言ったほうがいいかもしれない。彼らの名前は「RADIO CAROLINE」。今どきDVDではなくて時代錯誤のVHSのライブ映像、しかも30分にも満たない。コカ・コーラの文字をチョロっと細工したロゴに、どこかで見たような、肩幅がやたら広くて、しかし痩せている男が右手の親指をふてぶてしく立てた首から下だけの写真がジャケットとなっている。
これ見よがしに凝縮されたパブロック、ガレージの基本形を見せられて(ある程度の覚悟はしていたのだが)…当然のようにぶっ飛んだ。RISING SUN ROCK FESTIVALでのライブ映像でチラ見してはいたが、それとは受ける印象がまた違う。多分、あれはガレージバンドとしては映像が綺麗過ぎたんだろう。立て続けに爆音と粗い映像を喰らうと、ロックンロールのフレーバーが次第に口のなかに広がってきた。激情にまかせたパッチのヴォーカル、脇を固めるリズム隊の強靱なビート、見たらきっとあんたもえらいことになるよ。
それも当たり前、メンツが凄い。日本のガレージシーンを支えたex.GYOGUN REND'SでVIOLETSのパッチがヴォーカル&ギターをつとめ、ドラムには、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンのライブ・ジャンキー・バンド、THE NEATBEATSのMr.sheen、さらに、記憶に新しい『最後の天国』で華々しく散ったTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTからウエノコウジ。各々の活動が忙しかったため、頻繁なライブやレコーディングは行われていなかったが、これからは違う?1stアルバムの製作に取りかかったとの情報もあり、「日本のロックンロールは死んだ」とおかしなことをついつい言ってしまった人をも、うならせる作品となるだろう。
フルボリュームの音が映像にまで影響を与えているような"BE-BOP LOVE"から始まって、パッチもウエノもアンプ直結のはずなのに立ち位置がいれかわったり、螺旋状のシールドは絡まったらめんどくさそーだが、まるで気にもとめずふるまう。"DANCE"ではウエノ独特の、鉄板におもいっきりフックやらストレートやらを打ち込むようなヘビー級のベースの音から始まる。"サタニック・ブン・ブン・ヘッド"みたいなね。
現時点でレディキャロの作品はこのビデオだけ。とりあえずはこれを見てXデーに備えましょう。 時間にして30分もないが、再生したら10分ぐらいにしか感じない。それだけイイんである。だから見ろ! 映像付きのミニアルバムって考えたらお得だろ?
収録曲
1.BE-BOP LOVE
2.GIRL GIVE ME LOVE
3.TENGOKU-ROCK
4.DANCE
5.MIDNIGHT 13
6.DEAD GROOVY ACTION
reviewed by taiki.
|
|
|