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思えばオーストラリアからの輸出物は明らかに特異で強い影響力を持っている。輸出「人」と呼ぶべきだろうか。映画界でいったら最近大ヒットしたムーランルージュの制作者・監督であるバズ・ラーマン。音楽界でいったら現在イギリスで人気度、知名度、話題性トップのPOP界のディ−ヴァ、カイリー・ミノ−グ。POP界がカイリーならUKでロック界の話題をさらっているのがシドニー出身の4人組バンド、THE VINESである。最近のNMEでもすでに表紙をかざり、さまざまな音楽雑誌もこぞって特集を組んでいる。あのTop Of The Popsにも出演済みだ。
オーストラリアをツアーしたことのあるUKバンドがこんなことを言っていた。「オーストラリアはスカ・スケート・パンクばっかだ。」と。THE VINESはそんなスカ・パンクとは全く異なるリズムや音、そして性質を持っている。よく「Beatles Meets Nirvana」と言われている。私はいつもそういうキャッチフレーズじみたものを信じていない。大抵はただ売る為の戦略で作ったものでしかないからだと思うからだ。だがこの「Beatles Meets Nirvana」は正直納得できた。音を聴けばおわかりになると思う。ただ単にこの2つの異なるバンドの音を混ぜたら分裂反応を起こすのは御想像のとおりだと思う。ただTHE VINESというバンドは、自分達の音を出したらたまたまこういうものだった、という「自然現象」にすぎない。だからはまりにはまってしまう。つまり、「こういう音をだしたい」で鳴らした科学実験ではないのだ。ビートルズなメロディでごく当たり前のようにシャウトを繰り返すヴォーカル、Craigがいる。それは成立するのだ。これはこのバンドの「性質」なだけだからだ。Museに共感する、というCraig率いるTHE !
VINESは「第二のRadiohead」というからを見事に脱いだ(というかめちゃめちゃにぶち壊した、と表現した方が彼ららしいだろう。)Museみたいに、彼らの場合NirvanaもBeatlesも捨てた「THE VINES」になっていくだろう。優れたメロディセンスと爆発寸前の勢いを信じる限り、彼らはもっと彼ら自身に近づいていくだろう。そしてヴォーカル、Craig Nichollsの個性もより一段ひきたっていくことと思う。なんかそんな予感がする。彼が「普通」じゃないことは今の時点でも予感として感じることができる。そしてその個性がひっぱる方向性と広がりも見逃せない。
reviewed by eri.
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