Evan Dando

Evan Dando

"Live At The Brattle Theatre/Griffith Sunset EP"
(US import)



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Evan Dando

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 かつて青い目をしたボストンのドリーマーを襲ったロックンロール特有の快楽主義、そしてタブロイドのヒーロー破壊。彼がここからの脱出に必要なのは、たった一枚のレコードだった。

 ここ五年間レーベル無し、聞こえてくるニュースといえ暗いことばかりで、すっかり粉(?)に埋もれてしまっていた元レモンヘッズのヴォーカル、イヴァン・ダンド。しかし、やっと重かった腰を上げ決意も新たに帰ってきた。イヴァンは嵐を呼びこのショウビズ島からの亡命に成功したのだ。そして私達の手元に届いたのは2枚のレコードだった。

 イヴァンの声と歌の上手さほど、今日の音楽界で過小評価されている物も無いと思う。一枚目は去年行われたイヴァンのソロ、アキュースティック・ステージのライブ録音なのだが、ここでのイヴァンは実に歴代の偉大なフォーク系シンガー達に堂々と肩を並べるパフォーマンスをしている。彼の声は、まるで古い友達がお話を語ってくれているかのような親密感で響いてくる。忠実で、心地よくて、暖かくて、優しくて、いつまでも聞いていたくなる。ただ聞いているだけでリスナーに喜びを与えられるシンガーが今、イヴァンの他に何人いるだろうか?その上イヴァンは声の使い方も秀逸で、このアキュースティック録音は正にイヴァンの才能を楽しむのに一番の方法だといえるだろう。かつてのレモンヘッズの名曲達がまるで新しい命を吹き込まれたようにキラキラと輝いている。イヴァンのルーツとも言えるフォークとカントリーのカバーも数曲入っているが、どれもイヴァンにこうやって歌われる為に書かれたような素晴らしさである。

 2枚目に収録されている彼の最近の作品達はまだ中途段階と言う感じで少しエクスペリメンタルではあるが、これらと一枚目に収録されているもっとイヴァンらしい新曲"The Same Thing You Thought Hard About Is The Same Thing I Can Live Without "を聞いていると今レコーディング中というイヴァンの初ソロ・スタジオ・アルバムが彼がただの男前の元人気バンドのヴォーカルではなく、近年稀に見る良質のシンガー、そしてストーリーテラーであると言うことを世間に見せつける作品になることは間違いない。Tom Morgan,Ben LeeやBen Kwellerなどイヴァンと好みが明らかに合いそうな若手アーチスト達をゲストに迎えているというのも楽しみだ。


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