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Peaches likes sex.
最近めきめきと人気を上げているベルギーのレコードレーベルKitty-yoの看板娘、カナダ出身のpeaches。娘といっても33歳でしかも歌う内容といったらほとんどセックスの事だけ。それも、ワインとキャンドルとマッサージというロマンティックなセックスでは無く、血管が破裂しそうな衝動を伴った激しいセックスである。リビドー&脇毛全開パフォーマンスもかなり強烈(彼女のパフォーマンスに挑発されて、ライブ中に本番を始めてしまう客も!)なので、一筋縄ではいかない看板娘である。Peachesという一見可愛い名前も実は、女性のア#コのことだったりするから、侮れない。
噂が噂を呼び、今ではライブチケットは軒並みソールドアウトになっているが、彼女を有名にしたのはそのショッキングなイメージだけではない。待ちに待たれたこの(全てのソングタイトルが出版コードに引っ掛かりそうな)11曲入りファーストアルバムを聴くと彼女の音楽こそ人気の真の理由であることは明らかである。
PeachesはRoland MC500というビートボックスとMIC、そして時々磨り減るような音を出すぎギターを使って一人で音楽」をつくる。Peachesの音楽を敢えて言葉で説明すると、パンク・デジタル・ロック・テクノ・エレクトロニカ(そんなジャンルが在ればの話だが)。ローファイなビートは攻撃的でまるで鞭のようにリスナーの耳を打ってくる。そこに重なる彼女の物語るようなヴォーカルはしゃぶるだの吸うだのといった言葉を繰り返し、そして時々嘲笑うような声で入る"huh?wha?"といったリフレインは荒っぽい挑発にも、不満の呟きにも聞こえてなんとも悩ましい。この曲はまるで、狭い部屋に閉じ込められたPeachesの衝動が、繰り返しいろんな壁にぶち当たっては彼方の方にせまってくる様で、不思議に心地いい圧迫感が病みつきになりそうだ。
このアルバムはまるで、食欲おおせいなPeachesが言葉とビートとリズムとのセックスを楽しんだ後に授かった子供というべきか。世界の95%に人がもしかしたら頭では既に考えていたのに人前で公言されることは決してなかったモノに対面させられた様な違和感と、今までに無かったような迫り来るヌレヌレ感は、彼方を誰にもいえない夢のようなXXXパーティに誘ってくれる。
reviewed by naoko.
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