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もう今さらかもしれないが、マジですんごい人が現われてしまったと思う。正直、あの鼻血ブーなジャケット写真を見た時は、なんか笑っていいのか哀れむべきなのかとっても微妙だったのだが、ライナーノーツにある、あのバカ丸だしのような顔で歌う姿を見た瞬間、もう笑いが止まらなかった。そして、このアルバムを聴いて、なんか久しぶりの強い衝撃を受けて鳥肌が立った。ハードで、ヘヴィで、あのNIRVANAのような一瞬にしてリスナーを巻き込んでしまう空気を持ち合わせているにもかかわらず、彼らと圧倒的に違うのは、なんだかもう底抜けに明るいのだ!! 当たり前だが、人生そうそう幸せなことばっかじゃないし、けっこう退屈だったりする。しかも、いろんなことを難しく考えれば考えるほど死にたくもなってくるものだ。でも"せっかく生きてるんだから、楽しめよ! ホラ、周りをよく見てみな! 人生って、実はけっこうエキサイティングなんだぜ!! "なぁんて、22歳のアンドリューにすっかり教えられた気分にさえなった。そう、これがアンドリューW.Kなのだ。だが彼のリリックには、あまり説教くさいものを感じない。それはきっと"パーティー・一直線"(「Party Hard」)で"好き好きニューヨーク"(「I Love NYC」)だからだろう。どちらかと言えば、理屈よりも自らの感情で体現してみせる彼の音楽は、一見バカっぽくて子供じみているようにも思えるが、いやいや。だって"あの娘かわいーぜー!"とか“この飲み会、楽しくてたまらねえー!!"で、人生いいのだから。少なくとも子供の頃は誰しも、そんなちょっとした事で毎日がキラキラしてたはずだ。そんなアンドリューの音楽は、今の引きこもる若者や、人生疲れ切ってしまっているオトナにでさえ必要不可欠なエネルギーを発しているような気がしてならない。アンドリューW.Kとは、言わば"人生のドリンク剤”なのだ。さて、そんな『I GET WET』。ともすると全編通して「Party Hard」な曲が並んでいる印象だが、でもこれは1stアルバムとしての機能を充分果たしていると思う。まずこの男をイヤというほど知ってもらうためにも、これくらいがちょうどいいのだ。1曲目の「It's Time To Party」を聴いた時から、巨大フェスでガンガン歌う彼が思いっきり想像できてしまった私は、そのうちFUJIでも見れることを、今からモーレツに楽しみにしている。
reviewed by kiyoshi.
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