|
|
すっげえ音圧。3月21日に20thアニバーサリー・エディションとしてリリースされた『ナイアガラ・トライアングルVOL.2』を聴いていると、ついそんな言葉を洩らしてしまう。三省堂の広辞林第五版にも載っていない、この「音圧」なる言葉が一体何を示しているのか私にもよくわからないが、とにかくド迫力ということで、「すっげえ音圧、すっげえ音圧」と、ついつい連呼してみたくなってしまうのである。
この他の追随を許さない圧倒的な迫力を持つ音を実現したリマスタリングは、昨年やはり20thアニバーサリー・エディションとしてリリースされた『A LONG VACATION』で既に体験していた。しかし、今回の『ナイアガラ・トライアングルVOL.2』は、中古レコード店の100円コーナーで買ったショボイ音質のレコードで聴き慣れていたので、一層驚きが強い。
今回のリマスター版は、レコードと較べると遥かに一つ一つの音が鮮明に分離して聞こえる。しかし、それにも関わらず、まるで全ての音が分子単位で結合しているかのようにしっかりと手を取り合い、「音塊」として耳に迫ってくる。スピーカーで聴けば、突風に煽られているかのような、ヘッドホンで聴けば、耳元でダムが決壊して、その抗えない流れに飲み込まれているかのような(もちろん心地よく)、そんな迫力を感じる。そして、アルバムを聴き終えて最後に残るのは、その迫力に翻弄されながらも、実は楽しんでいたことが証明される、高揚感の余韻である。
面倒臭いことは全て勢いよく吹き飛ばして、高揚感だけを残して去っていく。そんなリマスタリングが施されたこの『ナイアガラ・トライアングルVOL.2』は、私のポップ感のツボに見事にはまった。昨年の『A LONG VACATION』に続き、このアルバムも、「今年の愛聴盤」の仲間入り間違いなし。大瀧さん、この勢いで全作品のリマスタリング化決定、切にお願い申し上げます。
reviewed by yoshi_k.
|
|
|